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あひる の商品レビュー

3.8

218件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    90

  3. 3つ

    57

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    0

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2024/05/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文章の上手さ、面白さからちょっとニヤけるけど 内容が不気味でちょっと怖い。 この今村夏子作品の感じが大好き! 「子供を家に呼ぶ道具」としてしか見てなくて 壊れたら買い替える感覚が怖い。 最初は、あひるで子供を釣って 次は食べ物、飲み物、ゲームで釣る。 あくまで「子供」に固執してるから 子供の名前は覚えてすならいし、 子供が家で騒ごうが気にもしない。 だけど、実際に孫ができれば あひるだろうが、他人の子だろうが どうでも良くなる。この感じって なんか分かるけど節操なくて怖い。

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2024/05/29

4.0点 ただ日常の状況を淡々と語っているだけなのに、 だんだんと不穏な空気になっていく どの描写に不安を感じたのか?自分でも分からない。それが更に不安を、煽ってくる。 「あひる」では、どうしてこの描写を入れる必要があったんだろう?と疑問に思う箇所がいくつかあるんだけど、その描...

4.0点 ただ日常の状況を淡々と語っているだけなのに、 だんだんと不穏な空気になっていく どの描写に不安を感じたのか?自分でも分からない。それが更に不安を、煽ってくる。 「あひる」では、どうしてこの描写を入れる必要があったんだろう?と疑問に思う箇所がいくつかあるんだけど、その描写をイメージすると、なんとも言えない恐怖を感じてしまう。これって私だけなのかな。。 一見、ハッピーエンドのようなラストだけど、家族ひとりひとりに心の闇や問題があるのが感じられるし、はしゃぐ姿が逆にホラー味があって恐ろしい。 どうやったらこんな小説が書けるんだろう。凄すぎ。 他2作品も子ども目線から書かれた読みやすい文体ながらも、不穏な空気は健在。二つが繋がってくる構成も秀逸。

Posted byブクログ

2024/05/05

いつか読みたいと思っていた今村夏子さん。なるほど独特。表題の他は繋がりがある短編二篇だけれど、その繋がりに意味や意図があったかというとはたして。劇的な結末を望む人には合わない作家かも。あと一、二冊読んでみたいな。

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2024/05/05

今村夏子の作品は二つ目。 ゾワっとする怖さとなんとなく分かる懐かしさと微かな希望が見られる読み手によって感想が分かれる作品だと思う。 あひる以外の2作品は子供の頃の追体験ができるかのような描写が多くて、特に食べ物と思い出が繋げられる所はみんなも一つはあるだろうなと思った。 私も子...

今村夏子の作品は二つ目。 ゾワっとする怖さとなんとなく分かる懐かしさと微かな希望が見られる読み手によって感想が分かれる作品だと思う。 あひる以外の2作品は子供の頃の追体験ができるかのような描写が多くて、特に食べ物と思い出が繋げられる所はみんなも一つはあるだろうなと思った。 私も子供に食べ物から何か思い出に繋がるような事、たくさん増やしてあげたいと思った。

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2024/04/29

 誰も来ない誕生日パーティーの深夜にやって来た少年は誰か。みのりのおばあちゃんの行動理由は。モリオの母はなぜ軍手を捨てたのか。疑問を挙げればキリがない。平易でわかりやすい文章で書かれているのに、何もわからない。にも関わらず面白い。今村さん作品は本当に不思議な魔力が備わっている。体...

 誰も来ない誕生日パーティーの深夜にやって来た少年は誰か。みのりのおばあちゃんの行動理由は。モリオの母はなぜ軍手を捨てたのか。疑問を挙げればキリがない。平易でわかりやすい文章で書かれているのに、何もわからない。にも関わらず面白い。今村さん作品は本当に不思議な魔力が備わっている。体の内側から痒くなるような、妊娠中によく悩まされたむずむず足症候群になった時のような読後感。  解説にあった「今村夏子の児童文学の素養の深さ」について思わず唸るほど同感。内容はまったく子ども向けではないが、子ども視点が非常に巧い。

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2024/04/29

あひるのお話、なんてことないのかもしれないけど、なんだろうかなしい たとえばペットと暮らすことが、人間の血虚穴埋め暇つぶしなのか、もちろんそれだけじゃないんだけど お母さんお父さんにとっては、あひるでも知らない子どもでも、穴が埋まればそれでよかったくらいいろいろあったんだろう ...

あひるのお話、なんてことないのかもしれないけど、なんだろうかなしい たとえばペットと暮らすことが、人間の血虚穴埋め暇つぶしなのか、もちろんそれだけじゃないんだけど お母さんお父さんにとっては、あひるでも知らない子どもでも、穴が埋まればそれでよかったくらいいろいろあったんだろう 動物とはいえ命がつなぎみたいになってるようでかなしく感じたのかもしれない

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2024/04/12

見えているものしか書かれていないし、めちゃくちゃ読みやすくて親しみやすい文章だけど… とにかくザワザワする。 みんな何かに取り憑かれている、というと言葉が悪いけど、みんな何かを信じてる?頼ってる?支えられてる?という感じ。そしてそれは代用可能なのか?? そのへんによくありそ...

見えているものしか書かれていないし、めちゃくちゃ読みやすくて親しみやすい文章だけど… とにかくザワザワする。 みんな何かに取り憑かれている、というと言葉が悪いけど、みんな何かを信じてる?頼ってる?支えられてる?という感じ。そしてそれは代用可能なのか?? そのへんによくありそうな話なのに、こうやって丁寧にみると怖いなと思う。

Posted byブクログ

2024/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今村夏子感満載だった〜 登場人物全員どこかおかしいところがあるけど、それを自覚せずに物語が進む感じが不気味。 特に、あひるで家に見に来た子どもが2階を見上げて人がいる!って叫ぶところがなんとも気味が悪い… あとおばあちゃんの家で、自宅に電話をかけたのにおばあちゃんが出たのもゾワゾワした。 不気味、奇妙な雰囲気を味わえて楽しかった

Posted byブクログ

2024/03/26

なんの前情報もなく思い立って読んだ短編集でこんなに考えることになるとは 交換されるあひる、私の存在感のなさ、おばあちゃんの扱い、と現実に実在する恐怖?というかなんというかドキッとした

Posted byブクログ

2024/03/22

今村さんの作品は、本当に不思議。でも、ごく日常の世界が描かれている。 人間の視野、興味関心、執着などが細かく、でもどこか隠しているように表現されていて、なんともいえない後味を残す。

Posted byブクログ