みかんとひよどり の商品レビュー

近藤史恵(著者)

2022/11/06

忘れがちな『命をいただく』ということについて改めて考える本でした。

桃谷さん夫婦の気持ちもわからなくはないんだけどね。でも、闇雲に狩猟しているわけじゃないからね。
管理（人間が管理すべきかという議論は置いといて）していかないと街に降りてきてしまう子たちだっているわけだし。

命をいただく。
いただくからには美味しく無駄なく。

改めて思いました。

2022/11/02

ヒヨドリ、初夏になると朝からやってきて甲高い声で鳴きだす。少々耳障りで好きじゃないけど、カラスもあの声が苦手なのか寄ってこなくなるのはありがたい。というか、あんな小鳥まで料理しちゃうんだ。まあスズメなら食ったことあるし、みかんとかフルーツをついばむ鳥なら美味いかも。ジビエっちゃあもっぱらイノシシで、近隣にがんがん出現しだしたので食す機会が増えた。害獣駆除で報奨金を稼ぐ知り合いも少なからず。生業にしている仲間もいる。何も気にせず美味しくいただくばかりだが、確かに駆除って言葉には人間のエゴを思わなくもないか。

2022/10/17

最後の最後までどうなっていくのかなと、興味深く読み進みました
ジビエのことはよく知らなかったので、勉強にもなりました！でも自分はジビエを食したいとは思いません。どうも匂いが苦手です。

2022/10/14

ジビエのことをここまで深く掘り下げているのにちっとも嫌悪感やグロさを感じなかったのはとても不思議だった。むしろ自然の恵みというか命をいただくことで厳かな気持ちになった。朴訥で謎が多い大高さんの人物像をもっともっと掘り下げてほしい。主人公はもたろんオーナーも若葉ちゃんもみんな魅力的で続編大いに希望！！！！

2022/09/30

ジビエ料理のシェフ潮田と猟師大高の2人の距離感が良くて、もっと読んでいたくなった。
出てくる料理も美味しそう！みかん味のひよどり食べてみたいなぁ

2022/08/12

ミステリー要素はなく、人は他の命を食べているということに、改めて考えさせられる。
自分が食べるものは、美味しくいただきたい。
せっかく「いただきます」「ごちそうさま」という言葉があるのだから、命をくれた生き物たちにも感謝を込めて言いたい。

2022/07/13

フランス料理のジビエについてのお話でした。
駆除されて食べられることなく処分されていく鹿や猪がいるなど、考えさせられるテーマでした。
今のままでは、先々肉が食べられなくなると言われていますが、植物から肉のような物を作り出す前に、奪った命を全うさせるために食べるようにすることも、大切なのではないかと思いました。

2022/07/03

食べ物が丁寧に描かれ、丁寧に扱われており、私の好きなフレンチに昇華されているので、とても心地よく読ませていただきました。大高さんって何歳くらいなんだろう。私が描写を読み落としたか？とにかく、続編をつくってほしいです。大高さんの過去もまだまだ気になりますし、レストランも気になります。

2022/05/14

幼少よりジビエといえば聞こえは良いが、様々な野生の動物達を食す環境にあったので、今時のブームには驚く。処理の仕方で味の違いがかなり違う事は知っており、結構こだわって捌いていたものを食べていたと思う。しかし、そこまで美味しいとは思っていない。お金を払ってでも食べたいか？と同じように食べてきたものも言っている。まぁ一流シェフが作ったものではないし、美味しいものは美味しいのかもしれないが
話としては段々と主人公が成長し、成功していくのは楽しい。しかし、狩猟反対だからといってそこまでする？家族を巻き込んで？シーシェパードの人達もいるからなんとも言えないが、ちょっと無理っぽい気がするのは私だけ？

2022/04/04

ジビエ料理の知識や背景を知ることが出来る。文章は読みやすいが、ミステリーとしては少し消化不良。動機が弱いし、大高の過去も意外ではあるが、それがなぜ今現在の生活に至ったのかの理由と結びつかない。