恐怖小説キリカ の商品レビュー
第二章を開けて、ひょえ〜。そういうことでしたか。ネタバレはせずにおきますが、面白いやんか。講談社から出版して、主人公が受賞するのはKADOKAWAのホラー大賞。審査員も実名で、遊び心満点。『ぼぎわんが、来る』を未読の人は、必ずそちらを先に読んでからどうぞ。 『ボヘミアン・ラプソ...
第二章を開けて、ひょえ〜。そういうことでしたか。ネタバレはせずにおきますが、面白いやんか。講談社から出版して、主人公が受賞するのはKADOKAWAのホラー大賞。審査員も実名で、遊び心満点。『ぼぎわんが、来る』を未読の人は、必ずそちらを先に読んでからどうぞ。 『ボヘミアン・ラプソディ』の歌詞について人はいろいろ解釈したがるけれど、フレディ自身は言ってます、「ただ、曲を楽しんで」と。しかし、そんなつもりで書いたのではないといくら作家が否定したところで、読み手は何かあると思いたいもの。人の不幸は一緒に泣いて悲しむことができても、人の幸せを心から喜んで笑えないことが残念ながら多い。仕事も家庭も上手く行っている人が趣味で書いた原稿で大きな賞まで獲るなんてつまらないんですよねぇ。 受賞作品を出版するときに、タイトルにどれほど頭を悩ませているかもよくわかりました。『粘膜人間』『黒い家』、なるほど。 狭い業界のポッと出の奴が主役で、そいつの内幕を見せられて、誰がオモロイと思うのか。みんなオモロイと思うでしょ。 で、澤村さんはほんとにそんなつもりはないんですね!?(笑)
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読み終えて「ひぃぃぃ~!!」と声にならぬ悲鳴が胸の中で反響。過去の自分のレビューを一応確認したことは言うまでもないw キリカの正体には薄々気づいたけれど、ホントの恐怖はそこじゃない。そこで終わらない。考えてみれば『ぼぎわん』や『ずうのめ』は琴子さんのような専門に対処してくれる人がいるが、『キリカ』のような事案には誰もいない。事が起こるまで警察も親身に動いてくれないし、自分だけで対処しなければならないんだよなぁ。そうなると、やはり一番恐ろしいのは人間…そうしみじみ思わせる作品を生み出した作者が一番怖い。
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ブランコに乗ってて勢いがつき始めて気がついたらジェットコースターに乗っていたようなそんな不思議な感覚に陥った。 「ぼぎわん」も「ずうのめ」も読んだけど、異形のモノと違った恐怖があった。
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文庫化。 著者本人を『モデルにしている』と思しき新人作家が主人公のサイコホラー。 本書は何に言及してもネタバレになりそうなので一言だけ、『面白かった、一気読み』。
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