私が大好きな小説家を殺すまで の商品レビュー
これだけ一気に読み進められた小説は初めてでした。 語り部が一人に絞られていて、視点も変わらなかったのが個人的に読みやすかったです。 なぜ大好きだった小説家を殺さなくてはならなかったのか。 なぜ『殺すまで』という説明的な言葉だったのか。 最後まで読むとそれら全てが理解できて読む終...
これだけ一気に読み進められた小説は初めてでした。 語り部が一人に絞られていて、視点も変わらなかったのが個人的に読みやすかったです。 なぜ大好きだった小説家を殺さなくてはならなかったのか。 なぜ『殺すまで』という説明的な言葉だったのか。 最後まで読むとそれら全てが理解できて読む終わりは個人的にスッキリしました。
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共依存の二人がやがて関係性が崩れていって破滅する話。しばらく積読してたのだがもったいなかったと思えるレベルの良作。 斜線堂さんの本をもっと探してみよう。
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人気小説家とその著作で救われた少女の切ない物語でした。お互いに依存し、歪な生活の中で乖離していく関係性が面白いと感じました。成長していく少女が「大好きな小説家」という姿を守るためにゴーストライターになったけど、自分の色に少しずつなってしまっていたことに気づいたところから、展開は早...
人気小説家とその著作で救われた少女の切ない物語でした。お互いに依存し、歪な生活の中で乖離していく関係性が面白いと感じました。成長していく少女が「大好きな小説家」という姿を守るためにゴーストライターになったけど、自分の色に少しずつなってしまっていたことに気づいたところから、展開は早く感じる程良かったです。
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悠真はたまたま天才になれた人で、元々天才なのが梓な気がします。天才の梓が書き続けたら、そりゃ成功するので悠真は嫉妬すると思う。けどどんな形ですら、お互い『幸せ』と思う瞬間は味わったと思う。欲ばかり考えてしまうと、愛は崩壊の始まりかもしれない。
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二人の関係性とか性格が、とても切なく、泣けた 本筋も惹かれたが、何より出だしの一文(読んだ人はきっと印象に残っているだろう一文)がとてもよかった!先生を思う気持ちの有り様がぎゅっと込められていると思う 全体的に好きだった
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思っていた話と全然違ってすごく面白かった!短かったのですぐに読み終わりました!今まであまり読んでこなかったジャンルだったので新鮮だったし、すごく印象に残りました。
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踏切でなかなか、もう一歩を踏み出せなかった梓に声をかけたのは、憧れの人気作家・遥川悠真だった。あの日、死んだはずだったのに…2人の歪な共生生活が始まった。 各々がちゃんと望みを叶えているハッピーエンドですね、周りがどうこう言うものではありません。ラストのミステリーぽい逸話は蛇足...
踏切でなかなか、もう一歩を踏み出せなかった梓に声をかけたのは、憧れの人気作家・遥川悠真だった。あの日、死んだはずだったのに…2人の歪な共生生活が始まった。 各々がちゃんと望みを叶えているハッピーエンドですね、周りがどうこう言うものではありません。ラストのミステリーぽい逸話は蛇足かなぁ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中学生に勧められて。 題名の「殺す」がいろいろな形でかけ合わさっていて面白かった。二人が出会ったことで、先生が梓の自殺を止めたことで、家に招いたことで…あったかもしれない様々な選択肢が悪いほうへとどんどんと殺されていって、断頭台へと向かっていく。梓の行動の想像力の無さも、虐待されていた小学生であることで許される。 私は、最後の最後まで梓は先生の小説家としての生き方を殺すのだなと思った。本当は先生自身が書きたかったのに、梓がダメにした二人の物語を、結局梓が書いてしまうのは…。死人に鞭打つ行為だったのではと悲しくなってしまう。
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知人の紹介にて 私は、自分の存在を他人が構築できると本気で信じているので うーん、そうかなあ?と突っ込んでしまう部分がチラホラ。 その感性を崩すような衝撃は得られませんでした
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互いに思いあっているのに、その先にあるのがもう破滅しかない、って1つの信仰の話だと思った。敬愛して崇拝して信仰した相手が、自分の目の前で堕ちていくとき、自分だったら何を感じるのかな。最初から歪んでいたからって諦めきれるものなのかな…
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