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「空気」を読んでも従わない の商品レビュー

4.1

120件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

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  5. 1つ

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2024/08/10

[図書館] 読了:2024/8/10 p. 143 イギリスの演劇学校で、授業の終わりに「何か質問はありますか?」と先生が聞くといっせいに手が挙がる。「すごいな。個人がしっかりしてるんだ」と僕は思った。が、指名された生徒の質問は「今日の授業はとても楽しかった」とか「今日の授業は...

[図書館] 読了:2024/8/10 p. 143 イギリスの演劇学校で、授業の終わりに「何か質問はありますか?」と先生が聞くといっせいに手が挙がる。「すごいな。個人がしっかりしてるんだ」と僕は思った。が、指名された生徒の質問は「今日の授業はとても楽しかった」とか「今日の授業は死んだおばあちゃんがいつも言っていたことと似ていました」とかばかり。「質問じゃないじゃん。ただの感想じゃん」 イギリス人に聞いてみると、「僕たちは、小学校1年生から、何か体験したり何か勉強したりしたら、必ず『あなたは他の誰でもない、あなたなんだから、あなただけが思う感想や質問がきっとあるでしょう』と聞かれ続けてきた。だから僕達は、体験したり、勉強したら、何かを言わなければいけない『強迫観念』があるんだ」 日本人は、「質問する以上、ちゃんと質問をしないといせない」という強迫観念がある。質問ができるということは、一定の水準をクリアしているということだから。 「あなたはかけがえのない存在です」という教育の結果と、「人に迷惑をかけない」ことを教える教育の結果。 誰にも迷惑をかけないで本気で生きていくことはできない。もし、やろうとしたら真剣なことは何も出来なくなる。「人に迷惑をかけない」生き方を目指すのではなく、「あなたと人が幸せになる」生き方を目指す。 p. 180 スマホは不幸なことに「世間」を見える化した。自分がどんな世間にいるか、どれぐらい世間からハジキ飛ばされているか、世間はいまどうなっているか、を目に見える形で示す。

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2024/07/27

10代、20代頃の悩み8割くらいが、だいたいこの本で分かるんじゃないだろうか。 「世間」…自分に現在・将来関わりある人たち。 「社会」…自分には関わりを持たない人たち。 ⇒現在は"世間"が中途半端に壊れ「空気※」になった。※空気感、雰囲気、ムードなど &q...

10代、20代頃の悩み8割くらいが、だいたいこの本で分かるんじゃないだろうか。 「世間」…自分に現在・将来関わりある人たち。 「社会」…自分には関わりを持たない人たち。 ⇒現在は"世間"が中途半端に壊れ「空気※」になった。※空気感、雰囲気、ムードなど "世間体"という言葉があるように、日本は文化的に周りからの目を意識したり、同調する圧力(良く言えば"協調性")を重んじる環境で育った国なんだなと思った。 学生時代の友人関係、会社勤めてしていた頃の職場関係、親戚付き合い、モヤモヤしていた原因が具体的にわかった気がしました。 自分は他人と深く付き合えない冷たい人間だと思っていましたが、家族以外深掘りしない付き合い方は間違いじゃなかったな。 この同調圧力の根付いた日本で暮らすには、1ヶ所の世間(=空気)に深く染まりすぎず、広く浅く交友関係を広げ、知恵を付けて上手く立ち振る舞うこと。(なかなか難しいな…)

Posted byブクログ

2024/07/27

いつも考えすぎかなぁて自己嫌悪になっていたけど、そんなことはなかった。この本は、考えることで楽になる、と言ってくれ、それがとても嬉しかった。他にも見えないルールを解説してくれて助かった。 この方の本をもっと読んでいきたい。

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2024/07/24

日本の良いところもあれば、自分自身が生きづらいと感じるなと思いながら読んでました。 社会、空気、世間、同調社会、村八分… そんな国の中でも自分らしく生きていきたいと思いました。

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2024/07/18

理想的本箱を観て。 易しい言葉で書かれているので、とても分かりやすくて、すぅーと頭に入ってきた。今まで生きづらいなと思っていたので、もっと早くにこの本に出会いたかった。子供たちにも学校だけがすべてではないこと、ゆるくつながる場所を見つけてほしいと思った。

Posted byブクログ

2024/07/07

「理想的本箱」での紹介きっかけで。鴻上さんの文章が恐ろしく上手く、「世間」と「社会」についての論説の筋が見事に通り過ぎているのが逆に少々危険な気もしなくもないですが、一つのヒントとして読んで受け取るのは大賛成。

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2024/04/08

読む順番を間違えたかな。前作での話題が多くて目新しいことがなかった。主張自体は、そうご尤もなんだけど。

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2024/03/10

たった一つの世間にだけで無く、複数の弱い世間に所属する。帰属意識というのは強ければ強いほど良いわけではない。

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2024/02/18

何故日本人が空気を読むのか、外国人との対比や歴史から分かりやすく述べている。その上で空気を読んでも空気はその局面からすぐに変わってしまうので、従う必要はなく、皆んなに合わせずに自分の考えを主張することの大切さが改めて分かった。

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2024/02/18

筆者が空気、社会、世間に分けて分析している点が面白い。日本の世間という概念が生まれた歴史的背景も面白く聞いた。一方で、ではこの日本でどう生きていくか、という実践的なアドバイスには乏しく、この本を日本の学校に漂う空気感に悩む子どもに読ませても問題はあまり解決しないだろうな、と感じて...

筆者が空気、社会、世間に分けて分析している点が面白い。日本の世間という概念が生まれた歴史的背景も面白く聞いた。一方で、ではこの日本でどう生きていくか、という実践的なアドバイスには乏しく、この本を日本の学校に漂う空気感に悩む子どもに読ませても問題はあまり解決しないだろうな、と感じてしまった。 筆者は、欧米と日本社会の違いを人間関係における社会と世間の捉え方の違いとして本の中で説明している。読みながら、私は気安く声をかける側なので欧米寄りの性格なんだな、と改めて痛感。 空気を読みすぎると生きづらい。 けれど、読まないとそれも生きづらい。 好き嫌い族で生きていくか…

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