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今はちょっと、ついてないだけ の商品レビュー

3.7

82件のお客様レビュー

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2026/01/18

これまで読んだ伊吹さんの作品が好きであったことに加えて、タイトルに惹かれて手に取りました。 いろいろな挫折を経験した大人たちが、新たに知り合った仲間、縁が切れていた仲間たちと自らの経験を生かして、若い時とは異なる適度な距離感を保った中で、手を組み前に進んでいく様子は、何だか自分が...

これまで読んだ伊吹さんの作品が好きであったことに加えて、タイトルに惹かれて手に取りました。 いろいろな挫折を経験した大人たちが、新たに知り合った仲間、縁が切れていた仲間たちと自らの経験を生かして、若い時とは異なる適度な距離感を保った中で、手を組み前に進んでいく様子は、何だか自分が励まされているような感じでした。 一部の章では、それってついていないとはちょっと違いそうというところもありましたが、それはそれとして。

Posted byブクログ

2026/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【352冊目】  何かの雑誌に広告か書評が掲載されていたのが目についたので、図書館で借りました。主人公が少しずつ立ち直るのを追う、連作の短編集です。  会話の登場人物への割り当てがスムーズではない場面がいくつかあるものの、おおむねスラスラ読めて、読後感も爽やかです。40台前半〜半ばという主人公の年齢設定も、挫折から立ち上がる年齢としてちょうどよく、タイトルに惹かれて読む読者にとっても感情移入しやすいものかと思います。  普段は借りてばかりの書籍ですが、たまには購入しよつと思い立ち、本屋に行きました。目当ての本があったわけではないのですが、店頭で見つけた本のうち、前から気になっていた「ネガティブ・ケイパビリティ」という本と、名著でありもはや古典の部類に入る「7つの習慣」のどちらを買おうか迷いました。  後者は、目標を持ち、強靭な意思の力で人生を切り拓いていくよう読者を促すものです。対して前者は、せっかちに解決策に飛びつくのではなく、答えの見つからない霧の中で、耐え忍び、ふんばる力の大切さを説く内容です。  私がどちらの書籍を購入したかはおいおい分かるとして笑、「意思の力で強く前進せよ!」という呼びかけは、たまにしんどい時がありますよね。  本書の主人公・立花のように、とことん打ちのめされ、底辺に叩きつけられた者が、それでも意思の力を信じて自らを奮い立たせるのにはものすごくエネルギーが必要です。そして、ボロボロの精神状態では、そのエネルギーが湧き上がってこないことの方が多い。  立花は当初、自分が持っているもの、自分ができることに無自覚です。それを、同じく傷付いている宮川や周りの人たちに発見され、ある意味導かれ、背中を押されながらちょびっとずつ歩みを進める中で「どうにかなるかもしれない」という明かりが前方に灯り始めます。  力強くアクセルを踏んだり、目標を立ててがむしゃらに突き進んだり、そんなことができなくても大丈夫。すでに自分が手にしているもの、できることがあるはず。それに気付けば、あとはやりたいこと、必要なことに従って動くこと。この物語を通じ、そうした温かなメッセージを感じました。  「今は」ちょっと、ついてないだけ。だから、時間が経てば、また人生がうわ向き始めるんだよ。安心してね。本書のタイトルは、読者をそう励ましてくれます。  今はちょっと、「ついてないだけ」。だから、現在の不遇の原因を、あなたひとりで背負いこむ必要はない。物事はめぐり合わせ。  今は「ちょっと」、ついてないだけ。だから、深刻に考えないで。あなたより不幸な人はたくさんいる。落ち込みが浅い分、浮き上がるタイミングもじきに来る。  今はちょっと、ついてないだけ。だから、きっと私は大丈夫。

Posted byブクログ

2025/11/26

中年が、少し前向きに自分のしたいことをやってみようと思える。 楽しそうだな。 私にもできることあるかな?何がしたいのだろうと考えてみた。 仲間がいるって素敵だな。大人になってから、良い仲間や友人に巡り会えるのは奇跡みたいだけど、運がついてきたら、巡ってくれば、人やことに出会えたり...

中年が、少し前向きに自分のしたいことをやってみようと思える。 楽しそうだな。 私にもできることあるかな?何がしたいのだろうと考えてみた。 仲間がいるって素敵だな。大人になってから、良い仲間や友人に巡り会えるのは奇跡みたいだけど、運がついてきたら、巡ってくれば、人やことに出会えたりして。年を取ることも悪くないと思える一冊だった。

Posted byブクログ

2025/06/27

伊吹有喜さんの連作短編集  『今はちょっと、ついてないだけ』 収録は以下7つの短編 ・今はちょっと、ついてないだけ ・朝日が当たる場所 ・薔薇色の伝言 ・甘い果実 ・ボーイズ・トーク ・テイク・フォー ・羽化の夢 ●あらすじ バブル期に「ネイチャリング・シリーズ」という冒険...

伊吹有喜さんの連作短編集  『今はちょっと、ついてないだけ』 収録は以下7つの短編 ・今はちょっと、ついてないだけ ・朝日が当たる場所 ・薔薇色の伝言 ・甘い果実 ・ボーイズ・トーク ・テイク・フォー ・羽化の夢 ●あらすじ バブル期に「ネイチャリング・シリーズ」という冒険番組でもてはやされた「タチバナコウキ」こと立花浩樹。 バブルがはじけ、番組も終了し、プロデューサーの連帯保証人となっていた浩樹は、多額の負債を背負わされる。 自己破産もせず、十五年かけて地道に全額返済した浩樹だが、ふと気が付けば、家庭も持たないまま、夢や希望も見失い、人生に行きづまっていた。 そんな時、母の見舞い先で訪れた病院で新たな出会いが訪れるのだが・・・ ●感想 主人公の立花浩樹を中心に、色々な人が登場してくる短編集。みんながそれぞれの事情で人生に行きづまっている。 けれど、行きづまっている誰もが、真の部分にしっかりと自分の大切なものを秘めている。それが徐々に導かれるように描かれていくので、先が気になって仕方がない。 しかも、人生も後半戦に入っているであろう中年の方々がメインなので、歳の近さも相まって親近感すら抱いてしまった。 自覚できてるかどうかは別として、誰しも上手くいかない時はあると思う。振り返ってみれば、あの時何だか色々ついてなかったなぁってこともある。 今はちょっとついてないだけ・・・ 伊吹有喜さんからの、心を少し楽にしてくれる優しいメッセージなのだろう。 辛い時や行きづまった時には、そんな風に思えるように、これからの人生を過ごして行きたいと思った。

Posted byブクログ

2025/03/17

主人公の心理的描写が乏しく、感情移入出来ずに読了。 才能とカリスマ性から徐々に周りに人が集まり始め、好転していく環境変化に伴う心理的変化が読み取れたらワクワクしただろうに。 タイトルを文字った大円団によるフィナーレにも、主人公はそんな前向きな思考や他責にするような思考回路をして...

主人公の心理的描写が乏しく、感情移入出来ずに読了。 才能とカリスマ性から徐々に周りに人が集まり始め、好転していく環境変化に伴う心理的変化が読み取れたらワクワクしただろうに。 タイトルを文字った大円団によるフィナーレにも、主人公はそんな前向きな思考や他責にするような思考回路をしてたっけ?と違和感。

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2024/12/03

北川恵海さんの「ちょっと今から仕事やめてくる」をイメージしてしまっていた。短編集だった。 最初の話は主人公の立花が、一躍脚光を浴びていた時代からの没落(はめられた?)、借金をなんとか返し終えた内容だった。次からは立花に絡んだ人目線での、人生の上手くいかないことオンパレード。それ...

北川恵海さんの「ちょっと今から仕事やめてくる」をイメージしてしまっていた。短編集だった。 最初の話は主人公の立花が、一躍脚光を浴びていた時代からの没落(はめられた?)、借金をなんとか返し終えた内容だった。次からは立花に絡んだ人目線での、人生の上手くいかないことオンパレード。それでも地獄ではないようだ。宮川もそうだけれど、智美の話のときには、何が幸せなのかわからなくなった。 でも、なぜか目の離せないお話だった。

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2024/10/27

中年からのワイルドカード(敗者復活)ショートストーリー。 同年代だから、あー、わかる…なんて感覚になる。 傷つくのが怖いのよね、ある程度年齢重ねてくると。 だから傷つかないフリする。 傷つかないようにひっそり生きようとする。 敗者復活があるならば、傷ついたとしても挑戦しなければい...

中年からのワイルドカード(敗者復活)ショートストーリー。 同年代だから、あー、わかる…なんて感覚になる。 傷つくのが怖いのよね、ある程度年齢重ねてくると。 だから傷つかないフリする。 傷つかないようにひっそり生きようとする。 敗者復活があるならば、傷ついたとしても挑戦しなければいけないのかも。

Posted byブクログ

2024/10/22

連作もの 過去にテレビで人気が出た男だが 事務所に負わされた借金返済で その後の人生をすごしていた 借金返済が終わってからの物語でした 章ごとに視点が変わりそれぞれの物語が楽しめました それほど盛り上がる感じはないですが ストーリーは楽しめました 他の作品も読んでみたいです

Posted byブクログ

2024/09/18

私の中ではちょっぴりブームな作者さん。 楽しめる話が続いていたが、今回は残念、曰く言い難いのだが、あまり好みではなかった。 かつて世界の秘境を旅するテレビ番組で一躍脚光を浴びながら、バブル崩壊で事務所の社長に負わされた借金を返すためだけの生活になった立花浩樹。必死に働いて借金を...

私の中ではちょっぴりブームな作者さん。 楽しめる話が続いていたが、今回は残念、曰く言い難いのだが、あまり好みではなかった。 かつて世界の秘境を旅するテレビ番組で一躍脚光を浴びながら、バブル崩壊で事務所の社長に負わされた借金を返すためだけの生活になった立花浩樹。必死に働いて借金を完済したが、気付けば40代になっていたというところから始まる物語。 その立花の現在の境遇が描かれる最初の話は、彼を『お前は一体何をしたいんや?』と叱咤する母親の、一方で『今はちょっと、運がむいてないだけ』と息子を信じ励ます姿が良い話だったのだが、それ以降の話は、登場する人物の誰もがモヤモヤする人ばかりで、共感できなかったりあまり興味を惹かなかったり。 最期の話でかつての事務所の社長と対峙した立花自身もなんかぐずぐずしていて、何かしたいという気概があまり感じられず、みんなとなんとかやっていたら、ついてない時期を抜けてきたよう、みたいな流れが物足らなかった。 佐山さんって、あれで人生を前向きにとらえたことになるんだろうか、私には壊れたようにしか思えなかった…。

Posted byブクログ

2024/07/19

主人公たちと同じような年代だからなのか、挫折とか大切な人がいなくなるとか未来への焦燥感とか、色んなことにものすごく同調してしまった。物語全体に流れる雰囲気は優しくて美しいのに突然嫌な現実突きつけられる怖さはあるけど、基本的に前向きな再生の物語だったので、読み終わったときホッとした...

主人公たちと同じような年代だからなのか、挫折とか大切な人がいなくなるとか未来への焦燥感とか、色んなことにものすごく同調してしまった。物語全体に流れる雰囲気は優しくて美しいのに突然嫌な現実突きつけられる怖さはあるけど、基本的に前向きな再生の物語だったので、読み終わったときホッとした。

Posted byブクログ