明日の食卓 の商品レビュー
それぞれの家族に事件が起き始めるあたりから、一気に読んでしまった。 "自分(母親)の思い通りにならないときにキレる" 確かにその通り。どの母親も始めから悪魔なのではなく、体調や仕事のこと、親のこと、色んなことが重なって、さらに子どもが自分の意に反すること...
それぞれの家族に事件が起き始めるあたりから、一気に読んでしまった。 "自分(母親)の思い通りにならないときにキレる" 確かにその通り。どの母親も始めから悪魔なのではなく、体調や仕事のこと、親のこと、色んなことが重なって、さらに子どもが自分の意に反することをしたとき、キレる。悪魔が出てきてしまう。 私だってそうだ。 子どもは親の思う通りには育たない。それぞれの人格をもつ1人の人間だ。 そんなこと頭では分かっていても、余裕がなくなる瞬間は結構ある。 そこで大事になるのは夫。そして信頼できる友達や親、同僚。学校の先生。 ちょっとした理解や思いやり、会話。 色んな意味でヒヤヒヤしながら読んだ。 どの家庭で起こってもおかしくないこと。じゃあどうすればこんな悲劇が起こらないのか、、、 ほんの些細なことなのかもしれない。
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重たい。 最後の30ページくらいまでは嫌な気分しか無かった、ラストで少し和らいだけど、かなり読むのが苦しい内容だった。完成度高く読み応えはあったが、重すぎて再読しようとは思えない。 しかしここに出てくる男どもは皆しょーもない奴ばかり。そりゃあ家庭もギクシャクするね。
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読んでいてすごくつらくなった…特に、2人の子どもを育てる留美子の話。だって今、(一人だけど)息子を育てているから!ワンオペで! あすみ・留美子・耀子、この3人の気持ちや黒い感情を、私もいつか抱いてしまうのではないかと怖くなった(私のパートナーはこの本に出てくるクソ男たちとは全く違うけど)。救いは、加奈が救われたことくらいだった。 最後の解説を読んで、さらに「この話は、実はすごく現実味を帯びているもので、日本の子育ての在り方や課題を表現していたんだ」と飲み込めた。 この本は再読できないな…
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愛する我が子を殺してしまう、ショッキングな物語。 子育て経験のある女性なら多かれ少なかれ共感する部分があるのではないだろうか。 少なくとも私は部分的に共感したし、わかる気がした。 寄り添ってくれる人が、相談できる人がいるだけで違うだろうに。 ちょうど虐待について騒がれている。子育てはひとりでするものじゃないし、周りの支えは必須。 児童相談所の方々もツライ仕事だと思う。虐待をしている方々が相手だから精神的にかなりハードなはず。だけど人員を確保して、自分達の心もケアしながら子どもを守る場所であって欲しい。そう心底思う。
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3人の母親の何気ない日常が順番に綴られている冒頭。中盤からそれぞれに事件が起こりそこからは一気読みでした。 巻末の解説にすごくすごく納得。
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心が重くなる内容でした 子供を愛しているにもかかわらず、殺してしまったお母さん 亡くなったイシバシユウくんと同じ名前、同じ歳の3家族の物語が並行して進んでいきます 私は日本の働きながら、家事をして子育てするお母さんたちを尊敬します だからこそ、お母さんたちが癒される時間や居場所...
心が重くなる内容でした 子供を愛しているにもかかわらず、殺してしまったお母さん 亡くなったイシバシユウくんと同じ名前、同じ歳の3家族の物語が並行して進んでいきます 私は日本の働きながら、家事をして子育てするお母さんたちを尊敬します だからこそ、お母さんたちが癒される時間や居場所を作りたいと思います この本に出てくる男の人、クズばっかり 協力しない、自己中で甘ったれの人はいない方がいいです。マイナスにしかならない 親になっても他の人のために動けない人は考え方を変えてほしい 本当に読んでいて腹が立ちました
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凄惨な子供への虐待シーンから始まる物語に、 お腹の底がひんやり冷たくなりました··· 登場するのは男のコを持つ母親たち。 同じく息子を持つ私は、私が彼女たちの立場だったらどうするのか···と考えながら読みました。 お腹のなかで十月十日、我が子を育んで、 命懸けで出産を果たし、...
凄惨な子供への虐待シーンから始まる物語に、 お腹の底がひんやり冷たくなりました··· 登場するのは男のコを持つ母親たち。 同じく息子を持つ私は、私が彼女たちの立場だったらどうするのか···と考えながら読みました。 お腹のなかで十月十日、我が子を育んで、 命懸けで出産を果たし、 愛しくてたまらない存在なのに。 憎悪の対象となるのは、なぜ。 母親からしたら、 子供は自分の一部または分身だと思いやすいのかな。 だって、私のお腹から生まれてきたんだもの。 私の思うように育ってくれるよねー♪ ···と思ったら 全っっっ然、思い通りにならないんですけどー?! というのが実際のところ。 身体は親の特徴を引き継いでいても、 子供は別人格。 ···って、アタマでわかっていても、 常に冷静でいられないのが親の悲しいところ。 子供は、 親の期待通りじゃなくていい。 親の思い込みを手放して、 今を大切に見つめる。 そんな人間になれたらな··· 反省の念でいっぱい。 年の暮れに心にグサリと刺さる一冊、気づきをくれてありがた〜い気持ちになりました。
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ただ普通に家族みんなでしあわせに生きていきたいだけなのに‥なんでこうなってしまうのだろう、なにか問題が起こって崩れていったとき、どうすることがいちばんいい解決につながるのか考えさせられた
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トルストイ『アンナ・カレーニナ』の冒頭「幸福な家庭はすべて互いに似通っているが、不幸な家庭はそれぞれその不幸のおもむきが、異なっているもの」は印象深い。 その「不幸な家庭」も互いに似通っているのが、この小説での3家庭だった。わたしはその3家庭を追って描写される場面を、ほんとにド...
トルストイ『アンナ・カレーニナ』の冒頭「幸福な家庭はすべて互いに似通っているが、不幸な家庭はそれぞれその不幸のおもむきが、異なっているもの」は印象深い。 その「不幸な家庭」も互いに似通っているのが、この小説での3家庭だった。わたしはその3家庭を追って描写される場面を、ほんとにドキドキしながら「あるかもしれない?いや、ある」と読んだ。 子供の虐待死事件のニュース報道が頻繁。家庭での虐待が疑われる現場が多くなったように思われる昨今。これは現代病なのか、昔からこうなのか。 この小説から読み取るものはさまざま。たくさんの課題が重なっている現代社会生に生きていくのは、なまなかな覚悟ではいけない。
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