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世にも危険な医療の世界史 の商品レビュー

4.1

38件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

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2024/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

インチキもあるが時代を通して尊敬を集めてきた医師が経験と推定の限界がしみじみ感じられる 臨床研究・盲検法の合理性をしるとそれ以前の医療を怪しく思うが効果が確認されているものがあって面白い 進歩しているようで相変わらずの薬効を謳うCMが一杯の現実

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2024/01/13

危険な治療に対して、作者さんのツッコミがちょいちょい出てきて、めっちゃ笑えました! 医療はまだまだ発展途上で、次の時代には今の治療が否定される可能性もあるのかと思うと、安心できなる。 平野さんの「葬送」を読んで、ショパンは当時どんな治療を受けていてのか気になっていたので、選んだ本...

危険な治療に対して、作者さんのツッコミがちょいちょい出てきて、めっちゃ笑えました! 医療はまだまだ発展途上で、次の時代には今の治療が否定される可能性もあるのかと思うと、安心できなる。 平野さんの「葬送」を読んで、ショパンは当時どんな治療を受けていてのか気になっていたので、選んだ本。 瀉血されていたり、ヒ素or水銀を飲まされた可能性があるかも。水に浸かる治療は試していたようだ。

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2023/06/12

こういう本大好物。 つい笑ってしまうようなとんでも医療の歴史が掲載されているが、現代にも数ある怪しい民間療法を思うと、歴史は繰り返されるが、その産物により医学が発展して来たというのもまた事実としてあるなと感じた。 そんでもって後世の人に『2020年代のとんでも医療』とかいう本...

こういう本大好物。 つい笑ってしまうようなとんでも医療の歴史が掲載されているが、現代にも数ある怪しい民間療法を思うと、歴史は繰り返されるが、その産物により医学が発展して来たというのもまた事実としてあるなと感じた。 そんでもって後世の人に『2020年代のとんでも医療』とかいう本が出されるかも。

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2022/11/26

アンチモン入り治療薬はやばいのにまだ出回っている 現代の医療現場では金はごく限られた用途にしか使われていない 扁桃適手術は最後の手段だし、100%安全な手術というわけでもない クロロホルムは肝臓や腎臓にとって有害であり、発がん性物質との疑いもある 目のエクササイズで視力回...

アンチモン入り治療薬はやばいのにまだ出回っている 現代の医療現場では金はごく限られた用途にしか使われていない 扁桃適手術は最後の手段だし、100%安全な手術というわけでもない クロロホルムは肝臓や腎臓にとって有害であり、発がん性物質との疑いもある 目のエクササイズで視力回復というのも1920〜1930年代に大人気となったトンデモ医療 サメもがんにかかる たくさんの人体実験の結果で今があると痛感 先人達に感謝だ

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2022/05/07

トンデモ医療から、良いに違いないという謎の思い込みから生じる様々な方法、読んでいてゾッとする医療の歴史。ジョーク混じりに書かれているからか、読みやすい。忘れてはならないのが、現在も発展途上にあるという事だ。昔よりはかなり人道的であることは間違いないと思いたい。読み応え十分。面白か...

トンデモ医療から、良いに違いないという謎の思い込みから生じる様々な方法、読んでいてゾッとする医療の歴史。ジョーク混じりに書かれているからか、読みやすい。忘れてはならないのが、現在も発展途上にあるという事だ。昔よりはかなり人道的であることは間違いないと思いたい。読み応え十分。面白かった。

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2022/04/19

グロい話がしばしば出てくる。 資料写真が有り情報として信が置ける。 ヒポクラテスのいい加減さには驚いた。逆に言うと現代を生きる自分の中にある「正しい」がいわゆる科学的な考証に基づく物で、それは新しいものなのだと言う事を思い知る。

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2022/04/05

現代で嘲笑されてる水素水とか、煙草が未来では良いものとして使われてるかもしれないですねえ。 ロボトミー手術の話は読んでてお尻の穴が縮まってましたね。

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2022/03/23

とってもとっても面白かった!400ページ超あるのに、5日で読んでしまった! 今日に至るまでの、医療(訳者によると非科学的で効果の期待できない治療法)の歴史が語られた本。特に瀉血は登場回数も多く、悪い血を抜くことで万病から脱せると考えられていたことが伺える。痛みに弱いわたしにとっ...

とってもとっても面白かった!400ページ超あるのに、5日で読んでしまった! 今日に至るまでの、医療(訳者によると非科学的で効果の期待できない治療法)の歴史が語られた本。特に瀉血は登場回数も多く、悪い血を抜くことで万病から脱せると考えられていたことが伺える。痛みに弱いわたしにとっては、麻酔が無い世界自体が考えられないけれど…とにかく、今の時代に生まれてよかったと心から思った。 女性の病は子宮からきているとか、男尊女卑な考え方もたくさん目にした。女は男に従っていればいいんだ!的なことが、医療史を語られるこの書にもたくさん出てくる。(ラリった女性の様子とか、女性に麻酔を無理やり吸わせたり、鞭で叩いたりする男性の姿とか…) 断食とかデトックスとか、痩せるとか…糖質制限ダイエットが流行りの今の世の中と少し似ていると思った項目が多くて、あまり流行りに踊らせれていてもなと。断食しすぎて飢餓→餓死なんてことは今の時代ないにしても。 p. 308 今でも私たちは動物たちに助けられている ・糖尿病の治療では、殺したての豚の膵臓から抽出した分泌物を、動脈に注射する。(インスリン);遺伝子工学によってヒト型インスリンが開発されてからは、ヒトインスリンを用いるのが一般的になっている ・ドライアイの治療では、羊の皮脂腺から抽出した脂を、目に点眼する(ラノリン) ・一般的な病気の治療では、牛や豚の骨、靭帯、腱をゆでてできあがったもので整形したカプセルの中に、薬効成分を入れて飲む。(ゼラチン) ・更年期障害によるのぼせやほてりの治療では、妊娠馬の尿を飲む(プレマリン) ・血栓の予防では、殺された豚の腸粘膜の粘液化、殺された牛の肺の粘液を注射する(ヘパリン)

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2022/02/01

目眩がするような危険医療のオンパレード。ホラー小説の何倍も恐ろしい事実を紹介する本です。医療と称した拷問の歴史ともいえるかもしれません。もしかしたら我々がいま受けている治療も危険医療なのでは?と想像してしまいました。

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2021/12/19

科学的な治療法が確立する前、人々は試行錯誤で様々な医療行為を行っていた。その多くは現代の目に照らせばトンデモ医療であると同時に、益よりも害の方が多いものも多数ある。そうした人々の誤りの歴史を紐解いた医学の歴史書。 と書くと非常に堅苦しく見えるが、本書は適度なユーモア(というかブ...

科学的な治療法が確立する前、人々は試行錯誤で様々な医療行為を行っていた。その多くは現代の目に照らせばトンデモ医療であると同時に、益よりも害の方が多いものも多数ある。そうした人々の誤りの歴史を紐解いた医学の歴史書。 と書くと非常に堅苦しく見えるが、本書は適度なユーモア(というかブラックジョークかもしれないが)に溢れている。逆にこのユーモアがなければ本書を読むのは苦痛でしかなかっただろう。なぜなら登場する医療の誤りとは、以下のようなものだからである。 ・どんな病気も水銀を飲めば一発で解決 ・どんな病気もパンにバターではなくヒ素を塗って食べれば一発で解決(part2) ・体調が悪い?じゃあ2リットル血を抜こう。当然、消毒もしていないナイフで腕を傷つける形で ・子どもの夜泣きはアヘンで静かにさせる ・死んだ直後の剣闘士の肝臓を食べれば、あなたも勇猛な人間になれる ということで、本書は改めて我々が科学的な医療を受けられる現代で良かった、ということを痛切に知らしめてくれる。

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