騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編(上) の商品レビュー
言葉選びはすごい
村上春樹のワールドが広がっている。騎士団長とは何だろうと思っていたがこういう内容だったんだなと思った。キャラクターとして免色さんのキャラクター像が一番しっかりとしていると感じた。主人公よりはっきりと人物像として感じる。内容としてふわふわとした中を村上春樹の言葉で締めている。イデア...
村上春樹のワールドが広がっている。騎士団長とは何だろうと思っていたがこういう内容だったんだなと思った。キャラクターとして免色さんのキャラクター像が一番しっかりとしていると感じた。主人公よりはっきりと人物像として感じる。内容としてふわふわとした中を村上春樹の言葉で締めている。イデアという「イデア」とは、 現像界には存在せず、想像の世界にのみ存在する理想の真理 となっているが、振り返って考えても、騎士団長は本当にそうなのかということを検証できるような行動・言動はないように感じた。イデアという言葉で、現実と非現実を繋げているのかな。エロ的な表現は、好きだから入れているんだろうなと思うがストーリーに必要性は感じなかった。
ゆう
村上春樹お決まりのパターンなのに面白い……日本画にオペラにクラシックに上田秋成に即身仏、どう収束していくのか気になってどんどん読めますね。でも文体はちょっと気になるかな、「私」人称は心地いいけど()が多いんだよなー。
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ファンタジーとハードボイルド、 アメリカ作家の雰囲気満載の ザ・村上春樹といった小説。 イデアとメタファーが キャラクターとして出てきたのには笑った。 こういう、意味わからんけど可愛くなっちゃうキャラを描かせたらピカイチな気がする。
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久々に読み始めた村上春樹。 妻と別れた画家が知り合いの別荘のようなところで、免色という人物の肖像画を描く。 深夜、鈴の音に起こされた主人公が面しきと友に林の地面を掘り起こして鈴を発見した。修行僧が地面に閉じこもって死ぬまで鈴を鳴らして念仏を唱えて即身仏になろうとしたもののかけらではないか、という話。 ここからどうなるのだろう。 なお、騎士団長殺しは日本画の題名。別荘の持ち主が若い頃描いた作品のことを指す
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ずっと序盤を読んでる気でいたら上巻が終わった。丁寧に進んでるなーという感じ、ここからどうなるのか楽しみ
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初の村上春樹作品。今のところ不思議な空間が続いている感じで下巻でどのように展開されていくのかに期待。
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「偽装した祝福、かたちを変えた祝福。一見不幸そうに見えて実は喜ばしいもの。という言い回しだよ。Blessing in disuguise。で、もちろん世の中にはその逆のものもちゃんとあるはずだ。理論的には。」
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あらない。 この話し方を英語を含めた多言語でどのように訳すのか気になった。 鈴の音から始まる肖像画家の自分を探す物語なのか?10代の少女が出てくる、なんだか達観した女性が出てくるいつもの感じ。 気に入ったフレーズはない。最後の方でイデアの世界に行く場面が雑な気がして。
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けして乏しくはない生活力を持ち なおかつ屈託のない 非常にものわかりのいい性格をしている そんな男がもてないはずはない けれども長く付き合うと面白みに欠けるのだろうか よくわからないけど とにかく、別れを切り出したのは女のほうで そこから逃げ出したのは男だった 車中泊を続けて最後...
けして乏しくはない生活力を持ち なおかつ屈託のない 非常にものわかりのいい性格をしている そんな男がもてないはずはない けれども長く付き合うと面白みに欠けるのだろうか よくわからないけど とにかく、別れを切り出したのは女のほうで そこから逃げ出したのは男だった 車中泊を続けて最後にたどりついたのは 小田原の山奥にある古い屋敷である そこに住み着いた男はけっこう気ままな生活を送るのだが 夜中に聞こえる鈴の音が彼を悩ませるのだった
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初村上春樹作品。 プロローグで出てきた顔のない男がまだ出てこない。 ゆっくり、丁寧に描かれている印象。 美術やオペラ、仏教など、読む側に教養が求められると感じた。
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