はつ恋 の商品レビュー
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淡々と静かに過ぎるおとなの日常。なにか起こるのか、何が起こるのかとページを進めたが、特に何も起こらない!! ハナが病気になったりするのか… ならない! トキヲとすれ違い、別れるのか… 別れない! 何かを期待しているとちょっと物足りないかも。
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恋は若者の特権ではない。年齢を重ねても、ふとした瞬間に人を好きになり、恋に落ちることはある。もっとも、多くの人は歳をとるにつれて自制する術を身につける。あるいは疑似恋愛のような形でやり過ごす。世間はそれを「分別がある」と呼んで尊ぶ。 その「分別ある人々」が作り上げてきたものが、...
恋は若者の特権ではない。年齢を重ねても、ふとした瞬間に人を好きになり、恋に落ちることはある。もっとも、多くの人は歳をとるにつれて自制する術を身につける。あるいは疑似恋愛のような形でやり過ごす。世間はそれを「分別がある」と呼んで尊ぶ。 その「分別ある人々」が作り上げてきたものが、この国でいうところの『世間』である。社会秩序と言ってもよいが、実際にはどこか序列のようなものでもある。上に行けば行くほど自由に振る舞い、しかも価値観の違う相手には妙に攻撃的になる——そんな光景も、残念ながら珍しくはない。 少し横道にそれてしまったが、テーマは恋である。そもそも人はなぜ恋をするのだろうか。突き詰めれば、子孫を残そうとする遺伝子の働きと言ってしまえばそれまでだ。生殖への衝動があり、さらに人類は大きな脳を持ったがゆえに、子どもが自立するまで長い時間を必要とする。父と母、そして家庭という仕組みは、そうした事情から生まれたものだろう。 とはいえ、恋をそんな理屈だけで片付けてしまうのも味気ない。庶民のあいだでは昔から「三十させごろ、四十しごろ、五十ござかき」などと、女性の円熟した魅力を半ば冗談まじりに語ってきた。少々下品ではあるが、どこか人間の正直さがにじむ言葉でもある。私は、むしろその率直さの方に共感を覚える。 さて本書である。主人公は、二度の結婚を経て五十歳に手が届こうという小説家ハナ。そして相手は、幼いころ姉弟のように過ごした年下の大工トキヲ。二人の大人の恋の物語である。 歳は重ねているが、二人とも独身だ。誰に遠慮する必要もない。分別や世間体に縛られがちな大人たちに向けて、この物語は静かに問いかけている。——恋に、年齢の順番など本当にあるのだろうか、と。
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心から信頼できる安心感、大切に想って守りたい、そんな〈初恋〉と呼べるくらいの人に出会えて主人公のハナは幸せ者だな。
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こゅ〜い恋愛を読みたいなぁと思って、、 村山由佳さんの描かれる淫らな恋の物語を期待したんです イイ意味で裏切られました 星はつけていませんが、決して良くないというわけではなく 村山由佳さん、やわらかな世界を描けるなんて… と衝撃でした たゆたう って言葉がピッタリで ゆらゆら...
こゅ〜い恋愛を読みたいなぁと思って、、 村山由佳さんの描かれる淫らな恋の物語を期待したんです イイ意味で裏切られました 星はつけていませんが、決して良くないというわけではなく 村山由佳さん、やわらかな世界を描けるなんて… と衝撃でした たゆたう って言葉がピッタリで ゆらゆらふわふわ。 素敵な世界 トラヲを演じるのなら 青木崇高さんかなぁと思うと、楽しかったです
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通勤電車の中で読んだ。けれど、この本は休みの日に家でゆっくりと読むべき本だったと思う。 50代の女性が主人公で、物語がゆったりとしていて通勤電車の中で読むべきではないと思った。 私自身は50代は少し先なのでどちらかというとスピード感のある物語を欲しているのか、年を重ねるとこういう...
通勤電車の中で読んだ。けれど、この本は休みの日に家でゆっくりと読むべき本だったと思う。 50代の女性が主人公で、物語がゆったりとしていて通勤電車の中で読むべきではないと思った。 私自身は50代は少し先なのでどちらかというとスピード感のある物語を欲しているのか、年を重ねるとこういう風に時の流れを感じるのかも。と思った。 50代で読んだら感想に変化があるかも知れない。
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40過ぎた男女の、ゆるい恋愛小説。 お互い、バツ2。 実は幼馴染。 トキヲは大阪で建築関係の仕事をしているし、 ハナは房総の古い一軒家で物書きをしている。 なので遠距離。 ハナは庭の手入れをしたり、古い家を丁寧に掃除したり、小さな収穫を楽しんだり。 ご近所のおじいさん、亀吉さんに助けられたりたすけたり。 猫のユズもいる。 そこに、たまにトキヲがやってきて、体を重ねて、穏やかな時間を過ごす。 大人の上級者の恋愛だなー。
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甘ぁい。 房総の古民家で季節の移ろいと花を愛でながら物を書き遠距離の恋人と逢う…色々葛藤はあれどこんな人生のご褒美みたいな暮らしにため息が出るわぁ。いいなぁ。
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あらすじを見て、読んでみいなと思った。 純粋に二度の離婚を経てまた人と付き合う その神経というか気持ちはどんなものなんだろうって。 どれだけ年を取っても、学生のような熱くて貪るような そんな恋を誰だってしたい。 それは、年を重ねて寂しさも受け入れれるようになったら 余計にではないかと思ってしまう。 作中の二人は遠距離なのだけれど自分の気持ちをどう整理したら どれだけ離れていても安心して、 信頼できる遠距離恋愛ができるのかなあと ずっと考えながら読んでいた。 作中で二人が喧嘩をする場面があるけど 私ならこうするなあと思った言動が 全部ハナと反対だった。 ハナは嫌なことは嫌と言う、怒る、 そして相手を怒らせてしまったことに対して きちんと謝れる、行かないでよお願いができる。 こんなに素直なのにどうして二度も 離婚してしまったのか不思議だった。 お互い、介護があり、子供がおり いろんな壁があるけど 恋にそれは関係ないのかもしれない 遅めの本当の恋をしている二人を見て 元気をもらった
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大人の恋愛の話だけにとどまらず、自然の中での日々の生活や、家族との関係、仕事など、毎日当たり前にこなさなければならないことがちゃんと描かれていて、ゆったりとした気持ちで読むことができました。恋愛も大切なエッセンスだけれど、若い頃とは違って、生きていく中ではそればっかりではないなぁ...
大人の恋愛の話だけにとどまらず、自然の中での日々の生活や、家族との関係、仕事など、毎日当たり前にこなさなければならないことがちゃんと描かれていて、ゆったりとした気持ちで読むことができました。恋愛も大切なエッセンスだけれど、若い頃とは違って、生きていく中ではそればっかりではないなぁと。 村山さんの、昔の恋愛のお話とはまた違って、最近の落ち着いたストーリーの小説がとても好きです。
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大人の恋愛、本物の恋、自然と結びついた暮らし、遠距離恋愛、過去の結婚の失敗、介護、仕事と恋愛、 静かな生活の営みの中が語られる中で、紡ぎ出される言葉の一つ一つは、まさに自分の思っていることと似ていてすごく共感できた。
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