今はちょっと、ついてないだけ の商品レビュー
負け惜しみ的なタイトル通りの第一話で読む気がなくなったが、その先は少し意外な展開もあった。テーマとしては敗者復活戦というところだが、小説として楽しめない感が残るのは自分の年齢のせいか。だとしたら、この小説は誰が読むんだろう、あまり勧める相手もいない感じがしての星評価。案外このテー...
負け惜しみ的なタイトル通りの第一話で読む気がなくなったが、その先は少し意外な展開もあった。テーマとしては敗者復活戦というところだが、小説として楽しめない感が残るのは自分の年齢のせいか。だとしたら、この小説は誰が読むんだろう、あまり勧める相手もいない感じがしての星評価。案外このテーマは難しい。
Posted by
人生山あり谷あり。本人たちからしてみても周りからしても、谷底ど真ん中のような中年達が少しずつそこから登っていくお話。 彼ら(特にコウキ)のような境遇の時、私は彼らのように強くいられるだろうかと懐疑的な気持ちになりましたが、そんな時こそ「今はちょっと、ついてないだけ」。 ちょっ...
人生山あり谷あり。本人たちからしてみても周りからしても、谷底ど真ん中のような中年達が少しずつそこから登っていくお話。 彼ら(特にコウキ)のような境遇の時、私は彼らのように強くいられるだろうかと懐疑的な気持ちになりましたが、そんな時こそ「今はちょっと、ついてないだけ」。 ちょっとついてない、でも何かしら光はあると信じて進みたいと思わせてくれました。不思議と力をくれる魔法のような言葉です。
Posted by
シェアハウスとか、職業とか、挫折とか、出会いとか、仲間とか、爽やかな中年ドラマを見ているようでした。
Posted by
伊吹有喜さんの作品は2作目。 穏やかで静かに、でも、何処か力強さも感じさせられる作品だと思った。 『今はちょっと、ついてないだけ』 書名だけ見ると、少しネガティブな印象を受けて手に取ることはなかったのですが、映像化されたということで読んでみた。 登場人物の辛い思い、醜い感情も書か...
伊吹有喜さんの作品は2作目。 穏やかで静かに、でも、何処か力強さも感じさせられる作品だと思った。 『今はちょっと、ついてないだけ』 書名だけ見ると、少しネガティブな印象を受けて手に取ることはなかったのですが、映像化されたということで読んでみた。 登場人物の辛い思い、醜い感情も書かれていて、私と重ねて読むような所もあったけれど、 「今はちょっと、ついてないだけ」 「大丈夫、頑張れるよ」 と、励ましてくれているように感じた。 大丈夫、大丈夫。 揺れる心を落ち着かせてくれる作品でした。
Posted by
どん底とはいうほどではないけど、 自分の思い描いていた生活とは違う!と感じることが多い1年を過ごした。 そんな時に書店で目に入ったタイトル。「いまはちょっとついていないだけ」 登場人物それぞれの悩みは違うけれど、 こんなはずじゃなかった、自分の人生とは、私は何がしたいんだろう...
どん底とはいうほどではないけど、 自分の思い描いていた生活とは違う!と感じることが多い1年を過ごした。 そんな時に書店で目に入ったタイトル。「いまはちょっとついていないだけ」 登場人物それぞれの悩みは違うけれど、 こんなはずじゃなかった、自分の人生とは、私は何がしたいんだろう・・・と悩みながら、少しずつ前進していく様子に、はげまされた。 そうか、私も、「いまはちょっとついていないだけ」なのか。その言葉を心の中で唱えて、今できることを自分なりにやっていこうと思える作品だった。
Posted by
本屋さんの『映像化小説!』というコーナーで目に留まったので購入。 小説を買う際、裏にかいてある「あらすじ」を見ないで買うことがあるのだけど、なんとなくタイトルから「ちょっと今から仕事やめてくる」のような小説をイメージしていた。結果、悪い意味で思っていた小説と違った。 20代のこ...
本屋さんの『映像化小説!』というコーナーで目に留まったので購入。 小説を買う際、裏にかいてある「あらすじ」を見ないで買うことがあるのだけど、なんとなくタイトルから「ちょっと今から仕事やめてくる」のような小説をイメージしていた。結果、悪い意味で思っていた小説と違った。 20代のころ、テレビにも出演するほどの人気カメラマンの主人公。借金の連帯保証人にされて人生のどんぞこに突き落とされる。時がたち、40代になった主人公はとあるシェアハウスで暮らすようになり、住人とやりとりするうちに人生が好転していく……。 この小説で一番残念だったのが 「住人とやりとりするうちに人生が好転していく」 の部分で、もっと人間同士がぶつかることによる摩擦熱みたいなのが欲しかった。 主人公にとって便利なある特技を持った登場人物がぱっと現れて(スタイリスト、ITリテラシーの高い人、お笑い芸人)、協力してみたらうまくいっちゃった!みたいな展開は読んでいてあまり面白くなかった。 せっかくそれぞれの登場人物のキャラは面白いのだから、もっとキャラ同士をぶつけて欲しかったなあ、というのが☆二つにした理由。
Posted by
ちょっとどころか人生最大の危機ではないかと思うような出来事に、同じようについていない中年が集まり敗者復活戦に挑む。どこまでも暗くて救いがないような状況のはずなのに皆楽しそう。読んでいるともしかして本当にちょっと、ついていないだけなのかも?って気になる。そんな雰囲気なのはお互いにそ...
ちょっとどころか人生最大の危機ではないかと思うような出来事に、同じようについていない中年が集まり敗者復活戦に挑む。どこまでも暗くて救いがないような状況のはずなのに皆楽しそう。読んでいるともしかして本当にちょっと、ついていないだけなのかも?って気になる。そんな雰囲気なのはお互いにそんな事もあるよね、でこれからどうするかを一緒に考えて目の前の事を楽しんでいるからかな。相手を憎む事よりこれから自分がどうしていきたいのかが大切な事を重たくなく話がすすんでいく。 読めて良かったな。
Posted by
バブル期に,カリスマ的プロデューサー巻島に振り回され、ネイチャー番組で人気絶頂から、借金の保証人として金も生活も恋人もなくし,ただただ返済のため故郷で働き続けた写真家の立花。母親の病院で、立花と知り合い,その後の人生に深くかかわりを持つ宮川。大学時代の友人,岡野。見合い写真を立花...
バブル期に,カリスマ的プロデューサー巻島に振り回され、ネイチャー番組で人気絶頂から、借金の保証人として金も生活も恋人もなくし,ただただ返済のため故郷で働き続けた写真家の立花。母親の病院で、立花と知り合い,その後の人生に深くかかわりを持つ宮川。大学時代の友人,岡野。見合い写真を立花に撮ってもらいに来た佐山。立花と同じシェアハウスの住人で、立花の撮影に関わるうちに、諦めかけていたヘアメイクの仕事に進んでいく瀬戸、そして一発逆転を狙う芸人の会田。立花に関わりながら、それぞれの道を見つけ、立花自身も まだ見ぬ場所を探しに動きだす。映画化され、立花を玉山鉄二さんが演じるとか。きっと素敵な立花になるだろうな。 どの人も、すすっと人生うまく行ってる訳じゃない。私の人生にも、何度も 今はちょっとついてないだけが 訪れた。何がきっかけで 復活できたのかもう思い出せないけれど、きっと私も誰かに助けてもらったような…。救いのあるおわりかたで、読後感が良かった
Posted by
過去には輝いていたけど、今の生活には満足しておない複数の大人たちの物語。 これらの人たちが、「ついてない日」から脱却できたのは、人と協力して新しいことを始めたり、自分なりのこだわりを無くしたりしたからだと思う。私自身も、過去の栄光に縋ることがよくあるけれど、自分のコンフォートゾー...
過去には輝いていたけど、今の生活には満足しておない複数の大人たちの物語。 これらの人たちが、「ついてない日」から脱却できたのは、人と協力して新しいことを始めたり、自分なりのこだわりを無くしたりしたからだと思う。私自身も、過去の栄光に縋ることがよくあるけれど、自分のコンフォートゾーンから抜け出そうとする日常を送ったら、ついてない日なんてなくなるのかもしれない。
Posted by
見たことのない景色を見たい。 何をしたいのか気付けたのも、それが日常の中にもあると分かったのも、自分に出来ることをひたすらやってきたから。 過去の自分は周りに作られた虚像だという思いに苦しみ、そうさせた者たちを恨み、それでも芯の部分のピュアな彼自身が損なわれなかったのだろうな。あ...
見たことのない景色を見たい。 何をしたいのか気付けたのも、それが日常の中にもあると分かったのも、自分に出来ることをひたすらやってきたから。 過去の自分は周りに作られた虚像だという思いに苦しみ、そうさせた者たちを恨み、それでも芯の部分のピュアな彼自身が損なわれなかったのだろうな。あの母の子であるのと同じくらい、それは幸運なことだったと思う。 形も程度も違うけれどそれぞれ傷ついた大人たちが、引き寄せられるように集い、各々の出来ることを持ち寄って形を作り始める。読み手も一緒にワクワクする。 意図的に感動させたがってはいない感じなのに、終盤には文字が滲んで困った。この人の作品をもっと読みたい。
Posted by