橋を渡る の商品レビュー
吉田修一にハマって読み続けた中の〜一冊。 悪人〜横道世之助、 国宝〜なんてすごい人なんだろう!苦しみ、悲しみ悶えながら読んだ。 吉田リアリズムで説得力抜群 なんせ、あちらこちらのセリフに痺れる 読んだのは何年も前 それでもこのくらいのことは思い出す。畏敬の念は拭えない。 好きダァ...
吉田修一にハマって読み続けた中の〜一冊。 悪人〜横道世之助、 国宝〜なんてすごい人なんだろう!苦しみ、悲しみ悶えながら読んだ。 吉田リアリズムで説得力抜群 なんせ、あちらこちらのセリフに痺れる 読んだのは何年も前 それでもこのくらいのことは思い出す。畏敬の念は拭えない。 好きダァ。 理想は何度も読みたい、現在読書数を目指してるので。 好きな作家ベスト10の一人。
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ビール会社の営業課長・明良、都議会議員の妻・篤子、テレビ局の報道ディレクター・謙一郎。各々が人生の中で下した小さな決断が驚愕のラストにつながる。 多少の不自由はあるが、決して不幸な暮らしはしていないほとんどの現代人。私一人ぐらいなら、他人にバレなければ、ちょっとだけならと、些細だ...
ビール会社の営業課長・明良、都議会議員の妻・篤子、テレビ局の報道ディレクター・謙一郎。各々が人生の中で下した小さな決断が驚愕のラストにつながる。 多少の不自由はあるが、決して不幸な暮らしはしていないほとんどの現代人。私一人ぐらいなら、他人にバレなければ、ちょっとだけならと、些細だけども非道徳的行動を各自が起こすことによって、未来は暗くなる。この意欲的で実験的な作品の数十年後の評価が気になる。
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吉田修一を読むのははじめて。日常に潜む些細な不穏を描くのが巧いなァと読み進み、最後の章で仰天した!まさかの?!着地点も余白たっぷりで読後の余韻もまた愉しき一冊。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最初は、なんとなく後味の悪い短編が続いてるだけのように思えて、どこで繋がるんだろうと思っていたら、ラストで急にSFになってびっくりした! ips細胞の話や議員のヤジなど、実際に起こったニュースが多く取り上げられていたのは、文春の連載だったからなのか? 自分自身いちばん怖かったのは、ヤジを聞いた人がどこにもいない、聞いたと名乗り出る者がいないというシーン。 ここまでのニュースにはならなくとも、絶対に実際起こっているのに、全員が見て見ぬ振りをすることでなかったことになること、それを恐怖と思わない人が確かに存在することが恐ろしかった。 ラストの章で、若干頭が混乱してしまった部分はあるけど、未来の日本や技術の発達にあまりポジティブなイメージを持っていなかったわたしにとっては、少し救われたラストだった。
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まさかのSF。吉田作品にしてはちょっと説教臭い感じがある。ただこれだけ人気のある作家なのに、貪欲に時事を取りこんで新しい分野を開拓していくのはすごいと思う。たいしたことではないと思ってごまかしたことが未来につながっていく。「正しさ」について考えさせられる。
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★2019年7月14日読了『橋を渡る』吉田修一著 評価B 時代の空気を色濃く映す作品。 吉田修一氏の作品の中でも、太陽は動かない、ウオーターゲーム、怒りなどの社会系に含まれる作品。 都議会セクハラオヤジ問題、iPS細胞、香港の民主主義運動など今風のニュースを織り込みながら、現代の...
★2019年7月14日読了『橋を渡る』吉田修一著 評価B 時代の空気を色濃く映す作品。 吉田修一氏の作品の中でも、太陽は動かない、ウオーターゲーム、怒りなどの社会系に含まれる作品。 都議会セクハラオヤジ問題、iPS細胞、香港の民主主義運動など今風のニュースを織り込みながら、現代の市井の一般人の生活を描く。 ただしこの作品は前半3編から最後の一編で突然70年未来へ舞台は進む。 普通の生活を送る人々の断片を切り取るうまさはさすがである。
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最後の章で苦手なジャンルになった。 この手の小説だとは思わなかっただけに残念。 横道は良かったんだけどな。
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久々に読んだ吉田修一作品! 4つの物語から構成されているけど、1つ1つの作品がちょっとずつ繋がりを持っていて読みごたえのある作品に。 男女の機微が、丁寧に嫌らしさなく軽快に語られていて心地よいです。 情景も思い浮かべやすくて、作品の中に引き込まれていきます。
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「春」の章を読んだ時にハズレたかと思った。 「夏」の章でようやくこの作者らしいザラッとした感じが出てきた。そして「秋」の章で本領発揮という感じがした。 最後の「冬」を読み始めると何の話かと分からなくなるが、進むに連れそういう事かと読めてくる。 ただこの「冬」の締め方がいいかは疑問...
「春」の章を読んだ時にハズレたかと思った。 「夏」の章でようやくこの作者らしいザラッとした感じが出てきた。そして「秋」の章で本領発揮という感じがした。 最後の「冬」を読み始めると何の話かと分からなくなるが、進むに連れそういう事かと読めてくる。 ただこの「冬」の締め方がいいかは疑問だ。
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