1,800円以上の注文で送料無料

国宝(上) の商品レビュー

4.3

92件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/08/16

新聞小説として連載されていたもの。 とっていた切り抜きを今更ながら読んで、とはいえ途中までだったので、改めて単行本を手に取った。 極道の家に生まれた少年が、その父を亡くし、とあるご縁で歌舞伎の世界に入っていく。 父の死には秘密もあり、それがどう今後関わっていくのかもちょっと気にな...

新聞小説として連載されていたもの。 とっていた切り抜きを今更ながら読んで、とはいえ途中までだったので、改めて単行本を手に取った。 極道の家に生まれた少年が、その父を亡くし、とあるご縁で歌舞伎の世界に入っていく。 父の死には秘密もあり、それがどう今後関わっていくのかもちょっと気になる。

Posted byブクログ

2023/08/09

つまらなくはない。でもめっちゃ面白いというわけでもなかったから最後ほぼ流し読みしてしまった。やっぱり展開がゆっくりだったりするの苦手だ。ロコミみたら、上下巻一気読みしてめちゃくちゃ面白いっていう感想たくさんあったから映像化したやつを見たい。でも歌舞伎見てみたいと思った!日本文化は...

つまらなくはない。でもめっちゃ面白いというわけでもなかったから最後ほぼ流し読みしてしまった。やっぱり展開がゆっくりだったりするの苦手だ。ロコミみたら、上下巻一気読みしてめちゃくちゃ面白いっていう感想たくさんあったから映像化したやつを見たい。でも歌舞伎見てみたいと思った!日本文化はやっぱり美しい。

Posted byブクログ

2023/07/20

実在するのかと思うぐらい、登場人物の誰もが想像できる。山と木の例え、なるほど。どちらも力は大きいはず。

Posted byブクログ

2023/02/23

もっと早く読めば良かった。吉田修一さんは元々好きな作家だけど、これが一番面白いな。 歌舞伎の世界はよくわからないけど、全然読み辛くなく、情景描写がこれまた凄くて、本当に映画を劇場で見ているかのようだ。 そもそも伝統の世界、そして物語の背景も昭和の50年代くらいだから、今の歌舞伎の...

もっと早く読めば良かった。吉田修一さんは元々好きな作家だけど、これが一番面白いな。 歌舞伎の世界はよくわからないけど、全然読み辛くなく、情景描写がこれまた凄くて、本当に映画を劇場で見ているかのようだ。 そもそも伝統の世界、そして物語の背景も昭和の50年代くらいだから、今の歌舞伎の世界とはまた何かが違うのかもしれないが、本当に生きているうちに一度、ちゃんと観てみたいと思った。 まぁそれはともかく、この小説、まだ2月だけど、たぶん今年一番じゃないかな。

Posted byブクログ

2023/02/04

日経新聞の2023年1月1日の朝刊の交遊抄で、 中村鴈治郎さんの記事を読んで、 読んでみたいと思い、図書館で予約。。。 下巻が気になります。

Posted byブクログ

2023/01/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ー鳴り止まぬ喝采、この花道はどこまでも続く 〈あらすじ〉 極道の親を持ち、小さい頃に死に別れ、預けられた先で芸を磨くこととなった喜久雄。あっという間に歌舞伎の世界に魅了され、もっと踊りたい、もっと先へ行きたいと思う喜久雄。十代の頃から、栄光と苦渋のある青年期を経て、それでもまだ高みへ。兄弟同然として育った俊介との出会い、別れ、人生の中での紆余曲折があり、歳を重ねる。それでも変わらぬ舞台への熱意。さあ今日も幕があがる。 〈感想〉 すごいものを読んでしまった、、、。というのが背表紙を閉じた後の一番の気持ちです。 まず、独特な語り口調で物語が始まり、読者の私たちは観劇しているような気持ちで喜久雄の人生のページをめくってしまい、全くの未知の世界の歌舞伎にもいつのまにかのめり込んでしまいます。正直、歌舞伎の世界の何たるかが全く分からない人でも面白く読めてしまうのが凄すぎます。 明暗のある、というよりも圧倒的に苦しいことの多かった人生の中で、喜久雄にとって舞うこと芸をすることだけはいつまでも変わらず、こんなにも人は何かに魅せられることがあるのか、と思って羨ましいとは軽々しく言えない程の熱量に恐ろしくもなりました。 そして圧倒的な美。美しさの真髄がここにあるような気がします。 吉野龍田の花紅葉 更科越路の月雪も 夢と覚めては跡もなし 最後の演目と喜久雄とこの詩が信じられないくらいに相まって、言葉にならない気持ちになりました。 激烈なまでの存在感なのに、この人はからっぽなんだ、私たちはそれに魅せられているのか、これは夢なのか、、、。 最後のシーンで、この物語をずっと語り口調で紡いでいたのはもしかして、、、と思ってしまいました。 とにかくすごいものを読んだということです、、。 ※上下巻同じ感想です。 

Posted byブクログ

2023/01/21

任侠、戦後の混乱、梨園、テレビ映画お笑いの芸能の時流の移り変わり、興業の世界。。 濃厚な昭和の匂いの中で、ヤクザの後継ぎボンボンが唯一無二の歌舞伎役者になるまでの波瀾万丈な人生の始まりの、10代から30代の青春篇。 歌舞伎役者一家の、血、家柄、血統をめぐる葛藤。 大人の余裕とは違...

任侠、戦後の混乱、梨園、テレビ映画お笑いの芸能の時流の移り変わり、興業の世界。。 濃厚な昭和の匂いの中で、ヤクザの後継ぎボンボンが唯一無二の歌舞伎役者になるまでの波瀾万丈な人生の始まりの、10代から30代の青春篇。 歌舞伎役者一家の、血、家柄、血統をめぐる葛藤。 大人の余裕とは違うけど、キツイ現実をあっさり受け入れるギリギリで清濁飲み込む姿がいじらしくて、喜久雄に感情移入してしまって、心穏やかでいられない。面白い!次が気になる! 

Posted byブクログ

2022/09/27

司書仲間に勧められ手にした1冊。歌舞伎好きは勿論、そうでない人も是非。 任侠の世界に生まれながら歌舞伎界に没入し、数奇な運命に翻弄されながらも、一心不乱に駆け抜けた主人公の人生。清濁合わせ飲んで流れていく大河のようなこの小説に身を浸してみると、我々の人生も泡沫の流れに浮かぶ儚い命...

司書仲間に勧められ手にした1冊。歌舞伎好きは勿論、そうでない人も是非。 任侠の世界に生まれながら歌舞伎界に没入し、数奇な運命に翻弄されながらも、一心不乱に駆け抜けた主人公の人生。清濁合わせ飲んで流れていく大河のようなこの小説に身を浸してみると、我々の人生も泡沫の流れに浮かぶ儚い命だと思え る。黒子を被りながら4年間裏方を取材した吉田修一の大作である。

Posted byブクログ

2022/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちょいと久々に吉田修一の作品読んでみましたよ、という感じですね。どんな話なんだろうなあ、、、「国宝」というくらいだから、まあ、日本の文化のなんかの話なんだろうなあ、、、と思いながら読みましたが、ほほう。歌舞伎の話なのですね。 上巻を読んだ感想としては、、、うむ。普通、かなあ?というところですね。もちろん、あの吉田修一ですから、当然勿論面白い。うむ。面白いです。ただ、、、ちょっと、吉田修一が好きだからこそ、「あれ?面白いには面白いけど、ちょっと、、、予想ほどは、、、面白くないなあ、、、すまん。初期期待値が高すぎたか」と思ったのも事実。 吉田修一さん、ワガママ言ってすみません。でも、あなたの作品が大好きだからこそ、前期待値では、もっと面白いもんだと思ってしまってました。ゴメンナサイ。いやうん、面白いんですけどね。そこは間違いないんですけどね、、、すみません。もっと、超面白い感じなのだろう、と、勝手に思ってたんだなあ~。期待値90点、結果感想は70点、ってな感じですね。 物語の雰囲気としては、他の吉田さん作品で言いますと、「平成猿蟹合戦図」に近い感じかなあ?と思いました。こう、どシリアスでは、無い感じ。結構ホンワカしてますよね。そのホンワカ感、読み始めて案外早い時点で分かりました。「あ、この物語は、安心して読んでいい作品だ」という感じ。 「悪人」や「怒り」とは、違う方向性の作品ですよね。ちなみに僕は「悪人」や「怒り」の方向性が抜群に大好きなので、どうしても、そっち方面を求めてしまうんだよなあ~。すみませんね。 あと、なんと言いますか、NHKの朝ドラマみたいな安心感、ホンワカ感、ありますよね。うん。読んでて「ああ、朝ドラやなあ~」って思ってましたずっと。個人的に。的外れな感想かもしれませんが、ま、そう思ったのは僕の中での揺るがない真実なのです。 下巻も、基本的には、安心して読むことができそうだなあ、と思っております。ドキドキとかは、しないと思う。安定して安心して読み進めるんだろうな、と思っておりますね。

Posted byブクログ

2021/12/17

吉田修一。長崎市出身の芥川賞作家。話は、長崎市の思案橋あたりから始まります。 語り口が上手。長編ですが、話の展開が早いです。一度お会いしていろいろ聞いてみたいですね~。

Posted byブクログ