明日の食卓 の商品レビュー
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いい感じに胸糞でよかった ネタばらしをとても上手く描いているというか、盛り上げ方の調整が上手い。 三者三様の同じくらいの地獄が描かれていたと思う。 巻末の怒涛のネタバレは大丈夫か?と思ったけど最後の方はおもしろかった。
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今井麗さん装丁が目に止まり、Kindle Unlimitedにて読了。児童虐待が主軸。3人のイシバシユウ君と母親たちは、「今日」運良く生き延びれただけのこと。読後の気分も沈む。
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あらすじにある山場らしき内容が思いの外、一向に現れず。かといって、読み手が飽きることもない。 個人でみると日々なにかしら起きていて、でも周りから見たら、一見、幸せそうな家族。大きななにかが起きるでもない物語を、飽きさせること無く書けることに、この作者に限らず毎回感心する。
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ちょっとしたボタンの掛け違いが重なっていくと、人間はこんなにも暴走してしまうのだろうか…と思いました。 凄惨な暴力の描写は読んでいてとても苦しくなりました。でも誰にでも起こりうる事でもあるのかなぁと思うと、とても複雑な気持ちにもなりました。
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子供の成長、社会環境の変化、自分ではコントロールできない事に、それぞれの向き合い方で人生が変わってしまうのが恐ろしい。
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3人のイシバシユウって言う同姓同名な子どもが日常的なシーンが書かれている。 親の目線からのストーリーで子供を育てる大変さがよくわかる。 どんな家族でも、虐待がありえることがよくわかったし、言う事を聞かない子供をどう教えるのかは、すごく難しい問題だと思った。 お子さんがいる方が読ん...
3人のイシバシユウって言う同姓同名な子どもが日常的なシーンが書かれている。 親の目線からのストーリーで子供を育てる大変さがよくわかる。 どんな家族でも、虐待がありえることがよくわかったし、言う事を聞かない子供をどう教えるのかは、すごく難しい問題だと思った。 お子さんがいる方が読んだらすごく同感できるんじゃないでしょうかね....虐待してなくてもね。
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イシバシユウという同じ名前の息子を持つ三組の家族。それぞれの慌ただしくも充実した生活に、徐々に翳りが見えてくる。 1ページ目からもう引き込まれてしまい、一気に読めてしまった。そして、予想外の結末だった。読んでいくうちに、いつの間にか三組の母子に愛着が湧いていたので、この結末はな...
イシバシユウという同じ名前の息子を持つ三組の家族。それぞれの慌ただしくも充実した生活に、徐々に翳りが見えてくる。 1ページ目からもう引き込まれてしまい、一気に読めてしまった。そして、予想外の結末だった。読んでいくうちに、いつの間にか三組の母子に愛着が湧いていたので、この結末はなんだか少しほっとしたような、複雑な気持ちになった。 読み終わってみて、子育てをするのが怖くなりました。(笑)
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3人のイシバシユウの母親の子育てについて 構成が面白い上に母親の愛情と子育てがテーマだからツボにささる。 こんなに思い通り行かない子育てをしているのに全員が息子を存在理由とまで思えるほど愛していて、子供を持っていないわたしはすこし恐怖心すら感じた。 『愛して病まずそのために...
3人のイシバシユウの母親の子育てについて 構成が面白い上に母親の愛情と子育てがテーマだからツボにささる。 こんなに思い通り行かない子育てをしているのに全員が息子を存在理由とまで思えるほど愛していて、子供を持っていないわたしはすこし恐怖心すら感じた。 『愛して病まずそのためにあらゆる苦難に耐え、いかなる犠牲も厭わない、母性の果てにあるのは相手を思うようにしたいという、支配欲だ。この支配欲を暴力というなら、母親の暴力は父親の暴力より屈折して入り組んでいる。』 今まで同世代の母親が当たり前のように急に持ち始める「無償の愛」が怖かった。でもこの解説を読んで無性の愛の根っこが、子供は自分の希望の投影と考えるとまだわからなくなくもないかも 『2人でいると自分が働いていないときに休んでいる父が許せない。1人でいると子育て仕事の両立が苦にならないのに、2人でいるだけで自分だけが損しているように感じずるいと思う。この世で唯一得感情なしに心を砕けるのは息子だけなのだ。』 損得勘定しか考えられないしすぐにずるいて思う私もこんなこと思う日が来るのだろうか
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テンポは良いので、エンターテイメント小説として興味深く、映画も面白くなるだろうな、と思う作品でした。 息子を持つ母としては、母子関係や虐待の描き方に創りもの感を感じてしまい、社会問題を扱う小説としてはあまり心に迫るものはありませんでした。 4組の母子の中で、勇と加奈だけは虐待とは無縁に見えます。 上野千鶴子さんが解説で、 勇だけは「今のところ」加奈の思う通りの子に育っているからまだ大丈夫なだけで、現実の話ならば今後は不登校になるともグレるとも限らない、そうなったら、、、?というような疑問を呈しています。 私は解説を読まなければ、 『貧乏でも清廉潔白に頑張っています!愛情は本物です!たまに欲が出ることはあっても、子どもが元気でさえいれば幸せです!』 という加奈みたいな母親にだけ救いがあるように感じ、冷めた気持ちになりました。 結局行き着くところは、何十年も前から押しつけられる、「明るい母親像」「母の無償の愛」なのか?と。 (小説の評価とは離れるかもしれませんが) 映画に出演された高畑充希さんとの対談で、林真理子さんが、 「あふれるような愛情を息子に注いで、親子に信頼関係がある。この親子だけはこの先大丈夫だろうなと思って、安心できました。」と仰っています。 映画だけ観て、上野千鶴子さんのように疑問を持つ人はどれだけいるでしょうか。 加奈のような心の美しい母親像を、日本人にこれ以上印象付けないで欲しい、というのは、さすがに被害妄想的なのでしょうかね。
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自分もその立場になっていたかもしれない、子供のことをわかっているつもりで、全くわかっていないかもしれない。 子育てしていてふと思ってしまうことが切り取られていて、あっという間に読んでしまった。 映画でどんなふうに描かれているのか、見てみたい。
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