猫のお告げは樹の下で の商品レビュー

青山美智子(著者)

2023/08/07

ココアに次ぐニ作目とのこと。
構成もテーマもやはり似ていて、みんなそれぞれ自分の人生をがんばっている姿が気持ちいい。
「スペース」「タマタマ」が特にいいかな〜。

2023/07/27

失恋のショックから立ち直れない女の子、中学生の娘と仲良くなりたい父親、なりたいものが分からない就活生、家族を蔑ろにしたと後悔する頑固オヤジ、転校先でクラスに馴染めず いじめにあう男の子、若き頃の夢を諦めるべきか迷う主婦、自分のしたい事に臆病になっていた占い師など、色々な境遇に置かれている老若男女が、偶然に寄った神社で不思議な猫、「みくじ」と会う。
「みくじ」の不思議なお告げで、その老若男女の生活や人生が変わっていく物語だった。
「みくじ」に会ったお陰で、色々な考え方や環境が変わっていき、全ての人がハッピーエンドに
なれて、とても良かったなと思った。
どの物語も、読めば読むほど心がぽかぽか した。

2023/07/03

『ただいま神様当番』を読んだ時には、神様こないかなーと思いましたが、今回もしっかりミクジに会いたいなーと思いました。
二枚目の『チケット』では、家族を電車に乗り合わせたようだと表現しているところに心が動き、
六枚目、神様が入るスペースという考え方が素敵だなぁと思いました。

2023/08/11

悩みを抱える人が訪れた小さな神社。
おしりに星のマークをつけた猫の「ミクジ」に会えた幸運な人は、タラヨウの葉のお告げをもらえるという。
短編７篇。

青山美智子さん初読み。
短編が少しずつリンクしていて、ほっこり優しいお話。
心に残る素敵な表現がたくさんありました。

2023/06/09

神社にあるタラヨウの木からお告げを貰う。
ミクジという猫に会えた人だけに。
そのワードはその人にとっての人生の見方を変えるものとなる。
そんな心の温まる素敵な7話。
どれも良かったけど、岐阜出身の私は7話目に食い付きました　笑

2023/02/21

ある神社にいる猫の"ミクジ"からタラヨウの葉のメッセージをもらえると、それまで思い悩んでいた人々の世界が一変する物語集。登場する7人の老若男女の話の中では、『三枚目 ポイント』、『四枚目 タネマキ』、『五枚目 マンナカ』、『七枚目 タマタマ』の四編がとても良かった。

2023/02/18

読みやいのでサクサク読めた。
家族は、電車に乗り合わせたようなもの。
自分のいるところが真ん中。自分が、本当に思うことが真ん中。自分の中の真ん中。それがこの世界の真ん中だ。

2023/01/26

・屋台のカキ氷は安価でもいらない。自分の納得できるマンションは買える。

・心が病んでるって一生懸命な人のことを笑ったり、誰かが大切にしているものを平気で踏みにじったりするやつ

気付きと言葉にほっとした気持ちになれる青山美智子さん最近お気に入り。

2022/12/20

老若男女、人生にもやもやを抱える人々が、小さな神社に現れる猫”ミクジ”から、ハラヨウの木の葉に浮かぶ４文字のお告げを受け取る。
カタカナ４文字のその”お告げ”に戸惑うが、宮司に「ミクジに出会えたあなたはラッキーだ。そのお告げを大事にした方が良いですよ」と言われ、”お告げ”の意味を手探りしてゆく。そして、お告げの本当の意味に気づいたとき、思い悩む人々の世界がガラっと変わってゆく。

人は心に幾層ものフィルターを被せている。そのフィルターがあるからよく見えるものもあれば、隠されてしまうものもある。
ミクジからのお告げはそのフィルターを外してくれる魔法の言葉のようだ。
フィルターのない真っ直ぐな心でこの世界に立ったとき、いかに狭い世界で生きていたのか驚く。
ミクジのお告げは、その言葉を唱えれば一瞬で問題解決！というものではない。
受け取った言葉を胸に、迷いながら戸惑いながら答えを見つけてゆく。
他人任せじゃなく、自らの手で。

ミクジはヒントをくれるだけだけれど、そのヒントを欲しい人はたくさんいるだろう。わたしもそう。
もし、わたしがミクジに出会えたなら、どんなお告げをもらえるだろう。

2022/12/06

神社で猫がくれるお告げの葉っぱにまつわる短編集。
好きな話がいっぱいあって、嬉しい。ほくほく。
娘と仲良くなりたいお父さん、かわいい。娘の好きなアイドルのCDを聴いて、一緒にコンサートに行く(しかもけっこうハマってる！)なんて、素敵な父娘だなぁ。