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拳銃使いの娘 の商品レビュー

4.1

36件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

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2023/10/27

最後まで読んで拳銃使いの娘というタイトルに得心がいった 何か一つのものを守りたいという憧れにつながる 物騒で苦手な話だったが読みやすくてページ数が少ないせいかサラサラ読めた とても良い

Posted byブクログ

2023/04/08

★5 ギャングからの逃避行、愛する娘を守るため、命を懸ける父親の熱い想いと行動… #拳銃使いの娘 ■きっと読みたくなるレビュー 熱く、素敵な話やった… ★5 少女ポリーが可愛すぎて尊い。 金星生まれの設定やぬいぐるみに自分に投影したりするなどして、いつも微妙な精神バランスをは...

★5 ギャングからの逃避行、愛する娘を守るため、命を懸ける父親の熱い想いと行動… #拳銃使いの娘 ■きっと読みたくなるレビュー 熱く、素敵な話やった… ★5 少女ポリーが可愛すぎて尊い。 金星生まれの設定やぬいぐるみに自分に投影したりするなどして、いつも微妙な精神バランスをはかって、自らの境遇を受けいれている。それでも彼女には、生き物として生死の覚悟をしなければならない場面が次々と迫ってくる。 決して多くを語らず、ぐっと歯を食いしばんで強い意思をもって勇気のある決断していく。読めば読むほど胸が苦しくなっていくよ… 読んでいる最中は、なぜこんな父親と一緒にいるのか、どうしても理解できなかった。しかし読み進めていくうちに、その理由と正体がだんだんわかってくる。 それは父親ネイトの娘を想う気持ち。 娘のためにすべてを投げ売り、自分がもつすべて技術や能力を分け与え、どんな犠牲を払ってでも娘の命だけは守る。彼は最初から最後まで、一切ぶれない。これは子どもをもつ親としては熱すぎる。 本書はとにかくこの二人の絆、会話、行動、成長に尽きる。 何度も襲い掛かる絶体絶命の危機。いつも父親が娘をひっぱり、時には体をはって守る。娘は父の安否を気遣い、やったことのないことに挑んでいく。それがたとえ汚れた仕事や暴力であっても、二人とも覚悟をもって突き進む。 決して強くはない、むしろ何も持っていない二人であるが、彼らの命を懸けた行動のひとつひとつが、読者の魂を揺さぶってくるのです。 なお本作はプロットが上手で、文章も読みやすく、それでいて文芸的で綺麗。エンタメとしても優れ、そのまま映画になっちゃう。 しかもページ数もそれほど多くなく、バランスも抜群。海外ミステリーに読みなれてない人でも手軽に楽しめる優秀な作品でした。 ■ぜっさん推しポイント 良い作品には記憶に刻まれる名シーンがある。 終盤にポリーが躍動する場面があるんですが、これが超痺れるんですよ… 緊張感とリアルさ、そしてポリーが自信の弱さを乗り越えていく心の叫び。 これは歴史に残る名シーンです。これを堪能するだけでも、読む価値がありますので、ぜひぜひ体験してみてください。

Posted byブクログ

2023/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

海外ドラマ「メンタリスト」の脚本家であるジョーダンハーパーの初作品。「メンタリスト」好きだったなぁ。。。 で、本作はミステリというより冒険小説。主人公は父親ネイトと、娘のポリーと熊(ぬいぐるみ)。 ネイトが牢獄内でギャングのボスの弟を殺してしまったため、自分だけでなく元妻と娘ポリーまで処刑対象に。出所後すでに元妻が殺されていたため、誘拐のようにポリーと逃げることに。逃避行の道すがら、成長していくポリーと父親との関係。 短い小説ながら、とんでもなく良かった。 あと、熊のぬいぐるみ、キャラが濃すぎる笑 他の作品も読みたいけど、書いてなさそう? ポケミスって一品物の良作が多いから一度集め始めると止まらないんだよなぁ。。。

Posted byブクログ

2022/09/18

11歳のポリーの前に、刑務所帰りの実の父親ネイトが突然現われた。獄中で凶悪なギャング組織を敵に回したネイトには、妻子ともども処刑命令が出ており、家族を救うため釈放されるや駆けつけたのだった。だが時すでに遅くポリーの母親は殺されてしまった。自らと娘の命を救うため、ネイトはポリーを連...

11歳のポリーの前に、刑務所帰りの実の父親ネイトが突然現われた。獄中で凶悪なギャング組織を敵に回したネイトには、妻子ともども処刑命令が出ており、家族を救うため釈放されるや駆けつけたのだった。だが時すでに遅くポリーの母親は殺されてしまった。自らと娘の命を救うため、ネイトはポリーを連れて逃亡の旅に出る。処刑命令を出した組織に損害を与えるため、道々で強盗をくりかえす父子。暴力と犯罪に満ち危険と隣りあわせの旅の中で、ポリーは徐々に生き延びる術を身に着けていく。迫る追っ手と警察をかわして、父子は生き残れるか? アクションに次ぐアクションで、読ませます。

Posted byブクログ

2022/04/19

方向音痴なんです そして方向音痴の天敵と言えば野外フェスかどでかいショッピングセンターと相場は決まっています 特に大きな建物の中はまずいですよね もう完全自分の居場所を見失って右も左もわからなくなります(いや左右はわかるでしょ!) そしてそういうでっかいショッピングセンターに...

方向音痴なんです そして方向音痴の天敵と言えば野外フェスかどでかいショッピングセンターと相場は決まっています 特に大きな建物の中はまずいですよね もう完全自分の居場所を見失って右も左もわからなくなります(いや左右はわかるでしょ!) そしてそういうでっかいショッピングセンターに付きものの広大な屋内駐車場ね! あれもう100%自分がどこに駐めたかわからなくなりますもんね どのエスカレーター使ってどの通路を使ってとか完璧に覚えたつもりでいて今日こそは迷いなく自分の車の場所に!と思うんですが やっぱり『見当違いの場所へ』なんちて さて『拳銃使いの娘』です 「拳銃使い」違うやん!というね まあそういうことじゃないんでしょうがw 刑務所から出所した父としばらく会っていなかった11歳の娘が殺し屋から身を躱しながら旅を続ける中で娘は強さを身に付け父娘の距離が縮まっていき二人は反撃にでる なんかありそうな設定ですがなかなかに面白かったです でもなぁ、なんか惜しいんですよね 二人の距離の縮まって行くところとかちょっと雑なんですよね おいおいそれで信頼関係できあがっちゃうの?って もうちょっと丁寧な心理描写があったらもっともっと面白くなりそう それにしても皆さんこういう傑作をどうやって探し出してくるのかな ハヤカワにこんなノベル(?)のシリーズがあるなんて知りませんでした ま、おかげさまでたどり着けたので良しとしよう

Posted byブクログ

2022/04/08

ギャングに命を狙われた少女と父親の逃避行。 ノワールですが、面白いです。 11歳の少女ポリーは、母親とその再婚相手と暮らしていました。 父親は何年も収監中。 ところがある日突然父親が現れ、命を狙われているから一緒に来いと告げます。 刑務所にいた父のネイトは、ギャング組織の親玉...

ギャングに命を狙われた少女と父親の逃避行。 ノワールですが、面白いです。 11歳の少女ポリーは、母親とその再婚相手と暮らしていました。 父親は何年も収監中。 ところがある日突然父親が現れ、命を狙われているから一緒に来いと告げます。 刑務所にいた父のネイトは、ギャング組織の親玉に睨まれ、家族ともども抹殺指令が出たため、脱獄してきたのだ。 妻がとっくに再婚した相手と暮らしている娘のことなど、あまり気にかけてはいなかったのだが。 父と同じ淡い青色の眼をしたポリー。 「拳銃使いの眼よ」と母親には言われていました。 互いに馴染のなかった父と娘が危機に瀕してやむなく行動を共にし、次第に気が合う相棒となっていくロードノヴェル。 常識を超えた状況ではあるが、その関係性に心温まります。 暗殺指令を覆すために、どういう手段をとるか? 熊のぬいぐるみを離さない女の子は次第に度胸を身につけ、変貌していきます。 そして…? アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)新人賞受賞作。 スピーディな展開で、読ませます。

Posted byブクログ

2022/02/11

 自分が初めて買ったハヤカワ・ポケットミステリはデイヴィッド・ゴードン著『用心棒 』でした。しかも去年の話です。生まれてはじめてハヤカワ・ポケットミステリのこのタイプの本を手にとったのが去年なのです。ものを知らないというのは怖いもので「なんだこの凝った作りの本は!」と感動しました...

 自分が初めて買ったハヤカワ・ポケットミステリはデイヴィッド・ゴードン著『用心棒 』でした。しかも去年の話です。生まれてはじめてハヤカワ・ポケットミステリのこのタイプの本を手にとったのが去年なのです。ものを知らないというのは怖いもので「なんだこの凝った作りの本は!」と感動しました。そして続くはデニス・ルヘイン著『ザ・ドロップ』。あれ? 評判の良い翻訳ハードボイルドを買うとこの手の装丁が多いな・・・と思っていたところに来ました3冊め『拳銃使いの娘』。  なるほど、要するに信頼と実績のハヤカワ・ポケットミステリということか!これも面白かったです!  米国TVドラマの脚本家のキャリアを持つ著者の小説デビュー作なのですが、なるほど文体が映像作品のカット割りに近い感覚で、同じ人物の同じ時間軸の一連のストーリーでもチャプター割りのように小見出しがつくのが面白いです。読んでいるリズムもまさしく映画やドラマのそれ。あらすじは、刑務所から出てきたばかりの父親は服役中のトラブルのせいで犯罪組織に命を狙われることに。彼の元妻や娘も処刑命令のターゲットになってしまい、父親と娘の決死の逃避行が始まる、というもの。  原題は"She Rides Shotgun"。またキャッチーさだけを狙った邦題じゃないかといぶかしく思ったのですが、読んでいくとこの『拳銃使いの娘』というタイトルの意味と強さがズシッと入ってきます。  導入部ではなんの前振りもなく刑務所の超重警備監房に収監されている犯罪組織の総長の得体のしれない影響力の強さとその恐ろしげな人物像が描かれて、そこですっかりこの物語にのめり込んでしまいます。なんだこの小説?とぐいっと引っ張り込まれたところへ幼い少女とムショ上がりの父親のひたすらぎこちない邂逅が続き、前科者の父親に畏怖と疑いの目を向ける少女が「拳銃使いの娘」と表現される理由が徐々に明らかになっていくのですが、そんな少女の成長の過程と父親との関係性の変化が本作の読みどころです。  単に少女のサバイバルと成長と聞けば似たようなストーリーはいくらでもありそうですが、本作の特色は主人公に幼い少女を据えておきながら、ロマンス要素を一切排して、暴力性への目覚めというなんとも危ういテーマを持ち込んだところにあると考えます。娘に対して生き残るための格闘術を教えながらも彼女の危なっかしさを感じる父親が、「強くなるためにはまずは自分の弱さを感じろ」と言いつつ内面の獣を飼いならすよう娘を鍛える親子関係が新鮮です。中盤から後半にかけて登場人物が増えながら、並行して走るストーリーラインも増やし、それをクラッシュさせて回収するエキサイティングなアクションシーンも秀逸ですし、悪徳保安官の嫌らしい怖さやドラッグでハイになっているような暴力描写も凄まじい迫力でした。  少女の成長を扱ったミステリとして、本作とは対極的なクソみたいな父親が登場し、主人公の世界に対する構えも正反対とも言えるボストン・テラン『音もなく少女は』も非常にお薦めです。こちらはクソみたいな男達とそいつらが作った社会に抗う女性たちの連帯がサバイバルのキー。そして少女の成長を描いたミステリの傑作として忘れられないのがディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』。この作品では社会性や知識教養を身につける啓蒙主義がサバイバルのキーになっています。それぞれ小説として本当に面白いものばかりですし、一人の少女が幼いころから困難に直面し、もがき苦しみ成長する過程で生き残りの手段として選ぶものがこれだけバラエティーに富んでいる昨今の翻訳ミステリ小説。読み比べるのも非常に楽しいです。読んでる間は必死のパッチですが。

Posted byブクログ

2024/01/16

ザラザラして乾いてる。なんとなくIn Flamesのcome clarityのビデオを連想する。 謝辞にsunn O)))とsleepの名前があってブチ上がった。

Posted byブクログ

2021/05/09

 タイトルからスナイパーか何か拳銃が上手な少女のストーリーかと思った。ドラッグ・殺人・復讐・家族そしてメルヘン、変わったミステリーです。  ネイトが出所して向かった先は、娘の中学校だった。そのまま2人の逃亡劇が始まる。  刑務所で嵌められる事を避けようと囚人の1人を刺し殺した...

 タイトルからスナイパーか何か拳銃が上手な少女のストーリーかと思った。ドラッグ・殺人・復讐・家族そしてメルヘン、変わったミステリーです。  ネイトが出所して向かった先は、娘の中学校だった。そのまま2人の逃亡劇が始まる。  刑務所で嵌められる事を避けようと囚人の1人を刺し殺した。犯人は判らずネイトはそのまま出所期限を迎え娑婆に出たが、元妻のエイヴィスが殺された。囚人組織のボスは刺し殺された囚人の兄で、ネイトの身内に報復に出たのだ。  青い稲妻の刺青軍団から逃れる為に、ネイトと娘ポリーと小熊の3人は逃亡を始めた。険悪だった2人だが殺すか殺されるかの緊張の連続の中、親子としての会話や愛情が育まれてきた。  全ての事情を知ったポリーはネイトから闘争の訓練を受け始め、生活の為に強盗の手伝いも進んで行った。  麻薬倉庫強盗・マフィア経営のクラブ襲撃・上納金の横取り等、犯罪を重ねる2人+1匹の会話や行動は微笑ましく凶悪父娘を、もっとやれ、頑張れって、応援したくなってきた。  事件から1年後、ギャングのボスが殺害された。 行方をくらましたネイトの仕業と噂された。  ネイトは最後の死闘で重症を追っており死んだのではと思う。その後をポリーと小熊が引き継いだのだ。と、勝手に想像した。その流れの続編に期待する。  2018年エドガー賞新人賞受賞作です。著作はTVドラマ''CSI科学捜査班''の脚本家で本作も良く出来ている、翻訳作品に多い日本人には理解し難い独特な言い回しや箸休めの様な無駄なシーンも無く、残虐な犯罪シーンが多いのにポリーの相棒ぬいぐるみの熊が緊張感をクールダウンさせてくれる。バランスの良い流れに飽きずに読める。

Posted byブクログ

2021/03/04

とんでもない人生勉強。絞め技体得し、実践するところはすごいです。ほんとにとんでもないけど、こういう生き方もあるよな、と思わされました。次第に立派な父親に見えてきちゃうし。あんなに酷い目にあっても生存できるもんなんだな。

Posted byブクログ