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国宝(上) の商品レビュー

4.4

97件のお客様レビュー

  1. 5つ

    43

  2. 4つ

    32

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

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2019/08/04

生まれも育ちも全く異なる2人が、歌舞伎役者を目指す。 良きライバルではあるが、名を継げない跡取りの思いはいかほどか。 かたや、故郷を追われ、名を継いでも苦渋を舐めなくてはならない思いはいかほどか。 この2人がどう成長していくのか下巻が楽しみ。

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2019/07/14

原爆を落とされた長崎の極道の息子が歌舞伎役者の道を精進する数奇な人生。歌舞伎を知っているとそのシーンがオーバーラップするので二度楽しめます。主人公喜久雄の人生が戦後日本の成長の軌跡と重なるのも気持ちが入ります。面白い!このまま下巻に向かいます。

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2019/07/14

喜久雄にとって、歌舞伎はまさに生きる糧、生きる意味だったんだろうな。それがなければ生きられない、生きる意味なんてないってこと。 長崎のヤクザの子が、歌舞伎と出会って、色んな人と出会って、芸を極めて、いいことも悪いこともあって。 芸事にしか生きられない男たちを支えるまわりの女の...

喜久雄にとって、歌舞伎はまさに生きる糧、生きる意味だったんだろうな。それがなければ生きられない、生きる意味なんてないってこと。 長崎のヤクザの子が、歌舞伎と出会って、色んな人と出会って、芸を極めて、いいことも悪いこともあって。 芸事にしか生きられない男たちを支えるまわりの女の逞しいこと強いこと。お母さん、奥さん、娘…みんな逞しい。 上下巻で人のほぼ一生が書かれた、大河ドラマみたいな本なのに、読ませる力がすごい。一気に引き込まれて、情景が浮かぶ。香りまで感じられそうなくらい。

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2019/07/09

俊介と喜久雄のそれぞれの「自分には歌舞伎しかない」という必死さが伝わってきて、二人の半生に引き込まれた。 これからどうなっていくのか、下巻が楽しみ。

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2019/07/31

任侠の世界に生まれ、父が殺され、 縁ある歌舞伎役者の半次郎に預けられた 立花喜久雄 歌舞伎の世界にのめりこんでいく。 そこで出会った半次郎の息子俊介と喜久雄 看板役者の跡取りという俊介と 部屋子あがりの喜久雄の それぞれの葛藤も。半次郎の気持ちも切ない。 二人の才能が今後どう...

任侠の世界に生まれ、父が殺され、 縁ある歌舞伎役者の半次郎に預けられた 立花喜久雄 歌舞伎の世界にのめりこんでいく。 そこで出会った半次郎の息子俊介と喜久雄 看板役者の跡取りという俊介と 部屋子あがりの喜久雄の それぞれの葛藤も。半次郎の気持ちも切ない。 二人の才能が今後どうなるのか、気になります。 引き込まれてあっという間に読んでしまう。

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2019/06/25

任侠の世界から歌舞伎の世界に偶然か必然か 入り込んだ喜久雄と世襲の世界で何不自由なく生きてきた 俊介。高度経済成長の芸能界やテレビの進出、昭和の匂い を感じさせる長崎、大阪、東京と読み手も一緒に時代を駆け抜ける。女形の口調で語られる物語はまるで歌舞伎を 観ている様な高揚感があり次...

任侠の世界から歌舞伎の世界に偶然か必然か 入り込んだ喜久雄と世襲の世界で何不自由なく生きてきた 俊介。高度経済成長の芸能界やテレビの進出、昭和の匂い を感じさせる長崎、大阪、東京と読み手も一緒に時代を駆け抜ける。女形の口調で語られる物語はまるで歌舞伎を 観ている様な高揚感があり次の幕が待ち遠しい。

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2019/06/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ヤクザの子が歌舞伎の女形になる大河小説。 上巻は主人公の長崎のヤクザの親分の父が殺され、復讐に失敗して大阪の歌舞伎役者の部屋子となり、役者の息子よりも認められ跡目襲名するも、役者の死によって不遇を託つまでの話でした。 父親の殺害犯を知っている役者がその死に際して真相を話すと思っていたら、秘密を抱いたまま死んでいったので、下巻はそのあたりも絡んだ復讐劇もあるかと期待します。 語り口調が講談調なのが、最初は戸惑いましたが結構読み進めやすいことに気づきました。 かなりの大作ですが、上巻でも主人公の周りの人間模様も描かれていて面白かったです。

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2019/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

切ない! 長崎の任侠一家の坊喜久雄と、丹波屋の跡取り息子俊介。二人が凌ぎ合う上方歌舞伎の世界です。 前半は後ろ盾を無くした喜久雄を様々な人が人情豊かに守る様子がほのぼのとしていて、大阪が舞台だと人が温かくて良いなあなどと思っておりました。でもそんなの甘かった。 後半、切実に上方歌舞伎の人気に陰りが出て新たな時代を迎えるようになると、血縁よりも実力で三代目半二郎を継いだ喜久雄に試練の嵐。 喜久雄も俊介も徳次もみんな仲良く少年時代を過ごした、気持ちの良い若者たちだからこそ、この展開はつらいです(涙)

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2019/05/29

順番待ちの所為で下巻を先に読んでしまい後追いで上巻を3週間後に読むことに(^^) 大阪の梨園に育った俊介と長崎の渡世人に育った喜久雄がそれぞれに芸の道を歩む過程が語り手の舞台回しみたいな体裁で進んでいく。疑似兄弟のように一つ屋根の下で長じていくが、二人共に遜色無い女形の才能が培わ...

順番待ちの所為で下巻を先に読んでしまい後追いで上巻を3週間後に読むことに(^^) 大阪の梨園に育った俊介と長崎の渡世人に育った喜久雄がそれぞれに芸の道を歩む過程が語り手の舞台回しみたいな体裁で進んでいく。疑似兄弟のように一つ屋根の下で長じていくが、二人共に遜色無い女形の才能が培われていく先には思わない分岐の道が待っていた! やっぱり面白いし興味深いし歌舞伎の世界に疎い者をも引き込む話です。

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2019/05/16

極道と梨園 生い立ちも才能も全く異なる若き二人の役者が芸の道に青春を捧げる物語です。 上下巻の構成で、上巻は青春篇、共にそれぞれ異なる御家で産まれ、交わることのない二人が、あれよあれよと点と点が交わり、同じ舞台に立つことに。時は、オリンピック後の東京に。血族との深い絆と軋み、スキ...

極道と梨園 生い立ちも才能も全く異なる若き二人の役者が芸の道に青春を捧げる物語です。 上下巻の構成で、上巻は青春篇、共にそれぞれ異なる御家で産まれ、交わることのない二人が、あれよあれよと点と点が交わり、同じ舞台に立つことに。時は、オリンピック後の東京に。血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。その頂点に見えるのは何か?

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