姑の遺品整理は、迷惑です の商品レビュー
故人の遺品整理って本当に大変そう。特に昔の人は「物が多い=豊か」という考えだから、処分する物が沢山あって、労力もお金もかかるんだろうなぁ。終活して、不用品を片付けてくれている人なんてごく一部だろうし・・・。 この本に出てくる「姑」のように、遺品整理を通して見直すことがあるかどう...
故人の遺品整理って本当に大変そう。特に昔の人は「物が多い=豊か」という考えだから、処分する物が沢山あって、労力もお金もかかるんだろうなぁ。終活して、不用品を片付けてくれている人なんてごく一部だろうし・・・。 この本に出てくる「姑」のように、遺品整理を通して見直すことがあるかどうかはわからないけれど、遺品や思い出と向き合う時間を持つことは大切かもしれないと思いました。 自分にそういう時がきたら、どんな選択をするにせよ、なるべく悔いが残らないように行動したいですね。希望ですが。
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タイトルそのまま。 図書館で借りた本ですが、夫の手前、誤解があるといけないので、家ではブックカバーをして読みました。 我が家は一人っ子の夫と、実家の近くに住む長女の私の夫婦。 両家の片付けは、将来間違いなく私の仕事になります。 前半の先の見えない片付けの様子に、自分の将来を照ら...
タイトルそのまま。 図書館で借りた本ですが、夫の手前、誤解があるといけないので、家ではブックカバーをして読みました。 我が家は一人っ子の夫と、実家の近くに住む長女の私の夫婦。 両家の片付けは、将来間違いなく私の仕事になります。 前半の先の見えない片付けの様子に、自分の将来を照らし合わせ背筋が寒くなりました。 夫の実家のものについては、元々捨てられない夫ですから、処分するのが大変だろうなと心配になります。 片付けを終えて、望登子は両母に感謝の気持ちを持ちました。 素敵なことですね。 著者の作品は、毎度切実で心配になる読み始めですが、最後に学びがあり、よし!頑張ろう!という気持ちにさせられます。 次は「夫の墓には入りません」かな。 こちらもブックカバー必須ですね。
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今話題の遺品整理を丁寧に皮肉交じりで、でも最後はハッピーに書いてあってスッキリ読めました。人間いつ死ぬかわからないからなかなか整理できないし、思い入れがあって捨てられないのは分かるけど、やっぱり迷惑かな。
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面白かった。 親婚活の前作もかなりノンフィクションっぽい 作風だったけど、こちらもかなりありがちな 展開を細やかに切り取っていて、その途方もない お片付けに立ち合っている気分で面白い。 そして義母と自分の母との違いを それとなく実感しながら 自分の過去と向き合っていく過程も共...
面白かった。 親婚活の前作もかなりノンフィクションっぽい 作風だったけど、こちらもかなりありがちな 展開を細やかに切り取っていて、その途方もない お片付けに立ち合っている気分で面白い。 そして義母と自分の母との違いを それとなく実感しながら 自分の過去と向き合っていく過程も共感できる。 人は後悔なく生きることはできない。 すべてを悟ることも、先回りすることも なかなかできない。そのもどかしさも 受け入れてから、開く世界もあったのだ。 これ、間違いなく映画になるね。
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相変わらず、一気に読ませてくれる垣谷さん。 私の母は存命だけど、施設に入ったため実家は整理済み。 それはそれは大変でした。 そんなにモノのある家ではなかったけど、片付けているとどんどん湧いてくる感じ…。 でも、戸建を解体する時にタンスなどは一緒に潰してもらったので、まだ良かった...
相変わらず、一気に読ませてくれる垣谷さん。 私の母は存命だけど、施設に入ったため実家は整理済み。 それはそれは大変でした。 そんなにモノのある家ではなかったけど、片付けているとどんどん湧いてくる感じ…。 でも、戸建を解体する時にタンスなどは一緒に潰してもらったので、まだ良かったのかな? 賃貸や戸建を人に渡すとなると大きいものも全部始末しなくてはならないのね、サクッと書いてるけど、きっともっともっと大変だったはず。 心配なのは夫の母のところ。同居のお義兄さんは独身なので、片付けなんてできないだろうなぁ〜。 お金を出して業者に頼むしかないだろうけど、果たして同じ思いでいるか、それだけが心配。 ホント、片付けだけは体の達者な時期から…って、なかなか出来ないのが現実だよねー。 夫や義兄に読ませたいと心から思います!
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望登子は亡くなった義母が一人暮らししていた団地で、遺品の整理をしようとする。片付けても片付けても物がなくならない。肝心の夫は役に立たない。必死で片付けている過程で知り合う義母の隣人たち。よく知らなかった生前の義母のことを知り、そして実の母親のことを知る。 いやあ、遺品の整理って...
望登子は亡くなった義母が一人暮らししていた団地で、遺品の整理をしようとする。片付けても片付けても物がなくならない。肝心の夫は役に立たない。必死で片付けている過程で知り合う義母の隣人たち。よく知らなかった生前の義母のことを知り、そして実の母親のことを知る。 いやあ、遺品の整理ってこんなに大変なのかと驚く。そして意外とハートウォーミングな話。 湯船に浸かりながら1時間ほどで読んでしまった。読みやすく、考えさせられる秀作だった。
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望登子は、亡くなった姑が住んでいた団地へ向かう。 残された遺品を整理するためだ。 部屋には物が溢れ、片付けの時間を考えると 頭が痛くなってくる。 並行して、実母の話も進められる。 姑と実母。 相対する二人だが 姑の意外な一面を知ったり 実母のことをわかっていたと思っていても 案...
望登子は、亡くなった姑が住んでいた団地へ向かう。 残された遺品を整理するためだ。 部屋には物が溢れ、片付けの時間を考えると 頭が痛くなってくる。 並行して、実母の話も進められる。 姑と実母。 相対する二人だが 姑の意外な一面を知ったり 実母のことをわかっていたと思っていても 案外、見えていなかったのではないかと思わせる。 クスッと笑えることもあり 結局のところ、付き合っているのは人と人。 愛情に溢れている一冊。
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姑の遺品整理かぁ。実母であっても大変そうなのに、姑となるとさらに…だろうな。 夫はあてにならないしね〜。いるものといらないものに分けるとか面倒なことをせず、一気に全部処分しちゃうわ、あたし。 主人公は、自分で片付けるという選択をするのだけれど、それによって姑のことをより良く理解で...
姑の遺品整理かぁ。実母であっても大変そうなのに、姑となるとさらに…だろうな。 夫はあてにならないしね〜。いるものといらないものに分けるとか面倒なことをせず、一気に全部処分しちゃうわ、あたし。 主人公は、自分で片付けるという選択をするのだけれど、それによって姑のことをより良く理解できたのは、儲けものだったのかも。亡くなってから知っても遅いような気がしなくもないが。 いやー、他人に迷惑をかけないように、早めにいらないものは処分、処分だね。 実家に帰るたびに、いらないものは捨てておいてねとお願いしてはいるのだけれど、どうなることやら?
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+++ 姑が亡くなり、住んでいたマンションを処分することになった。 業者に頼むと高くつくからと、嫁である望登子はなんとか 自分で遺品整理をしようとするが、あまりの物の多さに立ちすくむばかり。 「安物買いの銭失い」だった姑を恨めしく思いながら、 仕方なく片づけを始める。夫も手伝うよ...
+++ 姑が亡くなり、住んでいたマンションを処分することになった。 業者に頼むと高くつくからと、嫁である望登子はなんとか 自分で遺品整理をしようとするが、あまりの物の多さに立ちすくむばかり。 「安物買いの銭失い」だった姑を恨めしく思いながら、 仕方なく片づけを始める。夫も手伝うようになったが、 さすが親子、彼も捨てられないタイプで、望登子の負担は増えるばかりである。 誰もが経験するであろう、遺品整理をユーモアーとペーソス溢れる筆致で描く長編小説。 +++ 姑の遺品を整理する嫁・望登子の立場で、物を溜め込んだまま亡くなった姑と、指輪ひとつしか残さずに亡くなった実母を比較してしまうのである。あまりの物の多さに呆然とし、と気に悪態をつきつつ片付けに通ううち、少しずつ姑の生きざまが明らかにされてきて、望登子の心情にも変化が表れ始める。遺品整理という厄介事を通して、人ひとりの生き様や生きがい、幸せなどをあれこれ考えさせられる。なにより、さっそく自らの断捨離を始めたくなる。可笑しみと哀しみと愛と実益にあふれた一冊だった。
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私の両親、義父母、4人は健在。 おそらく、そう遠くない未来にやってくる現実を 予告として見せられた感じがする。 あの開かずの間には何が潜んでいるのだろう・・・と。 いやいや、そうじゃなくて。 物語は私くらいの年齢の者には非常に現実的だ。 それは片付ける立場としても 片付けを依...
私の両親、義父母、4人は健在。 おそらく、そう遠くない未来にやってくる現実を 予告として見せられた感じがする。 あの開かずの間には何が潜んでいるのだろう・・・と。 いやいや、そうじゃなくて。 物語は私くらいの年齢の者には非常に現実的だ。 それは片付ける立場としても 片付けを依頼することになる立場としても。 終活大事、断捨離大事。 誰にとっても母は母、姑は他人。 それは自分の兄弟の妻にとってもそうなのだなぁ。 姑も実母もどちらも生き方はそれぞれだけど、 死に方を教えてくれる 一番身近な人なのかもしれない。
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