1,800円以上の注文で送料無料

国宝(下) の商品レビュー

4.4

113件のお客様レビュー

  1. 5つ

    54

  2. 4つ

    39

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/01/13

歌舞伎について学びたいと思いました 日本の伝統的演劇を全く知らない自分でも、ドラマを見ているかのように様々な情景が浮かびましたま

Posted byブクログ

2024/02/03

歌舞きたい ってな事で、吉田修一の『国宝 花道編』 ナホミオススメのオモロ過ぎてハゲる本 わしは既にハゲてるけど ホンマ、これはオススメのオモロい本じゃった 歳を重ねた俊介と喜久雄のよりパワフルな歌舞伎への邁進と執念。 俊介の想い届かないながらも、命を懸けて歌舞く姿にガ...

歌舞きたい ってな事で、吉田修一の『国宝 花道編』 ナホミオススメのオモロ過ぎてハゲる本 わしは既にハゲてるけど ホンマ、これはオススメのオモロい本じゃった 歳を重ねた俊介と喜久雄のよりパワフルな歌舞伎への邁進と執念。 俊介の想い届かないながらも、命を懸けて歌舞く姿にガクブルじゃったよ 喜久雄のラストも涙で文字が滲んでしまう程、カッコ良過ぎた その他の登場人物も最高で、みんな最高‼️ 壮絶な歌舞伎道と言うのか、久々にジェットコースターな感じの読み応えのある本じゃったわ~ ホンマ、ハゲるでこれは 2023年44冊目

Posted byブクログ

2023/11/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

つい夢中になって読んでしまった… 下巻の始まりは最悪だった。 ずっと真面目に孤独に戦ってきた喜久雄をダークヒーローにし、逃げた俊介をたてる作戦。不器用に文句一つ言わずに受け入れる喜久雄… ただ、源氏がヒットし、ようやく訪れる輝く日々。ただそれも束の間、不幸は次々と降りかかる。 喜久雄の人生、次々と大切な人を失い、険しさばかり。失う度に喜久雄の人生が険しくなるのに、自身が周りを不幸にしているかのような思いを持つ喜久雄。 それでも芸に精進し、誰も届かない域に達した。それは孤独で狂気の域。 もっと続いていても読み続けたかもしれない。彼と彼を取り巻く世界をずっと見続けたかもしれない。眩しさと哀しさ胸が潰されそうになりながら。 読んで良かった。

Posted byブクログ

2023/11/05

いやぁ、天晴れな小説でした。まるで大河ドラマのようで、読みごたえありまくりでした。私はスタンディングオベーションしています。 吉田修一さんは大した小説家ですね。これだけの大作を書くには、どれだけ取材が必要だったことでしょう。私は歌舞伎は何度か見たことがありますが、あの華やかな舞...

いやぁ、天晴れな小説でした。まるで大河ドラマのようで、読みごたえありまくりでした。私はスタンディングオベーションしています。 吉田修一さんは大した小説家ですね。これだけの大作を書くには、どれだけ取材が必要だったことでしょう。私は歌舞伎は何度か見たことがありますが、あの華やかな舞台がありありと目の前に蘇りました。 芸に生きる人達の困難が描かれたこの小説に夢中になっていた頃、市川猿之助さんの事件があり、言葉が出なくなりました。

Posted byブクログ

2023/10/07

吉田修一というと「横道世之介」のイメージが強く、どんな作品かと思い読み始めたが、良い意味で印象が変わった作品となった。 ヤクザの息子として生まれた喜久雄が、"三代目花井半二郎"として重要無形文化財、つまり国宝となるまでの生涯を綴った作品。 上下巻合わせて結構な...

吉田修一というと「横道世之介」のイメージが強く、どんな作品かと思い読み始めたが、良い意味で印象が変わった作品となった。 ヤクザの息子として生まれた喜久雄が、"三代目花井半二郎"として重要無形文化財、つまり国宝となるまでの生涯を綴った作品。 上下巻合わせて結構なボリュームの作品だったが、読み応えがあった。 華々しく見える梨園の世界ではあるが、その世界で生き残るためには壮絶な努力と覚悟、忍耐が必要だということをまざまざと見せつけられた。それは決して役者本人だけではなく周りで支える人間も同じこと。これはあくまでフィクションではあるが、ノンフィクションのような、そんなリアルさと生々しさみたいなものが伝わってきて、最後まで引き込まれるように読んだ。特に下巻中盤からの展開の壮絶さを圧巻だた。 そして、芸を極めるということについても考えさせられましたね。極めても極めても終わりがない、終わることができない。その先にあるものは希望なのか、はたまた孤独なのか。。 これはぜひ映像化してみてみたいと思った。そして何より歌舞伎が見てみたくなった!新たな世界との出会いに感謝です。

Posted byブクログ

2023/08/20

上巻に引き続き、借りて来た下巻。 この小説は映像化は難しそうな気もするが、物語としては、展開はとてもドラマチックで、映画を見たような気持ちになって読み終わった。 私は残念ながら歌舞伎座に行ったことはないが、シネマ歌舞伎で見た作品が出て来て、思い出しながら読んだ。生の舞台を見てた人...

上巻に引き続き、借りて来た下巻。 この小説は映像化は難しそうな気もするが、物語としては、展開はとてもドラマチックで、映画を見たような気持ちになって読み終わった。 私は残念ながら歌舞伎座に行ったことはないが、シネマ歌舞伎で見た作品が出て来て、思い出しながら読んだ。生の舞台を見てた人なら、もっと臨場感を感じられたんじゃないかと思う。 それにしても、この作品が発表されてから数年の間、特にこの何年かのリアルの歌舞伎の世界での騒動ときたら…。どなたか小説にできたら、これもまた上下巻くらいになりそう。

Posted byブクログ

2023/02/25

下巻も相変わらずのスピード感。そして本当にこりゃ、映画だな。これ、映画で見たいな本当に。 こんなに自分の仕事に、立ちたい世界、幕を降ろしたくない世界を見られる漢は幸せだろうな。

Posted byブクログ

2023/02/04

一気に読みました。 久々に、久々に、小説の世界に入り込みそうな、そんなお話でした。 歌舞伎座、久しぶりに観劇に行こうか、、、と。 歌舞伎役者の生き様を感じることができた、というか、、、。

Posted byブクログ

2023/01/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ー鳴り止まぬ喝采、この花道はどこまでも続く 〈あらすじ〉 極道の親を持ち、小さい頃に死に別れ、預けられた先で芸を磨くこととなった喜久雄。あっという間に歌舞伎の世界に魅了され、もっと踊りたい、もっと先へ行きたいと思う喜久雄。十代の頃から、栄光と苦渋のある青年期を経て、それでもまだ高みへ。兄弟同然として育った俊介との出会い、別れ、人生の中での紆余曲折があり、歳を重ねる。それでも変わらぬ舞台への熱意。さあ今日も幕があがる。 〈感想〉 すごいものを読んでしまった、、、。というのが背表紙を閉じた後の一番の気持ちです。 まず、独特な語り口調で物語が始まり、読者の私たちは観劇しているような気持ちで喜久雄の人生のページをめくってしまい、全くの未知の世界の歌舞伎にもいつのまにかのめり込んでしまいます。正直、歌舞伎の世界の何たるかが全く分からない人でも面白く読めてしまうのが凄すぎます。 明暗のある、というよりも圧倒的に苦しいことの多かった人生の中で、喜久雄にとって舞うこと芸をすることだけはいつまでも変わらず、こんなにも人は何かに魅せられることがあるのか、と思って羨ましいとは軽々しく言えない程の熱量に恐ろしくもなりました。 そして圧倒的な美。美しさの真髄がここにあるような気がします。 吉野龍田の花紅葉 更科越路の月雪も 夢と覚めては跡もなし 最後の演目と喜久雄とこの詩が信じられないくらいに相まって、言葉にならない気持ちになりました。 激烈なまでの存在感なのに、この人はからっぽなんだ、私たちはそれに魅せられているのか、これは夢なのか、、、。 最後のシーンで、この物語をずっと語り口調で紡いでいたのはもしかして、、、と思ってしまいました。 とにかくすごいものを読んだということです、、。 ※上下巻同じ感想です。

Posted byブクログ

2023/01/21

歌舞伎という芸に取り憑かれた男のみっともなくも暖かくて気高い人生。最後まで飽きなく読ませてもらった。辛い犠牲との交換で成立したのだとしても、喜久雄の歌舞伎の芸術への献身が報われたのなら喜ばしい。 傑出した芸術家の孤独と狂気。そんな儚く煌びやかな景色を読者にも見せてくれた。

Posted byブクログ