猫のお告げは樹の下で の商品レビュー
「木曜日にはココアを」で好きになった作家さん。 「お探し物は図書室まで」に続き、こちらも読んでいました。 作品の雰囲気はすごく似ていて、ほっこり心が温かくなる連作短編集。 しかも、「木曜日にはココアを」「お探し物は図書室まで」に登場する人物が少し出て来たりして緩やかにつながってい...
「木曜日にはココアを」で好きになった作家さん。 「お探し物は図書室まで」に続き、こちらも読んでいました。 作品の雰囲気はすごく似ていて、ほっこり心が温かくなる連作短編集。 しかも、「木曜日にはココアを」「お探し物は図書室まで」に登場する人物が少し出て来たりして緩やかにつながっています。 ほんの些細なことをきっかけに、何か新しいことを始める勇気をもらったり、自分にとって大切なものに気付いたりする。 私たちの日常には「猫のお告げ」はないけれど、きっかけは身近なところに転がっているんだなと思いました。
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悩みを抱えてやってきた人間の言葉に頷き、笑う猫のミクジとお告げの葉。 個人的にすごく好きなのは、 *「チケット」 娘と仲良くなりたい父親の話 *「タネマキ」 奥さんを亡くし息子一家と同居しているおじいさんの話 一見それだけじゃ意味の分からないお告げの言葉の様々。でも言葉を心に...
悩みを抱えてやってきた人間の言葉に頷き、笑う猫のミクジとお告げの葉。 個人的にすごく好きなのは、 *「チケット」 娘と仲良くなりたい父親の話 *「タネマキ」 奥さんを亡くし息子一家と同居しているおじいさんの話 一見それだけじゃ意味の分からないお告げの言葉の様々。でも言葉を心に留めて日常を過ごすことで、ふと「この事だったのか!」と気づく瞬間が訪れる。 登場人物の悩みが晴れて未来が拓けてゆく様子は清々しくて良かった。 温かくて優しい物語ばかり♪ 何か大事なことを教わったような気がしました。 結局はだれになにを言われても、受けとる側のアンテナの張り方や受け取り方によって解釈は全然違ってくるんだと思う。見方を変えればまったく違った日常が見えてくるかも。 『わたしたちは生きているかぎり、他者からの邪気をキャッチしたり、ネガティブな感情を抱えてしまう。そのつど、あなたの中のスペースをきれいにすればいいんです』
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どのストーリーも身近にある自分の中で燻っている不安を目線を変えたり勇気を出すことにより、結果自分らしく素直に生きることができる素敵なお話でした
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* どうぞ、お告げの言葉を大切に。 * 「木曜日にはココアを」で感動したので青山美智子さんの作品を読みたくてお迎え。こちらも短編集で、でもどこかで繋がっていて一作品になってほっこりする。 . "[二枚目]チケット"お父さんが娘のために娘の好きなアイドルのことを...
* どうぞ、お告げの言葉を大切に。 * 「木曜日にはココアを」で感動したので青山美智子さんの作品を読みたくてお迎え。こちらも短編集で、でもどこかで繋がっていて一作品になってほっこりする。 . "[二枚目]チケット"お父さんが娘のために娘の好きなアイドルのことを知ろうと頑張ってみる姿可愛らしかった。 "[五枚目]マンナカ"小学生の中での葛藤が描かれてて、居場所を作ってあげることや自分らしさの価値観って大事だなと思った。 . お告げはカタカナで簡潔な物だから、何をすることが正解かは簡単には分からないけど最終的には皆納得出来るところがあって良かったと思う。 . 不思議な猫、ミクジに私も会ってみたいな
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連作短篇集。 どれも優しいお話でほろっと泣ける。 生き方や考え方は人それぞれだけど、やっぱり前向きに真っ直ぐ生きたいなと思わせてくれるような物語。私はすごく好きだった。
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神社に行って見たくなります。 どの葉っぱものお告げも良かったけれど、 特に「マンナカ」と「タマタマ」が響きました。
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以前「木曜日にはココアを」を読んで心がほんのりと 温まって素敵な作品だったということと、 今回も本の帯に読書メーターで読みたい本ランキング 月間第1位ということもあって手に取りました。 どの章もそれぞれの登場人物が悩みを抱えていて、 ふと寄ってみた神社に現れた猫が残していった ...
以前「木曜日にはココアを」を読んで心がほんのりと 温まって素敵な作品だったということと、 今回も本の帯に読書メーターで読みたい本ランキング 月間第1位ということもあって手に取りました。 どの章もそれぞれの登場人物が悩みを抱えていて、 ふと寄ってみた神社に現れた猫が残していった 葉っぱに書かれたお告げと呼ばれる言葉。 受け取った時には何の言葉かどうか検討もつかないけれど、 後々になってからこのお告げの言葉の意味が分かり それぞれの悩みかが解決されていくという物語が綴られています。 とかくハッピーエンドの物語は少し作り込まれた 感じのある内容なストーリー展開になりがちですが、 この作品ではごく日常生活にありがちで、 特別な人ではなくごく一般的な生活の一部が切り取られて いるかのようなことが書かれているので、 リアリティがあって親近感の沸くものばかりでした。 どの登場人物の悩みでも共感でき、 お告げの言葉の意味が分かった時に じわりと心が温まってきてまるで自分自身の悩みも 解決したような気分になってほっこりとした気分になりました。 どの章でもほっこりとする言葉、 素敵な言葉がページにあちこちに散りばめられていて、 自分がどんなシーンに遭遇してもこの言葉を思い出して みたらきっと前に進めそうな気がするので、 手元に置いておきたい本になりそうです。 中でも印象的なものは 自分のいるところが真ん中。 自分が本当に思うことが真ん中。 自分の中の真ん中。それがこの世界の、真ん中だ。 神様って、人を選んだりしないよ。 僕は逆に、みんながそれぞれ神様を招いているんだと思うけど。 余白が無いとダメだ。余白。 私は大きく頷く。そうスペースがないとね。 ランダムに抜粋したものですが、 これが今の自分の心にピンと響くものなので 心にいつまでも留めておきたいと思います。 今回も青山さんの作品でほろりとした優しい言葉で 明日は前向きに少し頑張ってみようと思えるので、 日常生活に疲れた時などにお勧めな作品だと思います。 神社で猫を見かけた時には、 ふとこの物語のようにお告げを期待してしまいそうですが、 まずはタラヨウの木のある神社を探すことから 始めなければならなそうです。
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そんな樹があるんだあ…恥ずかしいけど初めて知りました。 きっと通りすぎたり目にした事があるとおもいます。 信心深くは無いけど年に何回程だろう神社に行くのは、で、神頼みして、はっとして今ある自分に有りがたくお礼参りに変わってみたりして。 ヒントをくれて自分で探って忘れた頃に、あっ、...
そんな樹があるんだあ…恥ずかしいけど初めて知りました。 きっと通りすぎたり目にした事があるとおもいます。 信心深くは無いけど年に何回程だろう神社に行くのは、で、神頼みして、はっとして今ある自分に有りがたくお礼参りに変わってみたりして。 ヒントをくれて自分で探って忘れた頃に、あっ、これかあ。と みくじと言う猫からね、おみくじってそんな風にたぐって行けば良いのかあ、なんて自分なりに思いました。
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多羅葉、別名ハガキの木。花言葉は「伝える」。 神社や、ときには郵便局の前庭に植えられている。メッセージを書いて、切手を貼って、送ることもできる。そんな伝え方もいいな、と思えた。まずは多羅葉をみつけるところから。
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ずっと気になっていたけれど読めてよかった。 性別も年齢も立場も違う7人がなんとなく共感出来る様な事で悩んでいて読んでいて少し辛かった。 でもそれぞれの視界が開けて世界が変わっていく様がすっきりというかほっこりというかとても心地良かった。 本の中の人物なのに心からよかったなあという...
ずっと気になっていたけれど読めてよかった。 性別も年齢も立場も違う7人がなんとなく共感出来る様な事で悩んでいて読んでいて少し辛かった。 でもそれぞれの視界が開けて世界が変わっていく様がすっきりというかほっこりというかとても心地良かった。 本の中の人物なのに心からよかったなあという気持ちになって何度か泣いてしまった。 宮司さんの雰囲気も好きで、こんな風に誰かを自然と後押し出来る人になりたいと思った。 この本のお陰で明日から少しだけど優しくなれそうだ。
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