月まで三キロ の商品レビュー
6篇の短編からなる短編集『月まで三キロ』 決して幸せではない主人公たち。全話に散りばめられた科学のお話。人生を儚み、絶望しても新たな出会いがなくなることはなく、終わりを求めて向かった先で出会った「月に詳しい」タクシードライバー。沢山の思いを抱えたタクシードライバーと向かう月に1番...
6篇の短編からなる短編集『月まで三キロ』 決して幸せではない主人公たち。全話に散りばめられた科学のお話。人生を儚み、絶望しても新たな出会いがなくなることはなく、終わりを求めて向かった先で出会った「月に詳しい」タクシードライバー。沢山の思いを抱えたタクシードライバーと向かう月に1番近い場所。人生の終わりを月で迎えられたら… 届きそうで届かない月があと三キロで届く場所に辿り着いたとき、きっと心の中のつっかえがスッと落ちるはず。 全6篇全てに少しずつ救われる、そんな1冊です。
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短編集。どのお話もとてもお上手で、とにかく読後感が爽やかでいい。 が、逆に爽やかすぎて薄味になってしまっているかなあという印象で、いまの自分にはあまり刺さらなかったのが残念。
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さらさら〜としてる。 ちょっと暗い、ちょっと切ない、ちょっと希望。みたいな。 やさしい。 短編集。
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んー。 頭良さそうだな、このひと。 って思った。 うんちく。 星六花。 可哀想。 期待してソコに落とされるんだなぁ。 ありそうだけど。 欲しいのは友だちじゃないよね? 友だちでいいのか??
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月まで三キロ #読了 科学の知識がこれほどまで小説に溶け込めるのは伊与原さんの作品の素敵なところ。 人生の一場面をこんな感じで科学の角度から見られたら希望に満ちるかもしれない。 #月まで三キロ #伊与原新 #読書
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自分の人生だけど上手くいかない時もある。 出来ない、分からない、助けてと誰かを頼ってもいい。話すだけでも心が軽くなる。 でも、もがいて苦しんでる時にはそんな事にも気がつかない。 小説の主人公達はもがいて苦しんでる真っ最中。 あーそうだよね、と思いながら読んだ。 それでも最後に少...
自分の人生だけど上手くいかない時もある。 出来ない、分からない、助けてと誰かを頼ってもいい。話すだけでも心が軽くなる。 でも、もがいて苦しんでる時にはそんな事にも気がつかない。 小説の主人公達はもがいて苦しんでる真っ最中。 あーそうだよね、と思いながら読んだ。 それでも最後に少しだけ光が見えるラストでホッとした。 ハッピーエンドでもなく、問題解決でもない終わり方も好きだった。現実はそんなに簡単には終わらないから。 『エイリアンの食堂』が一番印象に残った。
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自然科学を絡めながら、人生に迷ってしまった人の背中を少しおしてあげる、前向きになれる7編の短編集。 個人的には「山を刻む」がお気に入り。私も子供達に好きな事を楽しむ姿を見せれたらいいなあ。 そしていつか「月まで三キロ」を見に行きたい!
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科学がちょっぴり登場する、読んでいて心地良い短編集。アンモナイト、地層の年縞、素粒子など、それぞれの分野を極める人たちが登場する。それぞれの話の悩める主人公たちは、科学者達の「知力」に引き込まれるような形で、救われていく。ご自身が学者さんでもある伊与原さんの文章は、テンポよく読み...
科学がちょっぴり登場する、読んでいて心地良い短編集。アンモナイト、地層の年縞、素粒子など、それぞれの分野を極める人たちが登場する。それぞれの話の悩める主人公たちは、科学者達の「知力」に引き込まれるような形で、救われていく。ご自身が学者さんでもある伊与原さんの文章は、テンポよく読みやすい。 ちなみに私のイチオシは「エイリアンの食堂」である。良い意味で読者の想像を裏切る結末なのだが、美しい着地点だと思う。
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表題作を1作目とした短編集。 著者が理学部出身であるだけに、 出てくる話は全て何かしら理学部に関係した ものが出てきて、理系なら楽しい。 また、出てくる登場人物は皆何かしら生きづらさを 抱えている人ばかりで共感できる。 どれも良い話だったが、個人的にはエイリアン食堂が とても...
表題作を1作目とした短編集。 著者が理学部出身であるだけに、 出てくる話は全て何かしら理学部に関係した ものが出てきて、理系なら楽しい。 また、出てくる登場人物は皆何かしら生きづらさを 抱えている人ばかりで共感できる。 どれも良い話だったが、個人的にはエイリアン食堂が とても良かった。
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どこにでも誰にでもありそうな悩み事をやんわり解決してくれる短編集。 本人には大きな悩みで追い詰められていても第三者がちょっと関わることで好転する優しい結末は読み終わって心が温かくなりました。
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