海の見える理髪店 の商品レビュー
人には人それぞれの“時”がある。他者と共有したい時、自分の中だけにしまっておきたい時、前に進むために振り返る時...。そんな“時”が詰まった素敵な短編集。 「きっと話さずにはいられないのだ。自分の後悔を。自分には別の人生があったことを。」
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酔っていれば号泣。 人生に訪れる喪失=死 月並みなことだけど、全6編で、誰かが死んでいる。 冷めた表現をすれば、死はコンテンツであり、ツールであることの再認識。
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荻野さんの短編集 身近な人が亡くなるなどハッと悲しくなるストーリーが多い。表現が多分深くてステキなのだと思うけど、私には少し回りくどくて今登場人物がどういう心境なのかしっくりこない部分がチラホラ。 私にとって読むタイミングが今ではなかったのかもしれないけど、こういう深い表現も分...
荻野さんの短編集 身近な人が亡くなるなどハッと悲しくなるストーリーが多い。表現が多分深くてステキなのだと思うけど、私には少し回りくどくて今登場人物がどういう心境なのかしっくりこない部分がチラホラ。 私にとって読むタイミングが今ではなかったのかもしれないけど、こういう深い表現も分かりたいと思った
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家族をテーマにした短編集。父と息子の再会を秘した「海の見える理髪店」。母と娘の再開を描いた「いつか来た道」。夫婦の出会いの時を見直す「遠くから来た手紙」。家出をした少女のはなし「空は今日もスカイ」。時計屋の時の止まった人生と前向きに生きようとする中年「時の無い時計」。娘を亡くした...
家族をテーマにした短編集。父と息子の再会を秘した「海の見える理髪店」。母と娘の再開を描いた「いつか来た道」。夫婦の出会いの時を見直す「遠くから来た手紙」。家出をした少女のはなし「空は今日もスカイ」。時計屋の時の止まった人生と前向きに生きようとする中年「時の無い時計」。娘を亡くした両親の再起をかけた「成人式」。
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文庫本になり、再度読んでみた。 短編6作品だが、どれも家族、特に親子関係をテーマにしている。 心の機微をちょっとした仕草や、何気ない会話の中に登場人物の性格や思いを表現したりと、言葉を巧みに操り作品を仕上げている。 さらりと読めてしまう短編集だが、奥深い感動が得られる
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45 ほっこりものだと思ってたら、違いました。 どんなジャンルも書けるのね荻原浩は。 ゾクっとするし、救いようもないし、けど笑えてほっこりする そんな短篇が詰まってた。 表題作は淡々としてるところがまた怖くて、でも最後の言葉がじんわり来ます。 わたしのお気に入りは成人式。 周...
45 ほっこりものだと思ってたら、違いました。 どんなジャンルも書けるのね荻原浩は。 ゾクっとするし、救いようもないし、けど笑えてほっこりする そんな短篇が詰まってた。 表題作は淡々としてるところがまた怖くて、でも最後の言葉がじんわり来ます。 わたしのお気に入りは成人式。 周りからバカにされようともやらなきゃいけないことはある。 あと、空は今日もスカイはめちゃくちゃしんどい。 真新しいものとかスカッとするものとかを求めたら物足りないけど、読みやすくて面白かった。 20190612
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懐かしい情景の さらにその向こう側にあるもの。 くすぐったいような それでいて痛いような なんとも言えない感覚のその先にあるもの。
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2016年直木賞受賞作品。 家族の生と死が6つの短編の中で様々な角度から描かれている。時折、現れる果物の描写も印象的で物語の結末はどの作品も前向きな気持ちにさせる。本を読むのが苦手な人にもお勧め!
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『泣きたい夜もある』(ドラマ 1993年 蟹江敬三さん・TOKIO松岡さん主演)を思い出しました。離ればなれになった父と息子の物語。ドラマを見て少し涙をながしましたが、今回も最後の数ページで、同じ様な感情がわきあがり、涙してしまいました。
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海の見える理髪店/いつか来た道/遠くから来た手紙/空は今日もスカイ/時のない時計/成人式 出会った事を思い出す。そのひとときが優しい空気を造る。 茜もいつかきっと思い出すのだろう
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