神のダイスを見上げて の商品レビュー

知念実希人(著者)

2024/01/15

大きな展開はなし。
SFともミステリーとも言える作品。この作者さんにしては描写がイマイチ、登場人物にもあまり感情移入できなくて、ちょっと読みづらかったかな。

2023/12/31

ミステリとしては凡作、正直言うと驚きは少なかった。だが、世界を滅ぼすかもしれない巨大隕石、ダイスの接近が否応なしに物語を盛り上げてくれる。
五日後に滅ぶ「かも」しれない世界で少年が最愛の姉を殺した犯人を探す設定はスピード感があって大変良いが、結末があっさりし過ぎていて読み応えとしては足りなく感じる部分もあった。それらを引いてもスピード感があり、唯一無二の存在感がある。切なさの残る青春ミステリだった。

2023/11/09

ダイス衝突で世界が滅びるまでにあと五日。それまでに最愛の姉殺した犯人を見つけ、殺すことを生きる導に動く主人公。
途中まではハードボイルド系ミステリーとして進行するかに見せかけて、あっさりカルト集団ものにすり替わり。どんでん返しも常軌を逸しない範囲でお行儀もいい。
世紀末青春、成長ミステリーでした。

2023/07/24

知念さんの世界観に引きずり込まれました。
読み始めてから読み終わるまでが一瞬のように感じます。

最後に出てくる真犯人にとても驚きましたが、昨今のニュースの犯人にもこのような“歪んだ愛”があるのかなと思いました。

2023/03/05

日本時間2023年10月20日午前10時13分、小惑星ダイスが地球に最接近…または衝突する。
衝突までの期日は5日間。それまでに姉を殺した犯人を見つけ出し復讐を果たす…
という小惑星衝突もの。

荒木あかねさんの「此の世の果ての殺人」を読んで、「小惑星衝突」の内容の小説で検索して行き当たった作品。
「滅びの前のシャングリラ」、「終末のフール」、「此の世の果ての殺人」、そして本作を僕は勝手に小惑星衝突シリーズと呼んでいるが、このシチュエーションには、慣れてしまったためか、あまり感じるものがなくなった笑

あとはフーダニットの解き明かしが楽しめるかですが…その点は荒木あかねさんの勝ち。

知念さんの作品にしては珍しくぼんやりと読んでしまった作品でした。

2023/02/18

自分的には、イマイチだった。
ダイスが地球に衝突するかもしれない危機に直面している世界という設定だけど、
そんな状況で都合良く関係者とか見つけられるのか？とか。ツッコミたくなった(T^T)
あと、知念実希人さんは医師ということもあって姉の秘密が持病持ち、ということだった。
オチまで期待が積もってたのに、病気か～....
ってガッカリした。
無理やり医療要素入れないでいいのに...と思った。

2023/01/26

『ダイス』って小惑星のダイスですよね？
読んでてサイコロのダイスかと、一か八かの賭けみたいな…展開が雑だし、サスペンスの薄さ等、ホンマにショボイと思いました。

知念先生、冒険してみたかったのでしょうか？
自分は医療系作品の方がはるかに面白いと思います。

2022/12/12

犯人探し、孤立したクラスメートとの関係、恋人と友人、家族、地球の運命。展開が気になって、どんどん読み進めたけれど、いろんな事情が明かされるにつれ、気分が悪くなった。。出てくる人みんな、自分大好きで勝手すぎる。お姉さん危険すぎる。

2022/10/05

姉のことを好きで、姉の代わりにクラスメイトと付き合う男の子
男の子のことを自分の自尊心を満たすために付き合う女の子
弟のことが好きで弟に最後の日まで自分のことを想っていてほしいために殺人の首謀者となり死んだ姉
母親に人形扱いをされて愛されてると思いながら育った女の子
自分が死ぬとわかり人形も一緒に死ぬことを望む母親
人間が自分本位で動いていきながらもがく感じ

終わりは2パターン、衝突するかしないか
どちらがしあわせなんだろ

2022/07/10

ドンデン返しがすごい。これでもかっていうくらいひっくり返される。動機としてはちょっと弱いのではないかな。