1,800円以上の注文で送料無料

復活の日 改版 の商品レビュー

4.4

52件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/08/18

極秘裡に開発が進んでいた細菌兵器が外にもれ、雪解けとともに爆発的に増加、人類を蝕んでいく・・・。 人が滅んでいくさまは寒気がするほどのリアリティー。 知性は争いと平和を生む。未来はどうだろう。

Posted byブクログ

2018/12/06

映画の主題歌が切なく美しくドラマチックな感じがして好きだったが物語自体は知らなかった。 壮大なドラマなんだけど、個としての人間ではなく集合体としての人類に深く訴えかける愛、理解、哲学、 決して知識やアイディア・空想にとどまらないSF 核戦争や巨大隕石や未知の知的生命体の襲来でも...

映画の主題歌が切なく美しくドラマチックな感じがして好きだったが物語自体は知らなかった。 壮大なドラマなんだけど、個としての人間ではなく集合体としての人類に深く訴えかける愛、理解、哲学、 決して知識やアイディア・空想にとどまらないSF 核戦争や巨大隕石や未知の知的生命体の襲来でもなく、人類が滅亡していく、それも何が起こっているのかも分らぬまま日常の中で、ちょっとしたなんでもないことを いつもどおり乗り越えたら、明日は必ず来るはずだと、 それすら考えることない中で、急激な加速を伴い、 どうしようもないままで、という描写がとても切ない。 それをもたらしたのが国家という人類の分断であり、世界の幸福に資するべきはずの人間の知的探求心と科学の不幸な行く末だったことも。 自身の人類の最後(最期)の時を迎えて後悔を吐露する姿、自らの死は避けられないものと直視しながらも、ゼロではない可能性にかけ、後世に、自らの名声ではなく何かを残そうとする姿にも、集団を助けるために犠牲になるものを送ることに、外に知らせることなく賭けではなく、自らの命を静かに捧げる艦長・乗組員も。 情報が世界を駆け巡る現在の世界では異なった展開も考えられるが、いまでも・いまだからこそ、ともいえる。 2018年現在の米国大統領の威勢が、本書の前大統領と 同じでないことを祈る。

Posted byブクログ