国宝(上) の商品レビュー
切ない場面の多さに苦しく、泣くシーンが多くなる。演じる場面や展開にまた先を急いで読んでしまい、何度も読み返し、、をしつつ、最後は複雑。でもこれを書きながら、やっぱり納得するというか、、 とにかく一読して欲しい大切な作品。 読んでよかった。
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少し語り口がいつもと違うので最初違和感があったが、読み進めていくといつもの吉田さん。むしろいつもより乗ってきている吉田さん。おもしろいし、丁寧。
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2019年1月に読了。「国宝」(上下)吉田修一。 架空の歌舞伎役者の一代記(最後死なないけど)。 架空だけど取材しているらしく、昭和の歌舞伎会の実際のエピソードが盛り込まれている(のではないか、と強く思われる)。 吉田修一さんなので、文章は小気味いい。歌舞伎、玉三郎、残菊物語、...
2019年1月に読了。「国宝」(上下)吉田修一。 架空の歌舞伎役者の一代記(最後死なないけど)。 架空だけど取材しているらしく、昭和の歌舞伎会の実際のエピソードが盛り込まれている(のではないか、と強く思われる)。 吉田修一さんなので、文章は小気味いい。歌舞伎、玉三郎、残菊物語、と言ったあたりに興味愛情ある人は、物凄く楽しめるかと(あるいは拒否反応示すか)。 あと、長崎弁が出てくる。吉田修一さんだから。 長崎二世としてはそれも楽しい。 # すごく、「正当大河ドラマ」で、細かい破綻や未回収案件は厭わない(新聞連載小説だった)。 絶対映画やドラマ向きなんだけど、松竹の全面協力が必要なのと、考えようによっては松竹にとってグッドイメージでは無いところが難しそう。
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前半はまさに青春 昭和演劇史とも重なり 奔放ながらも 対照的な喜久雄と俊介が描かれる 徳次は立ち位置的には弁慶らしい
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第14回中央公論文芸賞受賞作! 吉田修一さんが『国宝』で中央公論文芸賞を受賞!おめでとうございます。
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生まれも育ちも全く異なる2人が、歌舞伎役者を目指す。 良きライバルではあるが、名を継げない跡取りの思いはいかほどか。 かたや、故郷を追われ、名を継いでも苦渋を舐めなくてはならない思いはいかほどか。 この2人がどう成長していくのか下巻が楽しみ。
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原爆を落とされた長崎の極道の息子が歌舞伎役者の道を精進する数奇な人生。歌舞伎を知っているとそのシーンがオーバーラップするので二度楽しめます。主人公喜久雄の人生が戦後日本の成長の軌跡と重なるのも気持ちが入ります。面白い!このまま下巻に向かいます。
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喜久雄にとって、歌舞伎はまさに生きる糧、生きる意味だったんだろうな。それがなければ生きられない、生きる意味なんてないってこと。 長崎のヤクザの子が、歌舞伎と出会って、色んな人と出会って、芸を極めて、いいことも悪いこともあって。 芸事にしか生きられない男たちを支えるまわりの女の...
喜久雄にとって、歌舞伎はまさに生きる糧、生きる意味だったんだろうな。それがなければ生きられない、生きる意味なんてないってこと。 長崎のヤクザの子が、歌舞伎と出会って、色んな人と出会って、芸を極めて、いいことも悪いこともあって。 芸事にしか生きられない男たちを支えるまわりの女の逞しいこと強いこと。お母さん、奥さん、娘…みんな逞しい。 上下巻で人のほぼ一生が書かれた、大河ドラマみたいな本なのに、読ませる力がすごい。一気に引き込まれて、情景が浮かぶ。香りまで感じられそうなくらい。
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俊介と喜久雄のそれぞれの「自分には歌舞伎しかない」という必死さが伝わってきて、二人の半生に引き込まれた。 これからどうなっていくのか、下巻が楽しみ。
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任侠の世界に生まれ、父が殺され、 縁ある歌舞伎役者の半次郎に預けられた 立花喜久雄 歌舞伎の世界にのめりこんでいく。 そこで出会った半次郎の息子俊介と喜久雄 看板役者の跡取りという俊介と 部屋子あがりの喜久雄の それぞれの葛藤も。半次郎の気持ちも切ない。 二人の才能が今後どう...
任侠の世界に生まれ、父が殺され、 縁ある歌舞伎役者の半次郎に預けられた 立花喜久雄 歌舞伎の世界にのめりこんでいく。 そこで出会った半次郎の息子俊介と喜久雄 看板役者の跡取りという俊介と 部屋子あがりの喜久雄の それぞれの葛藤も。半次郎の気持ちも切ない。 二人の才能が今後どうなるのか、気になります。 引き込まれてあっという間に読んでしまう。
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