みかんとひよどり の商品レビュー
害獣と呼び駆除することや食肉を飼育することは人間の事情でしかなくてなんて身勝手なんだろう。 その上それが生きていたということ、命を頂いているということを私たちは意識しないとすぐに忘れてしまう。 美味しく食べることは自分の為だけではなくて命を分けてくれた生き物への感謝の祈りにもなる...
害獣と呼び駆除することや食肉を飼育することは人間の事情でしかなくてなんて身勝手なんだろう。 その上それが生きていたということ、命を頂いているということを私たちは意識しないとすぐに忘れてしまう。 美味しく食べることは自分の為だけではなくて命を分けてくれた生き物への感謝の祈りにもなるのかもしれない。 答えのないテーマに悩み、模索しながらも自分らしく生きている猟師の大高とシェフの潮田の姿に胸が熱くなった。
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猟師の大高さんとフレンチのシェフ潮田さんとでジビエ料理にまつわる物語。ジビエは美味しいが正しく管理や調理しなくてはならない。狩猟も捕りすぎると生態系を崩すし中々難しい。だが料理はとても美味しそう!
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久々に訪れた図書館で見つけた本。 近藤史恵さんの本はハズレがない印象。 そして、料理の描写がくどくなくさらりと書かれているのに、的確に味をイメージさせてくれる。 主人公がお約束のちょっとウジウジした感じ(というより、今まで読んだ本でも登場人物に底抜けに明るい人は思い当たらない)だ...
久々に訪れた図書館で見つけた本。 近藤史恵さんの本はハズレがない印象。 そして、料理の描写がくどくなくさらりと書かれているのに、的確に味をイメージさせてくれる。 主人公がお約束のちょっとウジウジした感じ(というより、今まで読んだ本でも登場人物に底抜けに明るい人は思い当たらない)だけど、それでももがきながら道を進んでいく姿は、爽やかに感じる。 ラストはバッドエンドよりマシだけど、あっさりしすぎた印象。
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(2020/9/15読了) ジビエにそそられた分おまけして星4つ。 主人公、潮田の挫折から、様々な出会いにより、自分の目指す生き方を模索する話かと思っていたら、途中からサスペンス色が強くなっていって、苦笑してしまった。 たしかに、事件が起きたり波乱万丈な方が飽きないだろうし、私も...
(2020/9/15読了) ジビエにそそられた分おまけして星4つ。 主人公、潮田の挫折から、様々な出会いにより、自分の目指す生き方を模索する話かと思っていたら、途中からサスペンス色が強くなっていって、苦笑してしまった。 たしかに、事件が起きたり波乱万丈な方が飽きないだろうし、私も先が気になってノンストップで読んでしまったけど、その流れになる前の、穏やかな感じが最後まで続いていても、それはそれでいいんじゃないかなと思った。映像化するなら、お料理をメインに、美しい映画ができると思う。 お料理の専門用語が度々出てきたけど、何かわかりやすくした方が、誰にでもわかりやすく読めるんじゃないかな。 肉が苦手な私だけど、食いしん坊なので、食べてみたいなぁと思いました。
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近藤さんの本はハズレなく読める 一度だけフランスを訪れた時に ジビエ料理が食べられたらなぁ… と、思いつつ冒険出来なかった私 田舎者なので たまにジビエも食べられるけど ヒヨドリは食べたことないなぁ〜 確かに鹿や猪の被害もあるし 上手く共存できれば良いのだけど それにして...
近藤さんの本はハズレなく読める 一度だけフランスを訪れた時に ジビエ料理が食べられたらなぁ… と、思いつつ冒険出来なかった私 田舎者なので たまにジビエも食べられるけど ヒヨドリは食べたことないなぁ〜 確かに鹿や猪の被害もあるし 上手く共存できれば良いのだけど それにしても 思い込みって恐ろしい 誰かを憎んで生きていくのはお互いに辛い
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ジビエ食べてみたくなりました。特にひよどり。 上手くいかない大人の成長ストーリーで優しい気分で読み終えました。 害獣問題について考えてみたい人にもお勧めです。 大柄で無骨な性格の大高さん、 街に生きる主人公の料理人、 人間が魅力的に描かれていて憧れるなぁ。 命が生きる山から...
ジビエ食べてみたくなりました。特にひよどり。 上手くいかない大人の成長ストーリーで優しい気分で読み終えました。 害獣問題について考えてみたい人にもお勧めです。 大柄で無骨な性格の大高さん、 街に生きる主人公の料理人、 人間が魅力的に描かれていて憧れるなぁ。 命が生きる山から作りたい調理法のイマジネーションが広がるって素敵。 狩猟がしたくて長野に引越す友達がいる彼の薦めで読んだ1冊です。友達のことをとても応援したいです。狩猟がしたいとは思わないけれど、いつか私もジビエを料理してみたい!
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近藤史恵さんの本では、ちょっと変わったお料理と出会える。さらっとさりげなく、でも美味しそうに描かれているので、どんな料理なんだろう?!と創造力をかきたてられるし食べてみたいと思う。 物語はフレンチの料理人と猟師の出会いから始まる。 料理人の店はあんまり流行っていないようだし、いい...
近藤史恵さんの本では、ちょっと変わったお料理と出会える。さらっとさりげなく、でも美味しそうに描かれているので、どんな料理なんだろう?!と創造力をかきたてられるし食べてみたいと思う。 物語はフレンチの料理人と猟師の出会いから始まる。 料理人の店はあんまり流行っていないようだし、いい加減なシェフなのかな?と思わせるようなスタートなのに、実は真摯に料理と向き合っていて、たぶんかなり腕もよいことが分かってくる。 猟師はいかにも世捨て人という感じで、どういった背景の持ち主なのか、こちらも読み進むほどに興味をそそられていく。 ミステリな要素も持ちつつ、ラストは希望に繋がる感じで良かった。 ジビエにはあまり興味はないけれど、このレストランには行ってみたい。
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いろいろな要素が絡み合っていて、一言では的確に表現できない小説だった。お仕事(料理人・猟師・ビジネスマン)小説であり、男同士の友情ものでもあり、害獣として駆除された動物を巡る問題提起の要素ももちろんある。だが、最初から最後までをまとめているのはミステリーの要素だった。ジビエという...
いろいろな要素が絡み合っていて、一言では的確に表現できない小説だった。お仕事(料理人・猟師・ビジネスマン)小説であり、男同士の友情ものでもあり、害獣として駆除された動物を巡る問題提起の要素ももちろんある。だが、最初から最後までをまとめているのはミステリーの要素だった。ジビエという料理についてはあまり興味も関心もなく、積極的に食べたいとも思わなかったが、それではいけないのだと思った。ヒヨはうるさいし嫌いだけど、美味いんだそうだ。
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遭難したところを救われた猟初心者の崖っぷちシェフ。命の恩人は夢を諦めた猟師。 面白かった。 オーナーの力を漲らせたジビエ。 普段口にしないものが故の事で、いろんな食材、いろんな栄養素を食する事。それ大事だと言う猟師の言葉がストンと心に落ち着く。 ジビエに明るくはないけど、みかんの...
遭難したところを救われた猟初心者の崖っぷちシェフ。命の恩人は夢を諦めた猟師。 面白かった。 オーナーの力を漲らせたジビエ。 普段口にしないものが故の事で、いろんな食材、いろんな栄養素を食する事。それ大事だと言う猟師の言葉がストンと心に落ち着く。 ジビエに明るくはないけど、みかんの香りのするひよどりはすごく気になる。
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私の知らない世界のフルコース。 フランス料理人の苦労や背景だったり、現実的なビジネス問題だったり、私が食べたことのない数々のジビエ料理がいっぱい登場したり、野鳥や猪や鹿など狩猟の現状や、猟師達の抱える問題、害獣とみなされ人間に駆除される動物達の現状。動物達が食肉となるまでの過程...
私の知らない世界のフルコース。 フランス料理人の苦労や背景だったり、現実的なビジネス問題だったり、私が食べたことのない数々のジビエ料理がいっぱい登場したり、野鳥や猪や鹿など狩猟の現状や、猟師達の抱える問題、害獣とみなされ人間に駆除される動物達の現状。動物達が食肉となるまでの過程。 ひとつの物語でありながら、私の知らないリアルな世界がいっぱいいっぱい描かれていた。 自分の知らない世界や知識を知るのはとても楽しい。 これこそが文学の醍醐味だと思う。 段落ごとに、美味しそうなジビエ料理がいっぱい登場する。 気軽に食べれるものではないので、想像するしかなく。 子猪の頭のフロマージュドテットは是非食べてみたい!! みかんをたらふく食べて肥えたヒヨドリのローストみかんソースも!! 何よりも「命をいただく」ということ。 ぼんやりと理解はしているけれど、きっと食肉になるまでの過程を見ていない私は完全には理解していない。 それでも、感銘を受けた。 こういう類の作品に初めて出逢いました。
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