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海の見える理髪店 の商品レビュー

3.6

277件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    123

  3. 3つ

    90

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    2

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2019/06/29

色々な事情のある、家族のお話。 読んでて暗い気分になったり、怖かったり なので、最後の「成人式」は 最愛の子供を亡くした夫婦が 悲しみから抜け出せずにもがきながら、それでも前に進んで生きていこうとする強さを感じて 頑張っている二人が微笑ましく読後心がほっこりして 最後のこのお話が...

色々な事情のある、家族のお話。 読んでて暗い気分になったり、怖かったり なので、最後の「成人式」は 最愛の子供を亡くした夫婦が 悲しみから抜け出せずにもがきながら、それでも前に進んで生きていこうとする強さを感じて 頑張っている二人が微笑ましく読後心がほっこりして 最後のこのお話が一番良かったです。

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2019/06/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

荻原浩の本を初めて読みました。 タイトルにもなっている最初の話はよかったです。 短編集ながら、後半は児童虐待とか交通事故で娘を亡くした夫婦の話とか、最近の社会問題をテーマにしたちょっと重い話が続き、少ししんどくなったかも。

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2019/06/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

んー? 直木賞がどんな賞なのかよく分かってないけど… 受賞作の割に、あまり面白くもなく心震えるものもなかった…。 岬の喫茶店的なイメージと重なり、読むの楽しみに していた本なのだけど、なんかあんまりだったなー。 基本は親子の関係をテーマとした短編集。短編集、っていうのも、またちょっと微妙な要因の一つな感じでした。 全体的に、情景はすごくそのまま目に浮かぶので、そういう意味では筆力はあるのだろうと思いつつも。ストーリー的に好みではなかった、ということで、残念ながら☆2。 タイトルとなっている冒頭の一編は、確かにちょっとオリジナリティ溢れてたけどね。

Posted byブクログ

2019/06/25

幸せな家族ばかりではない。 過去を語る理髪店の店主。離婚した家族。愛娘を亡くして途方に暮れる家族。それでも自ら立ち上がろうとする姿にホロリとする一冊でした。 好きなストーリーは「いつか来た道」 どんなに気丈な親もいつかは歳をとる。それは悲しいことでもあるけど、赦せることでもある...

幸せな家族ばかりではない。 過去を語る理髪店の店主。離婚した家族。愛娘を亡くして途方に暮れる家族。それでも自ら立ち上がろうとする姿にホロリとする一冊でした。 好きなストーリーは「いつか来た道」 どんなに気丈な親もいつかは歳をとる。それは悲しいことでもあるけど、赦せることでもあると感じました。再び家族のもとに戻れるから。 家族って色々なかたちがあるけど生きていく起点であり最後には戻ってくる場所なんだなと思いました。

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2019/06/25

家族がテーマの短編集。 表題作「海の見える理髪店」が一番心に残った。 海辺の小さな町の理髪店。 大きな鏡いっぱいに広がる海。 老いたが腕は確かな店主が奏でるハサミの音。 目の前に情景が浮かぶ。 店主の最後のセリフに涙がこぼれてしまった。

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2019/06/24

2005年に「神様からひと言」を読んだ時に、直木賞候補作家として周りに公言していた。まさか、それから10数年かかるとは思わなかった。まあ、考えるとそういう作家は多い(北村薫とか)。やっと文庫化したので読ませてもらった。 表題作は、文脈から計算すると85歳という老齢の理髪店主の、...

2005年に「神様からひと言」を読んだ時に、直木賞候補作家として周りに公言していた。まさか、それから10数年かかるとは思わなかった。まあ、考えるとそういう作家は多い(北村薫とか)。やっと文庫化したので読ませてもらった。 表題作は、文脈から計算すると85歳という老齢の理髪店主の、殆どが独り語りで構成される短編である。店主はコミュケーションも仕事のうちだと云う。休みの日は一日中落語を聞きに行っていたという床屋店主の父親の背中を見て、昭和30年代にやっと独り立ちした。落語よろしく、こういう構成ならばまさかあのオチじゃないよね、と思って読んでいくと正にそのオチだった。でも、落語を聞いたように満足感がある。正に職人技である。随所に置いている小道具が素晴らしい。 解説は斎藤美奈子女史だった。彼女は荻原浩と同じ大学で同学年だったらしい。荻原が広告研究会、斎藤女史は新聞会、2つの会は一見似ているようで実は水と油の性格、お互い見識は無かった。でも同じ時代の空気(バブルの中で仕事を邁進して、はじけた後に現在の職業に就く)を吸っていたので、荻原浩の職人技的な短編料理をよく理解し見事に解説していた。因みに、彼らから3年遅れて私も大学に入学した。入ったのは新聞会である。

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2019/06/22

初めて読む荻原浩の作品。 直木賞を受賞した「海の見える理髪店」。 僕は作者の仕掛けた仕掛けに気づかずに最後まで読んでしまい、なんじゃこりゃ、と思ってしまった。 読み直して納得。 秀逸なのは「成人式」。 一人娘を亡くした夫婦の悲しみに溢れた冒頭から、あることをきっかけに前に歩き出す...

初めて読む荻原浩の作品。 直木賞を受賞した「海の見える理髪店」。 僕は作者の仕掛けた仕掛けに気づかずに最後まで読んでしまい、なんじゃこりゃ、と思ってしまった。 読み直して納得。 秀逸なのは「成人式」。 一人娘を亡くした夫婦の悲しみに溢れた冒頭から、あることをきっかけに前に歩き出す。 全て、前向きな気持ちにさせる作品が集まった短編集。

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2020/06/20

いずれもラストが印象的な、家族の物語。さすがの表現力と、展開の妙でサクッと読ませてくれます。納得の直木賞作品。

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2019/06/18

萩原氏がデビューして19年目に受賞した直木賞作 短編6編です。 どれも昭和の時代を感じさせる家族がテーマの短編。 読後感もよく、萩原氏らしい作品集でした。 老若男女 みんなにおすすめの一冊でした。

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2019/06/19

妙な位置にある僕のつむじのところで、手が止まる。店主はひとしきり髪をまさぐってから、小さなため息をついた。 そして、店主は自分の半生を語りはじめた。

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