早朝始発の殺風景 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日常ミステリーの学園モノ、連作短編集… そうまとめるのは味気なさすぎるけど、隅々まで計算され、手を抜かない作者のミステリー魂がみてとれる。 しみじみいい本に出会ったなぁ~という気持ちになった。 強いていえば、『半殺し』の具体的なところ、知りたかった。
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何故その女子高生は授業が始まるずっと前の始発電車に連日乗っているのか? 何故その子は仲良しの友達がデザインした絵を嫌うのか? 等々の日常の謎を解き明かすミステリ短編集。探偵役は決まっていないが、全ての話に手掛かりが提示されていてフェアな謎解きが楽しめた。エピローグを書く意味は...
何故その女子高生は授業が始まるずっと前の始発電車に連日乗っているのか? 何故その子は仲良しの友達がデザインした絵を嫌うのか? 等々の日常の謎を解き明かすミステリ短編集。探偵役は決まっていないが、全ての話に手掛かりが提示されていてフェアな謎解きが楽しめた。エピローグを書く意味は分かるが、個人的には必要無かったな。最近は大人や化物が探偵になる作品も書く青崎さんだけど、やはりこの人は学園物が似合うなあ。
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【収録作品】早朝始発の殺風景/メロンソーダ・ファクトリー/夢の国には観覧車がない/捨て猫と兄妹喧嘩/三月四日、午後二時半の密室/エピローグ 心地よい緊張感がある短編集。
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2019年3冊目。紀伊国屋書店新宿本店でサイン本を購入。⌈早朝始発の殺風景」表題作だけあって一番の完成度。論理的にお互いの目的を探り合う課程で距離が縮まっていくのが好ましかった。ブラックなオチも良い。⌈メロンソーダ・ファクトリー」一番のお気に入り。仲良しだからこそ生まれる気まずい...
2019年3冊目。紀伊国屋書店新宿本店でサイン本を購入。⌈早朝始発の殺風景」表題作だけあって一番の完成度。論理的にお互いの目的を探り合う課程で距離が縮まっていくのが好ましかった。ブラックなオチも良い。⌈メロンソーダ・ファクトリー」一番のお気に入り。仲良しだからこそ生まれる気まずい空気とそこからのラストの暖かさのギャップにほっこり。⌈三月四日、午前二時半の密室」シチュエーションは一番好き。等身大のリアルな感情が細かく描かれて、些細な謎とオチがいい塩梅。
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この限られた空間と時間の密室内で、ハッとさせられる空気感がヒリヒリでドキドキで何とも言えず好き。 一瞬の、このやりとりで。変わる関係性が良い。 あと殺風景は驚いた。
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文章の中にギャグがあるこの人の文体が好きだ。ケメルマン的ななぞが殆どだがちゃんと論理のアクロバットができてるし、青春も感じさせる。年末に読んだ本と限っての季節との共鳴もある。カーテンコールは感涙もの。
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