明日の食卓 の商品レビュー
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虐待ものということで、気持ちが整っている時に読みました。結果、一気読み。 思っていた以上に、どの家庭もやりすぎ感があって、デフォルメされたフィクションとして読むことができたかな。 特に、留美子のところは夫が手をあげるのも、本人が手をあげるもの初っ端から激しすぎるし、子供たちのやんちゃぶりもかなり大げさだし… でも、本人からしたらそれくらいの感覚なのかもしれず、同じようなやんちゃっこ育ててる人にはリアルなのか? 最初のシーンには完全にミスリードされてて、最後はそうきたかとエンタメ的にちゃんと騙されて面白く読めた。 デフォルメされてはいても、母親の苛立ちや戸惑いには共感が出来る部分もあり。カナの貧困家庭問題にはリアルも感じたし、終わりには希望を持てた。 サイコパスな優の話はあまりリアルに感じなかったけれど、怖いくらい賢い子っているよね。宗教方面に救いを求めることになるというのも、物語って感じ… 子供を持つのが怖くなったという感想を多々見かけるけど、実際はそんなにひどく無いのだということもちゃんと伝えたいなぁ。
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3人のイシバシユウくん。8歳。 裕福な家の子だけど…恐ろしい子優。 兄弟の兄で、やんちゃ具合が度が過ぎている悠宇。 母と二人、貧困の中で強く生きてる勇。 大人になると、どうしても理想の子供像を追ってしまう。 でも、子どもだってひとりの人間であり、醜いところや汚いところはいっぱいある。 子どもだからこそ、それをむき出して出してくることもある。甘えもあるし。 そして、子育ての大変さや、仕事家事との両立、DV、貧困などさまざまな問題がふりかかる。 母親たちが、ある日突然プツンとキレてしまったのがよくわかる。 キャパオーバーです。
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9歳のイシバシユウを育てている3人の母親の物語 それぞれの母親には違う悩みがあるが、自分の問題には気づいていない 母の息子に対する支配欲と父の不甲斐なさ、無責任さが描かれている 巻末の上野千鶴子さんの解説は必読 https://kadobun.jp/reviews/694.ht...
9歳のイシバシユウを育てている3人の母親の物語 それぞれの母親には違う悩みがあるが、自分の問題には気づいていない 母の息子に対する支配欲と父の不甲斐なさ、無責任さが描かれている 巻末の上野千鶴子さんの解説は必読 https://kadobun.jp/reviews/694.html
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子ども虐待のニュースを見るたびに「人間のすることじゃない」と不思議だったが、この話を読んでから子供虐待は誰にでもあり得そうな話に思えて鳥肌たった。 ただ父親ってここまで無責任なわけ無いと思うし、そもそもこの話に出てくる人とは子どもを作らないようにすれば世の中は少し平和になるだろう。。 専業主婦の母の息子の優はサイコパスすぎて、まともな家だったらこんな風には育たないと思うしちょっと個人的にホラーな話を見ているようだった。
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最初のページからすでに引き込まれて、その日で読み終わりました。 子供の居ない家庭ですが、小型犬を2匹飼っていて、その仔達が喧嘩しだすと、怒っても鳴くのをやめず大騒ぎになることもあります。 『子育てはもっと大変なんだろうなぁ…』と漠然と思ったりしていました。 この本を読んで、ここまで!?こんなに大変なの!?と、男児兄弟家庭にショックを受けてしまいました。 私にも弟二人居るけどここまでだったかなぁ…と。 育てにくいとか育てやすいとか、そんな言葉をたまに聞くけど、個々にそんな違いがあるならば、こんな家庭は小説の中だけじゃなく、本当に存在するのでしょうね。 そんな大変さを外では見せず、笑顔で頑張っている世のお母さん達、本当にすごいです。 スーパーで子供を叱っているお母さん、私は立派だと思っています。
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小3男子含む三兄弟を育てています。書き出しは衝撃的でしたが、特に留美子家のゴタゴタは(あそこまでひどくはないけど)あるあるとうなずきながら読み進めました。どの家庭も途中から雲行きが怪しくなって、次第に辛かった...。 どのユウが被害に遭うか考えていたら、見事に最後に裏切られました。どちらにしても救われませんが。しかもあすみ家だけは闇へ進んでいく終わり方。 映画化されると知って書籍を読みましたが、これの実写化は見ててつらそう(..)
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淡々と少しずつずれて壊れていく感覚が良かった。誰しもそちら側に簡単にいってしまうだろうな、と改めて思わせる。手のかからない素直で立派な良い子ども、協力的な夫や家族と周囲ばかりではないからね。 3人とも幸せになってほしいなとは思うし、2人は大丈夫だと思うけど、あの家庭だけは……。何一つ問題を解決せずスピリチュアルに走り目を瞑って生きていくかと思うと、ぞっとする。
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1ページ目から衝撃の内容で、ひやひやしながら読みました。 どの家族がバッドエンドになってしまうのか、ドキドキして早く読み終わりたいという気持ちに。。 自分も子供を持つのが怖いなと思ったけど、怖いと思っているのはある意味いいことなのかもしれない。盲目にならず、子供に願いを押し付けずに育てたいと感じました。
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結末は、やはり…って感じだった。 そこが残念。 いろいろ思うところがあるが 2人目産んで良いのでしょうか? 1人目をあんなんに育ててしまった失敗を繰り返してしまうのでは? っていうか、どうやったらあんな子に育ってしまったのか? 怖すぎる。 あと大阪弁がコテコテすぎて あんな喋り方せーへんわ!って思った。 作者は神奈川出身らしい。 納得…
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不穏な空気が漂い始めてからはどの家庭の物語も読み進めるのが嫌になってくる。出てくる夫たちの性格が酷すぎて現実味を感じなかったので、「もしかしたら自分もこうなるかも…」などと感情移入せずフィクションとして読んだ。ただ実際問題私が知らないだけで、こういう夫は世の中にたくさん居るのだ...
不穏な空気が漂い始めてからはどの家庭の物語も読み進めるのが嫌になってくる。出てくる夫たちの性格が酷すぎて現実味を感じなかったので、「もしかしたら自分もこうなるかも…」などと感情移入せずフィクションとして読んだ。ただ実際問題私が知らないだけで、こういう夫は世の中にたくさん居るのだろう。 サイコパスの家庭だけ何も解決していないが、殺してないし一応ハッピーエンドね、という感じで締め括られていたのが腑に落ちない。
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