あひる の商品レビュー
今まで読んだ本の中で 一番、読了後に考察を調べた作品 受け身のままで読んでいても何もわからない し、 のちに自分なりの考察、他の人の考察をめぐらしても 物語の真相は、ホラーでもありほのぼのでもあり なんでももっていける 作者の今村夏子さんはどのような感情でこの作品を作り上げた...
今まで読んだ本の中で 一番、読了後に考察を調べた作品 受け身のままで読んでいても何もわからない し、 のちに自分なりの考察、他の人の考察をめぐらしても 物語の真相は、ホラーでもありほのぼのでもあり なんでももっていける 作者の今村夏子さんはどのような感情でこの作品を作り上げたのだろう、と考えさせられる作品 ほぼほぼ8割ミステリー好きの私は 結果ありき、犯人見破りありき、トリック種明かしありき… の読み方なので、 「明かされていない不明瞭な部分」を「受け身で読み進めていけば、いつか結果が出てくる」 というスタンスだったことに気づく 今まで未消化で終わる作品も読んでいないわけではないけど さまざまな考察・ネタバレを読んでいくうちにワクワクしたのはこの作品が初でした 「むらさきのスカートの女」の同作者と聞いて まだ未読の私もなぜか納得 「むらさきのスカートの女」に関してのレビューがなんか変。「気持ちの悪さが気持ちいい」とみんな口をそろえて言っているけど、どんな作品なのか… 先に「あひる」を読んでしまったけど、こういうことか!!と(笑) 解説(抜粋) 「今村夏子は新しい型紙を作る。その型紙からできた服はすこし変になる。そしてその服を着た人を見るとみんなざわざわした変な気持ちになる。」 まさにそのとおり 本読みの私、絶対無理だけど 作家さんにあこがれ…どんな作家さんになりたい? の一番最初に登場する作家さんが見つかりました
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何か起こりそうなハラハラ 良い結末なのか、恐怖の顛末なのか 深い意味までは読み取れないけど 嫌な気分ではないハラハラ。 うまく言えないけど、今村夏子さんがやっぱ好きだなぁ。
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芥川賞作家を読了 ミステリー小説とは違った余韻を残す ドロドロではなくサラサラした違和感 解説読むと現代版ホラー 完全投げっぱなしではないが、 起こした行動にいちいち説明がなく、回収も無いためフラストレーションが溜まるがそこが面白いのだろう? 私にはまだまだ高尚だが、純文学の読...
芥川賞作家を読了 ミステリー小説とは違った余韻を残す ドロドロではなくサラサラした違和感 解説読むと現代版ホラー 完全投げっぱなしではないが、 起こした行動にいちいち説明がなく、回収も無いためフラストレーションが溜まるがそこが面白いのだろう? 私にはまだまだ高尚だが、純文学の読み方を教えてくれる。 題名の「あひる」だけでも読む価値あり 短いが洗練された文書で落語に使えそうなお話 大人の考えを見透かす子供。滑稽で面白い あと宗教はやっぱ怖い
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むらさきのスカートの女が大好きで、久しぶりに今村夏子さんの作品を読んでみました。 不穏な空気が漂う物語でした。読みやすい文章だけど、読んだ後どういうことだって理解できない部分もあり、考察読んで、やっと理解しました。 あひるが可哀想になってくる。 でも欲を言えばもっと不気味さ...
むらさきのスカートの女が大好きで、久しぶりに今村夏子さんの作品を読んでみました。 不穏な空気が漂う物語でした。読みやすい文章だけど、読んだ後どういうことだって理解できない部分もあり、考察読んで、やっと理解しました。 あひるが可哀想になってくる。 でも欲を言えばもっと不気味さが欲しかったな。
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あひる 三羽目ののりたま。誰も来なかった誕生日会。宗教。仕事をせず資格試験に落ち続ける娘。夜中に家に来てカレーとケーキをドカ食いして帰る子ども。 みのり インキョ。家にいた血縁ではないおばあさん。年をとるにつれて元気になっていくおばあさん。孔雀。 森の兄弟 手汗をたくさんかいてしまう、ちょっといじめられていて貧乏な少年。小屋にいるおばあさんはみのりの家のおばあちゃん。孔雀。 なんも解決してない。全部わかんないまま終わる。 ずーっとなんか不穏な感じでちょっと怖くて最高。
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身近な生活の中の闇な部分が、日中の明るさの中で描かれてるようなそんな本だなとおもった おばあちゃんと、そのあとの兄弟との伏線回収的なのもよかった
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いやー不気味。 世の中の普通とはズレたことが起きるんだけど、登場人物は不気味だとか、ズレてると感じずにどんどん進むところがまさに今村夏子ワールド。 え、それでいいの?と、何度も思った。 また他の作品でも味わった気持ち悪さをぞんぶんに感じさせてくれた。 この読み手(客)が覚える違...
いやー不気味。 世の中の普通とはズレたことが起きるんだけど、登場人物は不気味だとか、ズレてると感じずにどんどん進むところがまさに今村夏子ワールド。 え、それでいいの?と、何度も思った。 また他の作品でも味わった気持ち悪さをぞんぶんに感じさせてくれた。 この読み手(客)が覚える違和感を解決してないのに、あたかも解決してるように話が進んでいく感覚は、小説でも映画でも味わったことがない。あるのは漫才とコント。
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3部構成 1.あひる 父が同僚から貰ったアヒルの、のりたま。 近所の子供の間で人気者。 ある日病気で亡くなるが、代わりのあひるがやってくる。父と母は、それをのりたまとして、変わらず接し続けるが、主人公は気づく。 不思議で不気味な感じ、、、、。 3匹目ののりたまは、家で亡くなり、庭に埋めることに。 そして、弟夫婦が実家に移り住むことになり、家を工事することに。 なんとのりたまが埋まっている庭はブランコにするという話で、のりたまは潰されてしまう。。。 そこで話は終了。不気味! 人の興味は常々変化して、(のりたま▶︎弟夫婦の子供)当時興味あったことは忘れ去られてしまうねということかなと捉えました。 2.おばあちゃんの家 小学1年生みのりの話。 弟と親が病院に行っている間、みのりとおばあちゃんはおばあちゃんの「インキョ」でお留守番。 その日秋祭りがあり、どうしても行きたいみのりは学校へ行くと嘘をつき、抜け出す。 いつも使わない近道を使うと、森の中を迷子に。 何とか公衆電話を見つけ、家に電話。 何故かおばあちゃんが出て、迎えに来てくれて、助かる。 なぜ、おばあちゃんが実家の電話でたのかという謎、、、。こわいですねー。 3.森の兄弟 2.おばあちゃんの家と繋がりがあります。 2.で、おばあちゃんがボケて来て1人で「ぼくちゃん、ぼくちゃん」と喋り出すというシーンがあるが、実は森の兄弟(モリオとモリコ)に向かって呼んでいるということが分かる。 先入観でボケたと思ってしまう気持ちも分かるが、バイアスをかけすぎるのも良くないよねと、思いました。 おばあちゃん実はぼけてなかったのかなー? 読みやすい作品集になっていますが、世界観がどくとくで、なんかぼんやりしてる感じがしたので☆3にしました。
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花束みたいな恋をしたで出てきて読みたかった 初の今村夏子 ちょっとした違和感、薄気味悪さがよい 読みやすかった
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短編が3つあるがその中でも1番考えさせられるのは題名にもある「あひる」だと思う。あひるは代替可能なものとしてわたしの家族に利用された。わたしの家族は異常である。特に母親は孫の代わりを近所の子供を代わりとして接っし、のりたまが死んだところで何も悲しんでいないところが恐怖でもあった。また、主人公であるわたしの存在感がとても薄いところも不気味であった。主人公であるのにも関わらず名前がないのは存在すら認められていないというのに繋がるのか。
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