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世にも危険な医療の世界史
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世にも危険な医療の世界史

リディア・ケイン(著者), ネイト・ピーダーセン(著者), 福井久美子(訳者)

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世にも危険な医療の世界史

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2019/04/01
JAN 9784163910178

世にも危険な医療の世界史

¥550

商品レビュー

4.1

39件のお客様レビュー

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2026/02/13
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かつて実際に行われていた、効果がなかったり有害であった治療をまとめた書籍。 「ちょっと有害」どころではなく、酷い死に方をするような治療も多く、経過の描写もグロテスクになりがちなのだが、多くの章の最後が皮肉の効いた(そしてスベり気味の)アメリカンジョークで締められていたり、文中にもこの皮肉っぽいユーモアがちょこちょこ出てくるので内容の割には悲壮感は感じない。 表題はよくある「○○の世界史」という形式だが、内容的には古代からの欧米の医療を扱っている。「近世までの西洋医学の中心であった四体液説は悪」と思える内容になっている。 原題は巻末に載っているが『Quackery: A Brief History of the Worst Ways to Cure Everything(インチキ医療:あらゆる病気を治すための最悪の方法の小史 といった感じ)』で、邦題よりももっと直接的で尖っている。このタイトルは英語では違和感がないのだが、直訳するとヘンなので邦題は良い意訳だと思った。ただ、個性が無くなり内容とタイトルもズレがちなので、何でもかんでも「○○の世界史」の形式にするのは個人的にはやめて欲しいと思っている。 本書を書店で手に取った際は、知識欲だけでなく怖いもの見たさ(;ホラー作品と同じような感覚)を多分に含んだ気持ちだったのだが、
読みはじめて随所で感じたのは「エビデンスベースの医療という概念は正しいな」というものと「プラセボの厄介さ」だった。原題では「インチキ医療」を謳っているが、本書内容のすべてが詐欺師によるニセ医学ではなく、治療効果を確信した医師や医療者によるものも多いというのが医療の問題の根深さを示している。 科学分野ではevidenceは一般名詞で術語的な使い方はしない。医療の分野でエビデンスを強調しているのを初めて聞いた時には驚いたものだが、プラセボが治療効果を底上げする単純な定数ではなく、治療者・患者双方の思い入れによっても効果が増減する変数であることを知るとその意図が理解できるようになった。 本書ではプラセボの性質を詳しく解説してはいないが、その点を意識して読むと、たとえ現代の科学的な感覚・知見を持っていても、二重盲検試験や複数の研究成果の統計的な解析のような正しい手続きを経なければ同じ間違いを犯す可能性がある(: 過去の人達が野蛮で無知だったというだけではすまない)ことに思い当たった。 ヒ素化粧品の節の『美しくなりたいあまりばかげた死に方を・・、喜ぶと思うのか』という言葉は現代の健康や美容にも通じるもので、本書の内容が過去を笑うものではないことにハッとさせられる。 ところで、『腸をワインに浸けてから体内に戻す』の節の最後の、ワイン(アルコール)の効果のJ型曲線はすでに否定されている(;元の研究の統計上のミスが分かっており、「どのような量でもアルコールの摂取量とリスクが線形で増える」が正しい)。 医療の間違いを扱う本書にも間違った知識が載っている。私には見つけられないが他にもあるのかもしれない。本書は過去の事例を、おどろおどろしくしすぎないためにおどけた調子で過去を腐して紹介しているが、「100年後の人からすれば本書の現代医療の内容も野蛮で身の毛もよだつ治療を含んでいるのかもしれないな」との思いも抱いた。 歴史を読んで過去に思いを馳せることはあっても現在や未来へ帰納することはあまりない(;そこまで賢くない)ので、本書にはいつもとはちょっと変わった読後感をもった。構成が編年体ではないからか、科学史だからだろうか。 せいぜい自分が生きているうちは”現代”の知識を持った人間でいられるように情報に触れて考え、時々の更新をしていきたいなとも思う。 書籍の本文だけでなく、最後の著者・訳者のあとがきや識者の解説も楽しみにしているのだが、今回はどちらもハズレの部類であったと感じた。 『訳者あとがき』は英語に関しては「おお、なるほど」と思う反面、医学的(科学的)な考え方には同意できない。当時の知識、論理、何よりプラセボの存在が治療の効果を非常に把握しにくくしてしまうという面を無視している。 また、『解説』は得るものがほとんど無い。本書内容の要約ではなくその理解を深めるような補足や科学・文化的な発展の中での本書内容の位置づけの解説を期待していたので拍子抜けだった。短くても良いので医学史や医学、医療制度の知識がある人にお願いできなかったのだろうか。

Posted by ブクログ

2024/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

インチキもあるが時代を通して尊敬を集めてきた医師が経験と推定の限界がしみじみ感じられる 臨床研究・盲検法の合理性をしるとそれ以前の医療を怪しく思うが効果が確認されているものがあって面白い 進歩しているようで相変わらずの薬効を謳うCMが一杯の現実

Posted by ブクログ

2024/01/13

危険な治療に対して、作者さんのツッコミがちょいちょい出てきて、めっちゃ笑えました! 医療はまだまだ発展途上で、次の時代には今の治療が否定される可能性もあるのかと思うと、安心できなる。 平野さんの「葬送」を読んで、ショパンは当時どんな治療を受けていてのか気になっていたので、選んだ本...

危険な治療に対して、作者さんのツッコミがちょいちょい出てきて、めっちゃ笑えました! 医療はまだまだ発展途上で、次の時代には今の治療が否定される可能性もあるのかと思うと、安心できなる。 平野さんの「葬送」を読んで、ショパンは当時どんな治療を受けていてのか気になっていたので、選んだ本。 瀉血されていたり、ヒ素or水銀を飲まされた可能性があるかも。水に浸かる治療は試していたようだ。

Posted by ブクログ