はつ恋 の商品レビュー
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40過ぎた男女の、ゆるい恋愛小説。 お互い、バツ2。 実は幼馴染。 トキヲは大阪で建築関係の仕事をしているし、 ハナは房総の古い一軒家で物書きをしている。 なので遠距離。 ハナは庭の手入れをしたり、古い家を丁寧に掃除したり、小さな収穫を楽しんだり。 ご近所のおじいさん、亀吉さんに助けられたりたすけたり。 猫のユズもいる。 そこに、たまにトキヲがやってきて、体を重ねて、穏やかな時間を過ごす。 大人の上級者の恋愛だなー。
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甘ぁい。 房総の古民家で季節の移ろいと花を愛でながら物を書き遠距離の恋人と逢う…色々葛藤はあれどこんな人生のご褒美みたいな暮らしにため息が出るわぁ。いいなぁ。
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あらすじを見て、読んでみいなと思った。 純粋に二度の離婚を経てまた人と付き合う その神経というか気持ちはどんなものなんだろうって。 どれだけ年を取っても、学生のような熱くて貪るような そんな恋を誰だってしたい。 それは、年を重ねて寂しさも受け入れれるようになったら 余計にではないかと思ってしまう。 作中の二人は遠距離なのだけれど自分の気持ちをどう整理したら どれだけ離れていても安心して、 信頼できる遠距離恋愛ができるのかなあと ずっと考えながら読んでいた。 作中で二人が喧嘩をする場面があるけど 私ならこうするなあと思った言動が 全部ハナと反対だった。 ハナは嫌なことは嫌と言う、怒る、 そして相手を怒らせてしまったことに対して きちんと謝れる、行かないでよお願いができる。 こんなに素直なのにどうして二度も 離婚してしまったのか不思議だった。 お互い、介護があり、子供がおり いろんな壁があるけど 恋にそれは関係ないのかもしれない 遅めの本当の恋をしている二人を見て 元気をもらった
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大人の恋愛の話だけにとどまらず、自然の中での日々の生活や、家族との関係、仕事など、毎日当たり前にこなさなければならないことがちゃんと描かれていて、ゆったりとした気持ちで読むことができました。恋愛も大切なエッセンスだけれど、若い頃とは違って、生きていく中ではそればっかりではないなぁ...
大人の恋愛の話だけにとどまらず、自然の中での日々の生活や、家族との関係、仕事など、毎日当たり前にこなさなければならないことがちゃんと描かれていて、ゆったりとした気持ちで読むことができました。恋愛も大切なエッセンスだけれど、若い頃とは違って、生きていく中ではそればっかりではないなぁと。 村山さんの、昔の恋愛のお話とはまた違って、最近の落ち着いたストーリーの小説がとても好きです。
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大人の恋愛、本物の恋、自然と結びついた暮らし、遠距離恋愛、過去の結婚の失敗、介護、仕事と恋愛、 静かな生活の営みの中が語られる中で、紡ぎ出される言葉の一つ一つは、まさに自分の思っていることと似ていてすごく共感できた。
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幼なじみでバツ2、そんな50代の2人の遠距離恋愛を描くストーリー。 都心から南房総に移り住んだ物書き、ハナの日常がとても丁寧で素敵。 そしてふたりの時間の流れが大人の恋だからこその雰囲気。 ゆったり余裕をもった空気。 その流れが独特の世界観を醸し出している。 特段、何があると...
幼なじみでバツ2、そんな50代の2人の遠距離恋愛を描くストーリー。 都心から南房総に移り住んだ物書き、ハナの日常がとても丁寧で素敵。 そしてふたりの時間の流れが大人の恋だからこその雰囲気。 ゆったり余裕をもった空気。 その流れが独特の世界観を醸し出している。 特段、何があるという内容ではないのだけれどこの世界観と空気感、雰囲気がこの作品の何よりの魅力。
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私は恋をしたことがないから、分からないけれど。 こんなふうに、大切な人と一緒に小さな幸せを見つけて笑い合えるような日々を送れたらいいな、と思う。 いつか、そんな日が来ますように。 たとえ来なくても、自分で小さな幸せを見つけられるようになりたいな。
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村山由佳さんの作家デビュー25周年記念作品で『ハルメク』連載を単行本化したものです。 全15編で構成されています。 主人公は2度の離婚を経て、海の近くの日本家屋に愛猫と暮らす小説家のハナ。 フィクションの様でありながら、村山さんご本人を連想させる要素があちらこちらに散りばめ...
村山由佳さんの作家デビュー25周年記念作品で『ハルメク』連載を単行本化したものです。 全15編で構成されています。 主人公は2度の離婚を経て、海の近くの日本家屋に愛猫と暮らす小説家のハナ。 フィクションの様でありながら、村山さんご本人を連想させる要素があちらこちらに散りばめられています。 両親の事、愛猫、書き物を生業としている所、そして現在一緒に生活しておられる背の君がそのままモデルになった様な雰囲気、どこか照れながら、自然体の二人を脳内映像に描きながら読みました。 大きな盛り上がりはないけれどライトで温かい物語。
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幼い頃、姉弟のように育ったハナとトキヲ。大人になり再会し愛し合うようになる。遠距離恋愛で寂しさに押し潰されそうになる時もあるけど、心も軀も込みで相手を求め、相手からもその両方を求められる。終盤に不穏な空気が流れ、どうなるの?と不安になったけど、きちんと感情をぶつけ分かり合う。「こ...
幼い頃、姉弟のように育ったハナとトキヲ。大人になり再会し愛し合うようになる。遠距離恋愛で寂しさに押し潰されそうになる時もあるけど、心も軀も込みで相手を求め、相手からもその両方を求められる。終盤に不穏な空気が流れ、どうなるの?と不安になったけど、きちんと感情をぶつけ分かり合う。「こんな感情をぶつけたなら関係が終わってしまうかも、などとは少しも思わなかった」とハナは言う。いろんな場面でのトキヲのがさつなんだけど優しさが滲み出る対応や、ハナの言ったことに返すトキヲの愛のある言葉がとってもステキ。読んでてキュンとしたり、せつなくなったり、ニンマリしたりと、久々にもっともっと読んでいたいと思うような作品でした。
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田舎の四季折々の暮らしの情景描写が美しい本。40代、50代でまるで初めてのような恋をしている主人公たちのことを、現実的な視点から見れなくて、途中から速読。わたしが同じくらいの歳になって、こんなに誰かを情熱的に想えるとは思えない。し、もう恋はしないだろう。
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