ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。 の商品レビュー
私も子どもの頃褒められたことがなかった。5歳上に母の理想をしっかり植え付けられて猛勉強して進学校へ進んだ超優秀な姉がいたのと、もともとその当時は子どもを褒めて育てる気風が世の中にあまりなかったせいだろうか。 そのため母がどう思うか、怒られないためにはどうしたらいいか、常に顔色を...
私も子どもの頃褒められたことがなかった。5歳上に母の理想をしっかり植え付けられて猛勉強して進学校へ進んだ超優秀な姉がいたのと、もともとその当時は子どもを褒めて育てる気風が世の中にあまりなかったせいだろうか。 そのため母がどう思うか、怒られないためにはどうしたらいいか、常に顔色をうかがった子ども時代だった。 母から駅弁大学と馬鹿にされた某国立大学に自宅から通うといって入学して、一年の夏休み前から別居している父の援助を仰いで大学の近くでアパート暮らしを初めて、やっと強すぎる母の影響から少し逃れた。本格的に母から脱出したのは、結婚して完全に家をでたときだった。 今でも人の目が気になって、嫌なことを嫌だとなかなかいえないし、自分がどう生きたいのかなかなか表現できないのはその後遺症だろうか。最近やっとあるきっかけから少しできるようになった。 子どもの頃欲しかった親になれる自信もないし、私は子どもが欲しいと思ったことはない。でもそのような親を実践している著者は素晴らしいと思う。 私が育ったのは、「よく無事にここまで育ちましたね」といわれたことがあるくらいの崩壊家庭だった。関係者の半分は亡くなっても、まだいろいろな解決しようのない問題があって、眠れない夜はあれこれ考えてしまう。でもすべてを捨ててどこか誰も知らないところでひっそり行きたいと思うことはあるけど、死にたいと思ったことは一度もないのは、著者が言うように、生きていると知らないことを知ることができて、それが楽しいから。
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タイトルへの違和感の答えは、結局よくわからなかったな。 親御さんが読んだらどういう印象を持たれるのかも。
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同い年で、同じ男の子の親として、共感できる部分が多かった。 共感できない部分は、自分がその境遇じゃないからかもしれない、とも思った。 それくらい真っ直ぐに想いを書かれてる感じがした。 「優しい虐待」という章はとても考えさせられた。
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余命宣告を受けた35歳の父がこれから大人になっていく2歳の息子へあてた手紙。 ブログや対談を読んだ事があり、淡々とした中に諭されるような優しさと説得力のある文章だと思っていたが、その理由がこの本の中にあった。 大切な人への言葉ほど心に響くものはない。 この本を簡潔にまとめられる...
余命宣告を受けた35歳の父がこれから大人になっていく2歳の息子へあてた手紙。 ブログや対談を読んだ事があり、淡々とした中に諭されるような優しさと説得力のある文章だと思っていたが、その理由がこの本の中にあった。 大切な人への言葉ほど心に響くものはない。 この本を簡潔にまとめられるほどの文章力も人間力もない。 ただ幡野さんが優くんを大切に大切に思っていて、何かあった時にかけてあげられる言葉を今できる限り詰め込んだ本で、その想いは私にも色々な事を教えてくれる。 優しさとは。 人との関わり。 自分なりのしあわせ。 素敵なお父さんだ。 優くんが大きくなった時、きっと自分の親のことを知りたいと思う日が来ると思う。 そんな時、この本は最高のプレゼントになるだろうな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
★「長く生きてほしい」という気持ちは善意だし、僕だって妻や息子が病気になったら同じことを思うかもしれない。その気持ちを繙いていくと「自分が悲しみたくない」というところに着地する。 ★知らないことを知るというのは、生きている人間の特権だ。 (幡野さんの文章が好きで、とても楽しみにしていたのだけれど、この本はなぜか合わなかった。なぜだろう。圧の強さゆえかなあ。読者対象でないからかなあ)
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2018.12月。 ひとり旅、100万円、ライフワークとライスワーク、やさしさ、自信、命…なるほどな。子どもをひとりの人として。上からじゃなくて、後ろから。子どもとその先の未来を見て、今を生きることか。
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ふと今の暮らしは大丈夫だろうか、と思っていたところにこのタイトルが目を引いた。 親になることはとても大変だ。自分がいかに守られて暮らしてきたかもわかるし、せっかく大人になって理不尽から身を守る力をつけたのに、子供には簡単にひっぺがされる。 素の自分なんて大したことないから、っ...
ふと今の暮らしは大丈夫だろうか、と思っていたところにこのタイトルが目を引いた。 親になることはとても大変だ。自分がいかに守られて暮らしてきたかもわかるし、せっかく大人になって理不尽から身を守る力をつけたのに、子供には簡単にひっぺがされる。 素の自分なんて大したことないから、ってのを原動力にしてきた人間には非常につらい日々が続いている。週末にふと涙することも多い。体力面の心配もある。 やっぱりこんな父ちゃんでよかったなと思ってもらえるようになりたい。そのためには面白い人間になりたいな、と思うようになった。 そんなことをこの本を読んで再確認した。 来年は少し余裕を生む。詰め込みはやめる。 楽しくなる方を選ぶ。そんな一年にしたい。 そのためにはなにをしようかな。少なくとも人よりはギターが弾けて、歌もうまいつもりだから、人のために歌うようになろうかな。 初対面の人への胸の開き方も少しずつ模索している。 何となく生き方が変わり始めている。
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死についてちゃんと考える時間を持つこと。がん。自分に置き換えて考えると見えてくる事が必ずあるはずと思わせるメッセージがひっそりとある。
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まもなく父親になる自分にとって、なんども読み直したくなる。読み直さなきゃ。子育てにきちんと向き合わせてくれる。どんな子になってほしいと自問自答を繰り返してる
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まだ子どもはいないけれど、タイトルのようなことは常々考えていたので、気になって読んだ。自己肯定感を持って、自分で決断することを恐れない人に育てたい。 学校嫌いだったので「学校は理不尽さを学ぶ場所」というのはとてもしっくりきた。自分の子どもがいじめっ子にならないように育てるというの...
まだ子どもはいないけれど、タイトルのようなことは常々考えていたので、気になって読んだ。自己肯定感を持って、自分で決断することを恐れない人に育てたい。 学校嫌いだったので「学校は理不尽さを学ぶ場所」というのはとてもしっくりきた。自分の子どもがいじめっ子にならないように育てるというのは新しい観点だった。
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