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明日の食卓 の商品レビュー

3.8

111件のお客様レビュー

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    15

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2021/06/02

近くに上映館がないので原作を読む。突然凄惨な殺人シーンから始まる。物語は比較的裕福なあすみと二人のわんぱくな子供を育てる留美子、そしてシングルマザーの加奈の家庭の物語で、いずれも石橋姓でユウという小学3年生の男児がいる。しかしあすみのユウは何不自由のない生活なのにサイコパスの性格...

近くに上映館がないので原作を読む。突然凄惨な殺人シーンから始まる。物語は比較的裕福なあすみと二人のわんぱくな子供を育てる留美子、そしてシングルマザーの加奈の家庭の物語で、いずれも石橋姓でユウという小学3年生の男児がいる。しかしあすみのユウは何不自由のない生活なのにサイコパスの性格を有する、留美子の家庭は夫が就労意欲をなくし暴力も振るいだす、加奈は弟のせいで生活困窮に陥り息子も大火傷を覆い虐待を疑われてしまう。いったい誰が子供を殺すのか、読者はミスリードされていく、しかしもうひとりイシバシユウはいたのだった。地域がバラバラなのでちょっと統一感ないのと登場してくる男があまりにも情けないので、それはちょっとないんじゃないかなとは思ってしまった。

Posted byブクログ

2021/06/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

子ども目線の児童文学を書く作家だという印象しかなかったので、大人目線の物語に驚きました。 仮名で書けば同じ名前の少年3人。殺されたのはこのうちの誰だろうというサスペンスを予想していたら、そうではないのですね。 幼稚園のときにいじめられっ子だった私は、自分の子どもがそんな目に遭うのも、ママ友同士のつきあいに神経をすり減らすのも、絶対に耐えられるはずがないと、子どもを持とうとせずに来ました。本作を読んで、やはり私には無理だったろうと思うと共に、自分の母親には深い感謝の念をおぼえます。 ひとりの「ユウ」の、「人間は試さずにはいられないものでしょ」という言葉が怖い。 映画の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/fe3be8ee42b460ae939109089643be09

Posted byブクログ

2021/05/26

ラストの展開が、まさかのまさかのまさかだった! 作者の物語の構成と描き方に脱帽する。 本書はどこの家庭にもある何気ない日常を切り取っている。 冗談抜きで、どこにでもあるリアルな家庭を、だ。 そして、息子を愛する3人の母親のドタバタの毎日、学校関係の付き合い、9才という自分の意のま...

ラストの展開が、まさかのまさかのまさかだった! 作者の物語の構成と描き方に脱帽する。 本書はどこの家庭にもある何気ない日常を切り取っている。 冗談抜きで、どこにでもあるリアルな家庭を、だ。 そして、息子を愛する3人の母親のドタバタの毎日、学校関係の付き合い、9才という自分の意のままにならない年齢の我が子に戸惑う。 正直、読んでいて母親になりたくないと思ってしまいました… それくらい悲惨で、そして夫たちは無駄にプライドが高く幼稚だったからです。 これが、日本の子育ての現状なんだと思いました。 そして、母親のイライラは募り、遂に事件が起こる。 穏やかな読書から一変、奈落の底に突き落とされた。心に鉛が落ちたように重くて苦しかったです… でも、作者は最後には救いを与えてくれました(中には救いとは思えない甘いものもあったが…) だから、一人でも多くの人に読んで欲しいです。そして、特にお子さんをお持ちの方ならかなり染みる話かもしれないです。

Posted byブクログ

2021/05/24

色々なタイプの親子の日常をリアルに描いてあった。どんな家庭にも、形を変えて親子の苦しさはあり、今の日本の色々な問題を表してる気がした。自分自身も、常に冷静に幸せに子育てできてるわけでなく、イライラしたり、情けなくなったり、色々な感情になる。その時に、どれだけ周りに頼れるかって大き...

色々なタイプの親子の日常をリアルに描いてあった。どんな家庭にも、形を変えて親子の苦しさはあり、今の日本の色々な問題を表してる気がした。自分自身も、常に冷静に幸せに子育てできてるわけでなく、イライラしたり、情けなくなったり、色々な感情になる。その時に、どれだけ周りに頼れるかって大きいのだろうなぁ。とか色々なことを考えながら、一気に読んだ。

Posted byブクログ

2021/05/15

虐待って弱い両親、両親が育ってきた環境が大きいと思う。だけど同じ環境でもみんながそうなるとも限らない。考える力、我慢する力、人を思いやる優しさ 全て自分の生きてきた結果。自分を幸せにするのは自分。

Posted byブクログ

2021/05/13

物語の展開がどこに転がっていくのか……なんて呑気に読み進めていたら、壮絶な家族ゲンカが……。 いや、親から子供、男から女まで暴力の嵐になっているのだから、ただの家庭内暴力か。留美子の家も、あすみの家も壮絶すぎて怖かった。 結婚も出産も子育ても未経験な人間が読むべきものではなかっ...

物語の展開がどこに転がっていくのか……なんて呑気に読み進めていたら、壮絶な家族ゲンカが……。 いや、親から子供、男から女まで暴力の嵐になっているのだから、ただの家庭内暴力か。留美子の家も、あすみの家も壮絶すぎて怖かった。 結婚も出産も子育ても未経験な人間が読むべきものではなかったかもしれない。ずっと一人でいた方が平和で気楽なんじゃないかと思ってしまった。

Posted byブクログ

2021/05/10

冒頭のインパクトから最後まで引きずられて行き、展開を読んでしまうストーリーで、あっと言う間に読み終わった感じでした。子供との距離感など色々と考えさせられる小説だった。

Posted byブクログ

2021/04/11

リアル過ぎた。子どもたちはちょっとやり過ぎと言うか現実にこんなんあり!?と思うところはあったけど、夫婦のやりとりとか感じることとかが本当にリアルだった。あとがきもすごく的を得ていて良かった。 「思い通りに」育ってるから虐待に結びついてないだけ、本当にそうだと思う。全身全霊で守って...

リアル過ぎた。子どもたちはちょっとやり過ぎと言うか現実にこんなんあり!?と思うところはあったけど、夫婦のやりとりとか感じることとかが本当にリアルだった。あとがきもすごく的を得ていて良かった。 「思い通りに」育ってるから虐待に結びついてないだけ、本当にそうだと思う。全身全霊で守ってる子どもから「お母さんなんて死んじゃえ!」とお腹を殴られたらそりゃ殺意も芽生える。「こっちがどんだけあなたのこと愛して尽くしてると思ってるねん!」と。 こちらは仕事をしバタバタと家のことまでやってるときに、旦那がソファでずっとゲームしてたらそら「あんたがやってよ!」思うよ。そう思うのは心が狭い?やろうと思えば自分でできたことをゴロゴロしてる旦那に頼んだ自分が悪い?そこにおらんかったら何も考えずに自分でやるけど、ゴロゴロされてたらこっちのしんどさ倍増やわ。私は。

Posted byブクログ

2021/03/25

私も時々、どこで間違っちゃったんだろう…と思う時がある。 一所懸命やってるつもりが、空回りして虚しくなった時もある。 この小説の中の誰かは私かもしれない。 そんな風に思い、共感しながら読みました。

Posted byブクログ

2021/03/15

幼児虐待がテーマですが、この本を読んでリアリティーがないと思える方はきっと幸せだと思いますし現在子育て中のお母さんには教訓にもなります。 エピローグに向かっては推理的な要素もあり、途中で本を閉じる事が出来なくなりました。 誰にでも起こりうる「魔の一瞬」 後悔してもしきれな...

幼児虐待がテーマですが、この本を読んでリアリティーがないと思える方はきっと幸せだと思いますし現在子育て中のお母さんには教訓にもなります。 エピローグに向かっては推理的な要素もあり、途中で本を閉じる事が出来なくなりました。 誰にでも起こりうる「魔の一瞬」 後悔してもしきれない、その時がどうか来ません様にと祈る様に読んだ1冊。 今まで読んだ椰月 美智子さんの作品の中で一番心に響きました。

Posted byブクログ