すみれ屋敷の罪人 の商品レビュー
お屋敷から出た骨の正体を探るお話。 それぞれの証言から、浮かび上がるすみれ屋敷。 まぁなんか思わせ振りだったけれど、謎の答えは順当といった感じ。 戦争がなければ起きなかった事件なのかも。 贔屓の人目線で見るとその人はとっても良い人に見える。 信子さんがお屋敷をやめた理由が一番驚き...
お屋敷から出た骨の正体を探るお話。 それぞれの証言から、浮かび上がるすみれ屋敷。 まぁなんか思わせ振りだったけれど、謎の答えは順当といった感じ。 戦争がなければ起きなかった事件なのかも。 贔屓の人目線で見るとその人はとっても良い人に見える。 信子さんがお屋敷をやめた理由が一番驚きました。 恩田陸の『ユージニア』を地味にして、いい話にした感じ。
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根本にあるのは愛。その形はいろいろあれど。その歯車をぶち壊す戦争という闇。さらさら読めておもしろかったです。
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これはさくっと読めるけれどもめちゃくちゃ切なき話だった。 途中に使用人たちが財産目当てに主人を騙しているのだという予測を挟むことで、真実に切なみが増す。 使用人たちは全力で主人を守り、主人は全力で彼らを守った。 悪い人なんていない。使用人たちも、三姉妹も、そして殺された市川さんも、全く悪くない。歯車が狂ってしまっただけだ。 最初は気味の悪い存在として描かれていたヒナが、本当はあんなに強い子だったとは。父のために顔を犠牲にし、人生を捧げた。そして彼女を愛した使用人の少年。 それぞれの証言から見事なカラクリを見せてくれた。
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最後はとても良かったけど、中盤のミスリードがちょっと幼稚っぽくって入り込めなかった。最後まで読むと納得はできるけど。
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降田さんの作品は好きなので読んでいたので、今回も??と読んでいたこともあり、こんな優しさの詰まった話だとは思いませんでした。 最初は、謎の人物が登場して、屋敷のことについて調べて行き、少しずつ真実がわかり、誰が犯人なのか…と疑い、そして、最後には優しいお話でした。どんでん返しとまでは行かなくても、嫌な気持ちにならないお話でした。
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あっという間に読み終わった、面白いと思う。 性格描写が極端過ぎないかな、、 他の本も読んでみたくなった。
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現実味はない?ため、良くも悪くも世界観に浸りきることで真価がわかる小説。 ミステリというよりドラマだったかな。新感覚という程ではないかもしれないが、古典ミステリとは違った趣があっていい。 真実と嘘、人間の美しい部分と愚かな部分。どちらもはっきり正義だの悪だのと断言できないのだとい...
現実味はない?ため、良くも悪くも世界観に浸りきることで真価がわかる小説。 ミステリというよりドラマだったかな。新感覚という程ではないかもしれないが、古典ミステリとは違った趣があっていい。 真実と嘘、人間の美しい部分と愚かな部分。どちらもはっきり正義だの悪だのと断言できないのだということを感じた作品。 ふわっとしたストーリーではあるが、繊細に作り込まれた構成が心地よかった。
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「証言」 過去の使用人たちに話を。 自分の想いも含め偏見の目で見ている部分や他人が知らない情報など聞き込みをする事で集まったが、警察と偽ってまで過去を聞き出そうとする者の意図が分からないな。 戦後となると余程綺麗で真新しい骨で無い限り、彼の言う通り全く関係の無い無縁仏の可能性も有...
「証言」 過去の使用人たちに話を。 自分の想いも含め偏見の目で見ている部分や他人が知らない情報など聞き込みをする事で集まったが、警察と偽ってまで過去を聞き出そうとする者の意図が分からないな。 戦後となると余程綺麗で真新しい骨で無い限り、彼の言う通り全く関係の無い無縁仏の可能性も有るのでは。 「告白」 皆が隠し続けた真実とは。 一つの出来事から全てが始まったが、彼女の真実以外を屋敷に勤める者達は知っており生涯その秘密を守りきったから今になって暴かれようとしているのだろうな。 互いに騙し合い、本当の事を話さなかった親子を見ていた使用人たちの気持ちは相当辛かったろうな。
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2月-10。3.5点。 戦前の名家、取り壊しの際に3人の遺体が。 この屋敷には美しい娘三人、父親、使用人達が住んでいた。 生存者への調査と、後半は当事者達の告白。 結構面白かった。「嘘」を上手く使った小説。
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面白い。お屋敷から見つかった二つの遺体。お屋敷について調査する謎の男。使用人だった人達から語られる出来事。そこから辿り着く真相が切ない。
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