海の見える理髪店 の商品レビュー
最後の「成人式」は、風が吹くような爽やかさを感じさせてくれる話でした。 過去との向き合い方は二つ。過ぎたことを忘れるか、それを受け入れ超えていく。両親が娘の死から前を向き始めてからは、目頭が熱くなった
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直木賞受賞作 解説の斎藤美奈子氏のとおり、家族の物語でありその「過去の発見」ないし「過去との決別」というべき物語だろう。 過去と向き合うっていうことは、未来に向けて踏み出すこと。いいかえると、止まっていた時間が動き出す瞬間を描いていると言えるんだろう。 荻原氏の今までの作品とは、...
直木賞受賞作 解説の斎藤美奈子氏のとおり、家族の物語でありその「過去の発見」ないし「過去との決別」というべき物語だろう。 過去と向き合うっていうことは、未来に向けて踏み出すこと。いいかえると、止まっていた時間が動き出す瞬間を描いていると言えるんだろう。 荻原氏の今までの作品とは、また違った雰囲気と言えるのではないだろうか。
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- ネタバレ
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直木賞ということで購入。 まさかの短編にびっくり。芥川賞は短編のイメージあったんだけどな。。 とりあえず読みすすめる。文体きれいで好感。読みやすいし、どの話も悪くはない。 ただ、全体的にパンチがないなって感じ。 ついでにいうと、オチが途中で大体分かってしまうっていうのが、意外性がなく退屈。とくに直木賞受賞作は結構早めにオチがわかってしまって、なんか物足りなかった、デジャヴ感があったのは、どこかでこの話を聞いたことがあったのだろうか?それとも似たようなありきたりの話だったんだろうか?
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表題作はじんわりしたムードで、それでいて最後にあっと驚かされる仕掛けがあって、とてもよかった。他の作品も中には後味の悪いものもあったが、大方素朴でいい感じだった。
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初めての萩原浩さん。2016年直木賞受賞短編集。6つの家族の過去と現在にまつわる話。昔大好きだったラジオドラマを想い出しました。読みやすく夜にラジオで聴きたくなりました。
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いやぁ、流石は直木賞受賞作というべき作品。 表題作である「海の見える理髪店」を舞台にした、店主と客のやりとりとそのラスト、亡くなった娘の成人式に、娘の代わりではなく本人として妻と一緒に出席を試みる「成人式」。泣いてしまうわ!
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直木賞受賞作品の文庫化ってことで入手。荻原浩作品は数作目だけど、どれもテイストが違っていて、かつ本短編集も、通底するところは一緒だけど、結構経路が異なる6作が収められている。ホラータッチやミステリタッチもあったりで、それぞれに味わい深い作品集。器用な作家さんなんだな、って思いなが...
直木賞受賞作品の文庫化ってことで入手。荻原浩作品は数作目だけど、どれもテイストが違っていて、かつ本短編集も、通底するところは一緒だけど、結構経路が異なる6作が収められている。ホラータッチやミステリタッチもあったりで、それぞれに味わい深い作品集。器用な作家さんなんだな、って思いながら読み進めた。一番のお気に入りは、ベタだけど表題作。言われてみれば”やっぱり”みたいな感じなんだけど、最後数頁で明かされる真実に、心底感動させられました。
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