平成くん、さようなら の商品レビュー
安楽死という題材は考えさせられるもので良いのだけど、主人公たちがあまりに上級国民で、パンピーなわたしにはどうにも嫌味に感じてしまいまして。ある意味、古市さんらしいなぁなんて思いました。
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とても、繊細な文章でした。 もう一度読み直そうと思います。 平成くんの描写ひとつひとつが、生きていた。
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まず最初の一文でぐんと引き込む文章。面白いなと思った。平成くんの生き方や考え方は合理的なのかもしれないけど、悲しいね。 安楽死は永遠に答えの出ないテーマだなと感じた。 〇〇のシャツに、的な感じでブランドの名前がやたら出てくるのが個人的にあまり好みではなかった。
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自分のことを覚えていてほしい、という欲望 この人といると楽しい、という感情 どうして死んではいけないのか、という気持ち あなたが死んでいることは知りたくない 生きているあなたとずっと話していたい 冷めたようなコメンテーターとしての作者の印象があるから、感情を揺さぶられると、思...
自分のことを覚えていてほしい、という欲望 この人といると楽しい、という感情 どうして死んではいけないのか、という気持ち あなたが死んでいることは知りたくない 生きているあなたとずっと話していたい 冷めたようなコメンテーターとしての作者の印象があるから、感情を揺さぶられると、思い通りになったと笑われそうで、ちょっと悔しいんですよね
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※このレビューにはネタバレを含みます
「ひとはいつだって、わかりやすくて、明確な理由を探そうとするけれど、それは死ぬことにロマンを感じすぎているからだろう。」というセリフが印象に残りました。確かにそうなのかもしれないなとも思います。 安楽死が日本で合法化されないのは、ロマンチックな人が多いからなのかもしれません。 合理的かつ論理的な平成くんの持つ人間的な側面が、どこか憎めない雰囲気を醸し出してると感じました。 人間として生まれた以上、死にたいという気持ちもすごく自然なものだと思います。(自殺に対する抵抗感がないわけではないです)
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私の人生でただ生活している中で、死と向き合うことは今まで1度もなかった。 だが、この本を読んで平成くんの独特な感性を味わうとどこか死が隣り合わせだと思えたり、考え方次第では自分の友達の多くの人は死んでいるのだと考えられることがあった。 もう決して思い出すことのないどこかでま...
私の人生でただ生活している中で、死と向き合うことは今まで1度もなかった。 だが、この本を読んで平成くんの独特な感性を味わうとどこか死が隣り合わせだと思えたり、考え方次第では自分の友達の多くの人は死んでいるのだと考えられることがあった。 もう決して思い出すことのないどこかでまだ生きているであろう学生時代のクラスメイトとつい最近亡くなったずっと大好きな祖母では、自分の中でどっちが生きていて、どっちが死んでいるのだろうと考えた。 実際の生死と意識の中の生死の違い。 どちらが重要なのだろうか。
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著者のことを知らず、本屋で平積みの単行本があって、背表紙を読んでみた。 あ、これ読んだら病むやつだって思った。 思いながら読んだら。 平成くんと似てた。 私が持っていないのは、知名度とか金と、愛ちゃん。 正直性描写って読んでて不快。 でも、平成くんがどうなるのかとか、文章の表現が、私の感情とリンクしてる感じで、終わりが気になった。 平成くんと似てると思ったけど、違った。 何枚も上手だった。 病気とか、本当似てる。 私も安楽死を求めて、その根本って病気だから。 それで死なないでとか、記憶に残したいとか、価値とか、 私には馬鹿みたいだと思った。 誰の記憶にも残りたくないし、そもそも人間に価値なんて無いの、知らないの? ミライのとこだけ泣けた。 愛猫は辛い。
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あの古市さんが、どのような文才の持ち主なのか気になって、、。 これは、賞をとってもおかしくない作品だと思った。内容的に子供にお勧めはできないから、すぐに 古本屋行きだけど。
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発売当初気になったものの、ずっと機会がなくてようやく読了。 安楽死がOKな世の中、という設定。出てくる法律や安楽死に対する人の考え方が結構リアルでさすがだなという印象。 Googleアカウントに僕の全てがあるという平成くんやUber、Galaxy、六本木ヒルズ、出てくる固有名詞...
発売当初気になったものの、ずっと機会がなくてようやく読了。 安楽死がOKな世の中、という設定。出てくる法律や安楽死に対する人の考え方が結構リアルでさすがだなという印象。 Googleアカウントに僕の全てがあるという平成くんやUber、Galaxy、六本木ヒルズ、出てくる固有名詞が今どきっぽさ都会っぽさを強めている。 "誰かが勝手に何者かと勘違いしてくれることを期待した金髪のショートカット。" "この国に住むほとんどの人は「だから」や「つまり」といった接続詞を正しく使えない。" 古市さんが言いそうな感じの表現が面白い。 少し距離感があるような独特の感性を持つ平成くんと古市さんがとても重なって見えたけど、普通の人間っぽい感性の愛の感情を描くのも古市さん。 ドライな人だと思っていた古市さんが描く愛情や人間臭さは意外性があって面白かった。 僕の頭の中にあって、僕が消えたらどこにも残らないような話を、今日はしておきたかったんだ。(174ページ)
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最後の平成くんとのやりとりが、何かを失うことに対する執念をぱっと手放したようだった。 ジェットコースターに乗って臓器が浮く不快感に近かった。 初めから最後まで、死が張り付いていて重かったが、自分の死について考えることも出来た。
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