月まで三キロ の商品レビュー
理系の短編集は初めてかもしれない。 独特の雰囲気がありつつも、読みやすい作品だった。 それぞれの登場人物たちが抱える悩みや苦しみに対して、天体や火山など大きな自然が対照的だった。ちっぽけな人間がこつこつと研究してきた自然や宇宙は、壮大であり地道な努力の結晶でもある。 彼らがこ...
理系の短編集は初めてかもしれない。 独特の雰囲気がありつつも、読みやすい作品だった。 それぞれの登場人物たちが抱える悩みや苦しみに対して、天体や火山など大きな自然が対照的だった。ちっぽけな人間がこつこつと研究してきた自然や宇宙は、壮大であり地道な努力の結晶でもある。 彼らがこれからをどのように生きていくのかは、はっきりと述べられているわけではないが、そこもよかった。彼らの人生がよいものになる予感がする。
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果たして本当に月まで3キロなのか!? *** 理系ではない私でも楽しめました。 そして、著者が東京大学で専攻していたという[地球惑星物理学科]を思わず調べてしまいました。 この学科を紹介する、学科長さんのご挨拶では 「深海から宇宙の生命発生まで地球と惑星のさまざまな現象を解明し、...
果たして本当に月まで3キロなのか!? *** 理系ではない私でも楽しめました。 そして、著者が東京大学で専攻していたという[地球惑星物理学科]を思わず調べてしまいました。 この学科を紹介する、学科長さんのご挨拶では 「深海から宇宙の生命発生まで地球と惑星のさまざまな現象を解明し、人類に豊かな夢を与えよう。」と書かれてあり、まさに伊与原さんは大学が望んだ、人類に夢を与えてる人だなと思いました。
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月まで三キロ 著作者:伊与原新 発行者:新潮社 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 facecollabo home Booklog https://facecollabo.jimdofree.com/ 科学の...
月まで三キロ 著作者:伊与原新 発行者:新潮社 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 facecollabo home Booklog https://facecollabo.jimdofree.com/ 科学のきらめきが、人の想いを結びつける。
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短編6編。どれも悲しみを含んだ物語だった。生きていく難しさ、辛さを自分の中にしまいながら暮らす人々が、折り合いをつけたり諦めたりしている。 そんな時に、ふと心が軽くなることに出会い、もう少し生きてみようかなと思う。そんなお話たちだった。 6編それぞれに味わいがあったが、「山...
短編6編。どれも悲しみを含んだ物語だった。生きていく難しさ、辛さを自分の中にしまいながら暮らす人々が、折り合いをつけたり諦めたりしている。 そんな時に、ふと心が軽くなることに出会い、もう少し生きてみようかなと思う。そんなお話たちだった。 6編それぞれに味わいがあったが、「山を刻む」は最後にえ?っと声が出てしまう意外な結末で、私としては少し残念だった。
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「天王寺ハイエイタス」イイねぇ。正直、関西弁は苦手意識あるけど、この作品は関西弁がしっくりくる。というか、そうでないとこの哀愁は醸し出せない。ブルースは音楽の一ジャンルではない。生き方そのものなんだよ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
科学にまつわる短編小説 聞いたこともないような難しい単語が出てきますが、楽しく読めました。 淡々とした文章で、他の人の人生を少し覗き見てるような気分。 「月まで三キロ」に出てきた佐久間ダムは昔行ったことがありますが、 星がものすごく綺麗で、作中の主人公たちもあんな空を見ていたのかなあと感慨深くなりました。 科学者に限らず、何かを突き詰めている人は面白いし素敵。 個人的には「エイリアンの食堂」と「山を刻む」が好き。
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タイトルを見て気になり読みました。短編集が6つ入っておりどの話も爽やかに終わり読みやすかったです。 読んだ中ではエイリアンの食堂が一番印象に残っています。
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最初の「月まで3キロ」は読みやすかったんですが、人の死を出しておけばお涙頂戴的な感じがして私には合いませんでした。 その後、大宮に住んでいるのに鹿島アントラーズのファンをしている男が、まるで恋人に丁度いい普通の男みたいな立ち位置で出てきて、大宮アルディージャの何が不満なんやもしか...
最初の「月まで3キロ」は読みやすかったんですが、人の死を出しておけばお涙頂戴的な感じがして私には合いませんでした。 その後、大宮に住んでいるのに鹿島アントラーズのファンをしている男が、まるで恋人に丁度いい普通の男みたいな立ち位置で出てきて、大宮アルディージャの何が不満なんやもしかしてJ2になんか文句ある?と立腹して読むのをやめてしまいました。
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あとがきにもあったけど、読みやすすぎる 専門的な話もすっと入ってくるし、地学とかまた勉強したくなった 全部素敵、私も田舎星人
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それぞれのお話に登場する科学的なお話が楽しい。 どのお話にも、これからの未来を感じられました。 新たな好きな作家さんです。
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