レプリカたちの夜 の商品レビュー
動物レプリカ工場に出没する出自不明のシロクマ。 物騒な特命。 シュールな展開と言動がどんどん大胆になっていって、さらに当惑してる頭を「自我だと?」の問いなどにグリグリされた気分。 トンデモないけど変に身近。 変なことばっかのこの世界をじわじわ好きになった。 「自分の認識と世界の...
動物レプリカ工場に出没する出自不明のシロクマ。 物騒な特命。 シュールな展開と言動がどんどん大胆になっていって、さらに当惑してる頭を「自我だと?」の問いなどにグリグリされた気分。 トンデモないけど変に身近。 変なことばっかのこの世界をじわじわ好きになった。 「自分の認識と世界の在りようの関係性と、そこに死がどう作用するか」みたいなテーマのものが偶然二つ続いたり。 意識なんてほんとにあるの?という答えを知れない問い。 悪態つきまくるうみみずさんとかめっちゃ良いキャラしてた。シロクマは凶暴だった。工場には嫌ーな懐かしさがあった。
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意味は全くわからないけど、でもなぜか惹き込まれる独特の世界観というか、文章のリズムが好き! 何が現実で何が夢なのか、そもそも何をもってして現実と定義するのか。「世界五分前仮説」のような思考も盛り込まれていて頭が混乱する。レプリカと人間と動物。さまざまな物体が溶け合って不思議なコ...
意味は全くわからないけど、でもなぜか惹き込まれる独特の世界観というか、文章のリズムが好き! 何が現実で何が夢なのか、そもそも何をもってして現実と定義するのか。「世界五分前仮説」のような思考も盛り込まれていて頭が混乱する。レプリカと人間と動物。さまざまな物体が溶け合って不思議なコミュニケーションを取っている風に感じた。この独特なシュールさは、浅野いにお作品が好きな人はハマりそう。
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表紙のイラストに惹かれて買った新潮ミステリー大賞受賞作。物語は「シロクマを目撃したのは、夜中の12時すぎだった」で始まる。いい出だしだ。しかしミステリーではない。あとがきにデビッドリンチ的世界観とあったが内容はブレードランナー「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」だ。そう、レプリカ...
表紙のイラストに惹かれて買った新潮ミステリー大賞受賞作。物語は「シロクマを目撃したのは、夜中の12時すぎだった」で始まる。いい出だしだ。しかしミステリーではない。あとがきにデビッドリンチ的世界観とあったが内容はブレードランナー「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」だ。そう、レプリカントの話だ。 人間とは何か。自我とは何か。そんなもの幻でしかない。まやかしだ。自分の意識も存在も全て確かではない。自分の周りも自分もコピーかもしれない…世の中にはコピーしかないではないか。人間らしい何かと言ってもそれは先人のコピーにすぎない。『現実世界の不確かさとそれへの不安』という昔からあるテーマではあるが、むちゃくちゃなストーリーはスピーディでテンポよく現実がリセットされていく展開が心地よい。
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平易な文章で理解不能な内容を綴るトンデモ本。これがデビュー作(新潮ミステリー大賞受賞)だというからびっくりだ。ミステリー的結構にSFのスパイスを効かせ、哲学的な思索を巡らせているようで、なんの脈絡もなく“ぷりんぷりん音頭”を踊り始める……。うーん、レビュー不能。でも、この訳のわか...
平易な文章で理解不能な内容を綴るトンデモ本。これがデビュー作(新潮ミステリー大賞受賞)だというからびっくりだ。ミステリー的結構にSFのスパイスを効かせ、哲学的な思索を巡らせているようで、なんの脈絡もなく“ぷりんぷりん音頭”を踊り始める……。うーん、レビュー不能。でも、この訳のわからなさを楽しめればいいかと思う。
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何ですか、これ。 ジャンルで言うなら、普通にSFだと思う。 ミステリーや否や的な議論があるようだけど、ミステリーとしては荒唐無稽な気がする。 でもSFなら全然ありだ。むしろ別に斬新でもない。 SF畑以外の、玄人好みな感じの作品。 文章は、狙ったのか素なのか、ところどころ拙い感...
何ですか、これ。 ジャンルで言うなら、普通にSFだと思う。 ミステリーや否や的な議論があるようだけど、ミステリーとしては荒唐無稽な気がする。 でもSFなら全然ありだ。むしろ別に斬新でもない。 SF畑以外の、玄人好みな感じの作品。 文章は、狙ったのか素なのか、ところどころ拙い感じ。 会話も、唐突に哲学的な理屈を長々とこねたり、何かふざけたような反応をしたり、おやと目を引くような名言ぽいものがあったり。 一言で言うなら、荒削りってやつでしょうか。
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今までの読書体験とは違う。伊坂幸太郎が世に出したいと語った気持ちが少しわかる、気がするようなしないような。ひらがなの多用と疾走感が印象的。
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昼休みに読んではいけなかった。 頭がぐちゃぐちゃになる。ミステリーのような、ファンタジーのような、あらゆるものを再形成したような、「新しい」小説だった。 自分たちは、ある種模倣だというのは、なかなか面白いなと思う。 ただある種ストレートに、セリフでテーマをぶち込んできてひたすらに...
昼休みに読んではいけなかった。 頭がぐちゃぐちゃになる。ミステリーのような、ファンタジーのような、あらゆるものを再形成したような、「新しい」小説だった。 自分たちは、ある種模倣だというのは、なかなか面白いなと思う。 ただある種ストレートに、セリフでテーマをぶち込んできてひたすらにしゃべり倒すシーンが多いので、好き嫌いは多そう。あとこれをミステリー大賞にしてしまったのも、気になる人は多いだろう…
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傑作だとか、怪作だとか。ネットを見ると評価は高いようだけど、自分は、そんなたいした話じゃないと思うけどなぁー。 だって、つまんないだもん(爆) 小説でも、音楽でも、映像でもよくあると思うのだが。 とっつきわるくて、わけがわからない(ホンネを言うとツマラナイ)んだけど。 でも、そ...
傑作だとか、怪作だとか。ネットを見ると評価は高いようだけど、自分は、そんなたいした話じゃないと思うけどなぁー。 だって、つまんないだもん(爆) 小説でも、音楽でも、映像でもよくあると思うのだが。 とっつきわるくて、わけがわからない(ホンネを言うとツマラナイ)んだけど。 でも、その著者だったり、作者or製作者が辛気臭い顔して、哲学とか科学とかっぽいことをちょっと言ってたりすると、評論家とかマスコミが「スゴイ傑作」とたちまち持て囃す。 評論家やマスコミが大絶賛なもんだから。世間の人も「スゴイ」と言わないと、「アイツ、あれの良さもわかんねーのかよ」とバカにされるのが嫌さに、「俺も/私もスゴイ傑作だと思う」と、つい心にもないことを言ってしまうw これって、そういう小説なんじゃないのかなぁー。 それこそ、伊坂幸太郎という作家の「とにかくこの小説を世に出すべきだと思いました」云々がなかったら、ほとんどの人は、「わけわかんない」で終わってると思うけどw ていうかさ。 審査員といったって、出版社にお金貰ってやってるんだもん。本が売れるように、そのくらいのおべっかは言うよw とはいうものの。 もしかしたら、この著者って、自分なんかが想像もつかないくらい頭のいい人で。 自我だか、動物というものの本質だとかについての持論をこの小説という形で展開していて。 それこそ、ノーベル賞とか取るような偉い学者の人が読んだら、「ほぉー」と感心する内容なのかもしれない。 ていうか、哲学や科学のウンチクずらずら語っていたり、あと、話の中に出てくる、ちょっと通っぽい音楽だったりにたちまち反応して、“ハイセンスでハイブリット”なんて言葉を連呼しちゃうこの本の解説者みたいな人なら、著者の言わんとしていることがわかるのかもしれないw 確かに。もしかしたらそうなのかもしれないなーとは思わないではないけど。 でも、だったとしてもどーでもいいかなぁ~w だって、この本を読み終える前は、巻末にある本の紹介に、『頭の打ちどころが悪かった熊の話』、『シロクマのことだけは考えるな』、『くまちゃん』、『母さんの「あおいくま」』、『大きな熊が来る前に、おやすみ。』、『羆嵐』、『羆』と、クマがタイトルにつく小説がズラリと並んでいたのを見て、な、なんなんだコレ!?と。そのおバカな洒落っ気にクスッとしてしまったのに。 読み終わってみたら、「つっまんねーことやってんなー。出版社の人ってヒマなのかなー」としか思わなかったのだから。 自我なんて、そんなもんだよ(爆) と、ケチョンケチョンな感想だったけど、ナシエが二度目に現れてから始まる、ラストの工場の地下までのどろどろなシーンは好きだったりするw これって、映像化したらすごく面白いんじゃないだろうか?なんて思った。 ま、アニメでもいいんだけどさ。でも、これは、ぜひ実写でやってほしい。 最後のどろどろをうまく映像化出来たら、『遊星からの物体X』みたいな傑作になるんじゃない?w もしかしたら、著者はそっち方面で才能の方を伸ばした方がいいんじゃないのかな?なんて思った反面、最後のあのドロドロな展開は、漫画だったらこのくらいやっている人がいるんじゃないのかな?という気もする。 ていうか、少なくとも、著者は類型的でない物語を書く才能があるのだから。知識の羅列やギャグ的展開に逃げないで、もっと“面白い”小説を書いてほしい…、かな?w
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伊坂幸太郎さんの帯、シロクマときたら「透明ポーラーベア」となるが いったん頭から出して読み始める。 最近読んだ、小山田浩子さんの 「工場」を思い出した。 あちらは巨大で不穏な、何を作っているか不明な工場 この作品のは動物のレプリカをつくる工場、何をつくるかはわかっているが不穏な...
伊坂幸太郎さんの帯、シロクマときたら「透明ポーラーベア」となるが いったん頭から出して読み始める。 最近読んだ、小山田浩子さんの 「工場」を思い出した。 あちらは巨大で不穏な、何を作っているか不明な工場 この作品のは動物のレプリカをつくる工場、何をつくるかはわかっているが不穏な雰囲気がある。 本当に何が起きているのかがわからない。夢なのか現実なのか、現代ではあるがパラレルワールドのような世界 ところどころ意図的に漢字を使わないで表記されている箇所がある。 「うみみず」さんが多分、作者が伝えたい事の本質を語ってる人なのか?と思いきや関連することを話しているだけなのかもわからず。 レプリカとは、シロクマではなくて「レプリカたち」だから全員なのか? 「夜」は夜中ではなく彼らの世界全体を指すのか?など 答えがないのでいくらでも考えることが出来る。 自分の中にオリジナルの部分はどこにあるのか?記憶なのか?それも作り物の映像や物語を見ていく中で、影響を受けて整形してしまっているので、どこまでオリジナルなのかがわからない。 なんのレプリカなのか??? 白熊の見分けがつかないように、人間も他の動物からしたら見分けがつかないのかも… 上記の「意図的に漢字を使わない」ことで、彼らが使っている言葉もレプリカがぎこちなく使う言葉なのか、現実の私たちとは定義の違う言葉なのか 全てがあやふや 似ている姉妹や、ドッペルゲンガー、代替品、注文通りにこなかった食事に「コレでもいいや」という人などの要素が配置されつつ 産業スパイかもしれないシロクマと 主人公はひっそりと闘うことになる。 はずが…そう簡単にはいかず… あらすじに「デヴィッド・リンチ的世界観」とあり、それはそれで言われて嬉しいかはわからないけど「外国の映画だったら納得して見てしまうのかも」と思った。その見方もまたうみみずさんに怒られそうな考え方だ。 人間、動物、種を超えてただの生き物として捉えるとどちらも曖昧で優劣はない。でもうみみずさん「動物っぽくない」とか言うしなぁ… わけがかわから過ぎるのに「ワケがわからない」とか「ツッコミを入れたい」と登場人物達も感じていて、それがまた余計に頭がこんがらがる。 話に身を委ねるしかない。 ミステリーとかどうでも良くなるわ。 ものすごく好き嫌いが分かれそうですね。 好きです。でも疲れてる時に読んだら心がしばらく持っていかれそうで怖いな… 解説にて 安部公房さん(この本と同時に「砂の女」を購入)、小山田浩子さん(直近「工場」を読了)の話が出てきて納得… コレはコレでクセになってきてるのかも…コレは「キメる本」だわ。
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悪夢。 凡人には理解できない… ターンテーブルカッパなるものが登場したけど、それは素直に「欲しい」と思った(笑)
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