私が大好きな小説家を殺すまで の商品レビュー
通勤中のバスでも目が離せないほど熱中して 読み進めました。 ハッピーエンドを期待しましたが 流れ的にやっぱり…。 期待が重くなる事ってあると分かっていても 期待する側は、そんなつもりはない。 ただ、好きで尊敬していて信仰していて。 きっと… 大丈夫… 貴方ならできる… 現実世界で...
通勤中のバスでも目が離せないほど熱中して 読み進めました。 ハッピーエンドを期待しましたが 流れ的にやっぱり…。 期待が重くなる事ってあると分かっていても 期待する側は、そんなつもりはない。 ただ、好きで尊敬していて信仰していて。 きっと… 大丈夫… 貴方ならできる… 現実世界でも似たことがある。 何もなくてもいい、貴方がいればいい。 そう遥川と梓がお互いに早く言えてたら、思えてたら 結末は良い方向に向かったのだろうか? フィクションとわかっているけれど 私は、この結末を変えたいと思った
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小説家に助けられた少女のお話でした 少女の生活が異常だったので、まずはそこから え?ってなりました その後の少女の生活もまた・・・ その展開はちょっとっていうのもありましたが それなりに楽しめました
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イベント後に失踪した人気作家遥川悠真の自室のPCに残されていた小説。そこには母親に日々虐待され、彼の小説だけが心の拠り所だった小学生幕居梓が限界に達して死のうとした時に偶然遥川に拾われて始まった奇妙な共同生活が描かれていた。そして現実では遥川のイベント中に梓が被害者となった事件も...
イベント後に失踪した人気作家遥川悠真の自室のPCに残されていた小説。そこには母親に日々虐待され、彼の小説だけが心の拠り所だった小学生幕居梓が限界に達して死のうとした時に偶然遥川に拾われて始まった奇妙な共同生活が描かれていた。そして現実では遥川のイベント中に梓が被害者となった事件も発生していた。遥川に心を守られ成長していく梓。一方創作の闇に堕ち這い上がれない遥川。救われた梓が今度は遥川を救おうとした事により起きたボタンの掛け違いがとても切ない。静かに淡々と描かれる関係の変化が破滅にしか向かいそうにないのもあってより儚く瞬く光が美しい。見事な共依存関係だけどある意味では純粋な恋愛小説だなと思った。ええ、好物ですよ。
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最初の一文で一気に作品の世界に引き込まれた。 2人の関係は愛や憧れ、その他色々な感情が複雑に絡み合った「執着」 「依存」 神にしてしまった人間が落ちていくことが許せない どこかで気づいてやり直そうとしてもきっとこの結末しかあり得なかったんだろうなと思う。 遥川悠真の梓に対す...
最初の一文で一気に作品の世界に引き込まれた。 2人の関係は愛や憧れ、その他色々な感情が複雑に絡み合った「執着」 「依存」 神にしてしまった人間が落ちていくことが許せない どこかで気づいてやり直そうとしてもきっとこの結末しかあり得なかったんだろうなと思う。 遥川悠真の梓に対する最後の感情はどのようなものだったんだろう。 2人が徐々に壊れていく過程がリアルで面白かった。
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煽情的なタイトルに魅かれ、怖いもの見たさで買ったけど、やはりこれっぽっちも救いがなかったw 不器用な二人の廻り合わせとか、すれ違いとか、苦しみとか、諦めとか、嘘とか、切実な願いとか…淡々と綴られる『部屋』という小説を刑事に読ませ、過去とリアルを同時に描く手法がすごい。 ゆるやかに追い詰められていく現実に、ただただ弱さと慈しみと絶望を抱えて逝ってしまった遥川先生がどうしようもなく哀しかった。 破滅的な恋愛小説というよりは、失われていくものを見つめ、儚く朽ちていくしかないエゴイズムを見せられたような。圧巻でした。
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最近、小中学生女子と大人の男性が絡む作品多いですね。しかも虐待系。私が読むジャンルが偏ってるのかもしれないですけど…… それはさておき、冒頭の三行に惹き付けられ一気読みです。 スランプで日々憔悴していく遥川を元気づけるために梓が行ったことは、彼を真似て小説を書くことでした。下手...
最近、小中学生女子と大人の男性が絡む作品多いですね。しかも虐待系。私が読むジャンルが偏ってるのかもしれないですけど…… それはさておき、冒頭の三行に惹き付けられ一気読みです。 スランプで日々憔悴していく遥川を元気づけるために梓が行ったことは、彼を真似て小説を書くことでした。下手な素人小説だったら梓の目論見通りにことは進んだかもしれません。しかし梓は彼の文体、作風、展開を真似できてしまった……ここで遥川の心情を想像してゾッとしましたが、同時に胸が苦しくなりました。 当然彼は嫉妬したでしょう。ただ相手が相手なだけに、素直に憎むには葛藤があったと思います。殺意に埋もれてしまっても、彼には梓を純粋に可愛がっていた記憶があるのですから。 梓はゴーストライターになってからも遥川をいい意味でも悪い意味でも盲信していたようですが、彼女は遥川がただの人間だと気付くのが遅過ぎたんでしょうね。目を背けてきたというか…… そして遥川の小説ではなく、いつしか救ってくれた遥川自身をただ愛していたんだと思います。落ちぶれる前に殺すべきと理性で判断していても、結局果たせなかったのはそれが原因でしょう。 2人の関係を正しく理解することは私には到底できません。それでも2人の関係を無理に言い表すとしたら、共犯半分依存半分かなと考えています。 因果応報というか伏線回収が鮮やかでしたし、誰が誰を殺すのかについても見事に騙されました。最後の結末も読者の想像に任せる形で、私は好きな終わり方でした。
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この登場人物たちの心情は、理解した気にはなれても、理解することは永遠に無理なのだろう。読んでいる時、ふとそう思いました。ぐちゃぐちゃとした言葉に表せない2人の感情。その感情に背中を押されているように物語は進んでいきます。 読み終わったあと、あなたはきっと小さいため息をつくでし...
この登場人物たちの心情は、理解した気にはなれても、理解することは永遠に無理なのだろう。読んでいる時、ふとそう思いました。ぐちゃぐちゃとした言葉に表せない2人の感情。その感情に背中を押されているように物語は進んでいきます。 読み終わったあと、あなたはきっと小さいため息をつくでしょう。それが読んだという達成感からなのか、読んでいる間無意識に息を殺していた証拠なのか、自分で体感することをおすすめします。
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主役の2人のどちらにも感情移入が出来たのと一番最後の場面が特に好きだったりと好きになれる魅力が沢山ありとても面白かった。
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こんなに読み返し衝動に駆られたのは初めてかもしれない。 ぐちゃぐちゃした、他人には理解し難い純粋な感情を持ち合わせた人が好きだい。 梓の純粋な敬愛、愛情が、先生にとって致死量の毒になってるの切なすぎる。 大好きな小説家を、小説家として生き長らえさせるための行動が、大好きな小説家を殺したように感じた。
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少しだけ読むつもりが、ぐいぐい引き込まれて止まらなくなり一気読み。 複雑な心理描写に圧倒された。凄まじい。
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