1,800円以上の注文で送料無料

早朝始発の殺風景 の商品レビュー

3.9

100件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    36

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/08/14

こういう日常の謎のミステリーを久々に読んだ。ふわふわと読み終わったが、そういうジャンルなのだと思った。

Posted byブクログ

2019/07/22

ある地方都市の高校生たちの小さな謎と青春のエピソード。 どの話も奇をてらった構成はなく、始発電車やファミレスという日常のワンシチュエーションの中で謎が生まれ、その真相がわかったときには少しだけほっこりした瞬間が訪れる。まさに不器用な青春の密室劇でなかなかよかった。 ベストはストー...

ある地方都市の高校生たちの小さな謎と青春のエピソード。 どの話も奇をてらった構成はなく、始発電車やファミレスという日常のワンシチュエーションの中で謎が生まれ、その真相がわかったときには少しだけほっこりした瞬間が訪れる。まさに不器用な青春の密室劇でなかなかよかった。 ベストはストーリーもキャラも「夢の国には観覧車がない」。

Posted byブクログ

2019/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

青春は気まずさでできた密室だ――。 今、最注目の若手ミステリー作家が贈る珠玉の短編集。 始発の電車で、放課後のファミレスで、観覧車のゴンドラの中で。 不器用な高校生たちの関係が、小さな謎と会話を通じて、少しずつ変わってゆく――。 ワンシチュエーション(場面転換なし)&リアルタイム進行でまっすぐあなたにお届けする、五つの“青春密室劇”。書き下ろしエピローグ付き。 「早朝始発の殺風景」 早朝始発の列車でなぜか出会った同級生(あまり仲はよくない)の思惑はどこにある――? 男女の高校生がガラガラの車内で探り合いの会話を交わす。 「メロンソーダ・ファクトリー」 女子高生三人はいつものファミレスにいた。 いつもの放課後、いつものメロンソーダ。 ただひとつだけいつも通りでないのは、詩子が珍しく真田の意見に反対したこと。 「夢の国には観覧車がない」 高校生活の集大成、引退記念でやってきた幕張ソレイユランド。 気になる後輩もいっしょだ。 なのに、なぜ、男二人で観覧車に乗っているんだろう――。 「捨て猫と兄妹喧嘩」 半年ぶりに会ったというのに、兄貴の挨拶は軽かった。 いかにも社交辞令って感じのやりとり。 でも、違う。 相談したいのは、こんなことじゃないんだ。 「三月四日、午後二時半の密室」 煤木戸さんは、よりによって今日という日に学校を欠席した。 そうでもなければ、いくらクラス委員だとしても家にまでお邪魔しなかっただろう。 密室の中のなれない会話は思わぬ方にころがっていき――。 「エピローグ」 登場人物総出演。 読んでのお楽しみ。 (アマゾンより引用) やっぱ青崎さんの書くお話好きー。 ライトミステリーの短編集。

Posted byブクログ

2019/07/15

高校生達が通学電車の中で、ファミレスで、同級生の部屋の中で、場所を移動せずその場で浮かんだ謎を解いていく短編ミステリ。場にあるものと会話だけでかっちり論理を組み立てていくけど読後感は一部を除いて爽やかでまさに青春。皆生き生きしていていい。短編で独立していたそれぞれのその先がエピロ...

高校生達が通学電車の中で、ファミレスで、同級生の部屋の中で、場所を移動せずその場で浮かんだ謎を解いていく短編ミステリ。場にあるものと会話だけでかっちり論理を組み立てていくけど読後感は一部を除いて爽やかでまさに青春。皆生き生きしていていい。短編で独立していたそれぞれのその先がエピローグでつながるのも嬉しい。謎の組み上げ方は何故か後輩と観覧車に乗っている状況「夢の国には観覧車がない」兄が拾った子猫を引き取らない理由「捨て猫と兄弟喧嘩」が好み。お互いが始発電車に乗っている理由を推理対決する「早朝始発の殺風景」も捨てがたい。雰囲気は学祭のポスターを友人が推さない訳「メロンソーダ・ファクトリー」が一番好きかな-。卒業式を休んだ同級生の部屋で浮かんだ違和感「三月四日、午後二時半の密室」はちょっと弱いか。殺風景ってエピローグまで読むと似合い過ぎだ。

Posted byブクログ

2019/06/23

【Five Situation Teenager Closed Mystery】 狂おしいほど愛をしい,彼彼女らの青春を,密室で表現.

Posted byブクログ

2019/06/20

高校生達の連作短編集。 舞台はそれぞれの密室。 早朝の始発電車、ファミレス、観覧車、公園のレストハウス、病気で卒業式を休んだ女子の部屋。 ささやかな謎解きが隠れていて興味深い。 表題作の殺風景の意味をいきなり知って、思わず苦笑。 なるほど…。 エピローグは書下ろしとのこと。...

高校生達の連作短編集。 舞台はそれぞれの密室。 早朝の始発電車、ファミレス、観覧車、公園のレストハウス、病気で卒業式を休んだ女子の部屋。 ささやかな謎解きが隠れていて興味深い。 表題作の殺風景の意味をいきなり知って、思わず苦笑。 なるほど…。 エピローグは書下ろしとのこと。 登場人物総出演で、全ての編を復習しながら読了しました。 表題作の2人は、目的を遂行したんですね。 ちょっと怖いな。 どうなったんだろうと思わされたままで終わっても良かったかも。

Posted byブクログ

2019/06/14

ワンシチュエーション&リアルタイム進行の“青春密室劇”。おかしな捻りをせずまっすぐな日常の謎でとても好感が持てます。青春の密室は確かに息苦しくて青臭くて甘酸っぱく、少し窮屈な懐かしさでいっぱいになりました。5つのお話はすべて独立していてつながっているわけではありま...

ワンシチュエーション&リアルタイム進行の“青春密室劇”。おかしな捻りをせずまっすぐな日常の謎でとても好感が持てます。青春の密室は確かに息苦しくて青臭くて甘酸っぱく、少し窮屈な懐かしさでいっぱいになりました。5つのお話はすべて独立していてつながっているわけではありませんが、細かい描写から同じ町らしいのがわかります。そしてそれを裏付けるようなその後のわかるエピローグも良かった。一番の好みはラストにやられた「メロンソーダ〜」。でも一番インパクトが強かったのは何が「殺風景」だったかということだったりしますが。

Posted byブクログ

2019/06/04

高校生が主人公の日常のちょっとしたミステリー短編集。 読んでいてさわやか。 友達が欲しくなります。 短編集は物語が短くて物足りなく思ってたので、あまり読むことはなかったのですが、たまにはいいかも。

Posted byブクログ

2019/06/03

舞台芝居みたい。というのが読んだ直後の率直な感想。場面転換しない会話劇。小さい劇場でやるのにちょうどよさそう。ちょっとした違和感から気付く物事の真相。なかなか面白かった。

Posted byブクログ

2019/05/25

THE青春日常系ミステリーの話。 場所が変わることがなく、 かなり「シチュエーション」にこだわって書かれていて、とても面白かった。 ミステリーとしての完成度にこだわる人(私にもそういった面があるが)にはちょっと無理があるのでは? みたいなところもない訳ではないが、(そもそも入り...

THE青春日常系ミステリーの話。 場所が変わることがなく、 かなり「シチュエーション」にこだわって書かれていて、とても面白かった。 ミステリーとしての完成度にこだわる人(私にもそういった面があるが)にはちょっと無理があるのでは? みたいなところもない訳ではないが、(そもそも入りが自然すぎて、何を推理すればいいのかわからない、とか) 会話劇とかで見てみたいし、これはこれで一読の価値ありだと思う。 同じ作者の他の作品も、今度読んでみようと思えた。

Posted byブクログ