国宝(下) の商品レビュー
父権五郎の死をきっかけに、長崎から大阪へやってきた喜久雄。 二代目花井半次郎の息子俊介とともに、歌舞伎界の寵児となっていく。 ただ芸を磨くために。 もっと、うまくなりたい。 もっともっと、極めたい。 そんな二人の願いに立ちはだかるように、これでもかと宿命の嵐が襲いかかる。 ...
父権五郎の死をきっかけに、長崎から大阪へやってきた喜久雄。 二代目花井半次郎の息子俊介とともに、歌舞伎界の寵児となっていく。 ただ芸を磨くために。 もっと、うまくなりたい。 もっともっと、極めたい。 そんな二人の願いに立ちはだかるように、これでもかと宿命の嵐が襲いかかる。 策や要領などは通用しない。 逃げる訳にも行かない。 ひとたびは敗れ去ったかのようにみえても、喜久雄は不死鳥のように何度でも這い上がってきた。 いつまでも、舞台に立っていたい。 幕を下ろされるのが、怖い。 だから何があっても、前に進み続ける。 手紙から、携帯電話へ、そしてインターネットへ。 時代がいかに変わっていこうとも、変わらないものがある。 離れがたい親子の物語。 無償の友情の物語。 そして、すべてを貫く師弟の物語である。 歌舞伎の知識がゼロだったとしても。 圧倒的に引き込まれて、読むのをやめることができない。 この語りを、ずっと聞き続けていたい。 そして、歌舞伎が見たくてたまらなくなる。
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これは良かった! 関西弁の響きが、絶妙に心地よく。関西歌舞伎が舞台でなかったら、ここまで入れなかったかも。 狂気、葛藤、努力、ライバル関係、不遇、栄光、極み、面白い要素が詰まっている物語。
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素晴らしい!!! 個人的にはクライマックスにものすごい期待していたのですが クライマックスそのものはブラボーでも、 そこに向かうまでがちょっと駆け足というか…悪く言えば雑、というか… でも、いちいち描写がすごい!! 上巻冒頭のヤクザの乱闘シーンなんて 読みながら映画見てるみたい...
素晴らしい!!! 個人的にはクライマックスにものすごい期待していたのですが クライマックスそのものはブラボーでも、 そこに向かうまでがちょっと駆け足というか…悪く言えば雑、というか… でも、いちいち描写がすごい!! 上巻冒頭のヤクザの乱闘シーンなんて 読みながら映画見てるみたいだった。 めちゃくちゃ美しかった。 歌舞伎も大好きなので、誰かモデルがいるのかしら? とか思ったり、 ここんとこはあの人っぽいなとか 思いながら読むのもまた楽しかった。 頼むから映画化とかはしないでほしい。 できる役者いないし。 ていうかやるとなったらどうせ8代目染五郎とか使うんでしょとか思ってしまう。(いや染五郎さんはとても美しくて素晴らしい役者さんと思いますが) この作品は小説として完全美だと思うんですよ。 だから映像化はかんべん!!
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とても良かったです スゲー感動しました 1人の歌舞伎役者の生き様を淡々と書かれている感じがとても良く 小説を漫画に例えるのってダサいと思うんですが ヒカリの碁やアイシールド21みたいに題材となる事柄の事は結局よくわからないままなんだが それに相対する人間ドラマで書き上げていく...
とても良かったです スゲー感動しました 1人の歌舞伎役者の生き様を淡々と書かれている感じがとても良く 小説を漫画に例えるのってダサいと思うんですが ヒカリの碁やアイシールド21みたいに題材となる事柄の事は結局よくわからないままなんだが それに相対する人間ドラマで書き上げていくというのは本当に実力がなければ出来ないなーと感動しました 分厚い事もあり 中学生から晩年まで書かれている為に 読み終わった後の達成感が半端なかった
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2019年4月「眼横鼻直」 https://www.komazawa-u.ac.jp/facilities/library/plan-special-feature/gannoubichoku/2019/0401-7637.html
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装丁からも期待して。読み始めはちょっと進まなかったけど、次第に引き込まれていった。 歌舞伎は1度しか観たことないけれど、この描写はすごい… 誰かに教えたい、共有したい、また読み返したい。。 あっと言う間に下巻へ。
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特にモデルは無い、というなか確かに一人の歌舞伎役者の半生を共に感じられる名作。 なのだけど、終盤でご都合主義的な展開も続き、すこし面倒になったのかな、、と感じた。特にフィナーレに消化不良。最後まで、言葉にしてほしかった。
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主人公二人の対立の物語ではなく、二人が病気や家族に翻弄されながらも、一生懸命歌舞伎にまい進していく、というところがよかった。真面目に一途に生きていても、行く手を阻むものが現れる、それとどう戦っていくか…二人を応援しながら読みました。
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喜久雄はほんとうに人を犠牲にして芸道を極めたのか?そうではない。そう思おうと思ったんだ。何故だろう?もう少し考える時間が必要だ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・上巻。少年時代、バックボーンとなるあれこれ、役者の養子になり、歌舞伎にのめりこみ、鮮烈なデビュー、思いがけない襲名の顛末、後ろ楯を失っての苦境、苦境、、、、つらい。 ・下巻はぐぐっと寝るまも惜しんで一気読み。 ・「惡の華」で始まって、ここからガラリとピカレスクか?!と思いきや、そうでもなく。がっかりするような、安心したような。そして後々吾妻千五郎が許すところ、感動した。 ・あんなこともあった、こんなこともあった、簡単には語り尽くせない。人生だなあ、大河だなあ。
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