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「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。 の商品レビュー

3.9

48件のお客様レビュー

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2019/06/09

読みながら、度々怒りで震えた。 今までも度々見聞きしてきたことではあるが。 先日娘をレイプしていた父親に無罪判決が出たばっかりだし、本当に世の中変わらない。 痴漢されたと言えば、お前みたいなブスが(あるいはババアが)されるわけねえだろ。恐ろしくて抵抗できなかったのに、抵抗しなかっ...

読みながら、度々怒りで震えた。 今までも度々見聞きしてきたことではあるが。 先日娘をレイプしていた父親に無罪判決が出たばっかりだし、本当に世の中変わらない。 痴漢されたと言えば、お前みたいなブスが(あるいはババアが)されるわけねえだろ。恐ろしくて抵抗できなかったのに、抵抗しなかったのは合意してたからだろ、とかさ。 警察に訴えるとき、女性あるいは若者の場合、歳上の男性と行った方が話をきいてもらえる、とかさ。人権問題だと思う。 女性が声を上げるだけで叩かれる日本で、著書のような活動を続けるだけでも大変なことだと思う。 とりあえず、若い人(中高生くらいから)に男女問わずこういう本を読んで欲しい。頭が柔らかいうちでないと入らないから。 政治家の発言(失言と捉えられているが、本人は思っていることを言っただけ)でもわかるけど、老人の考えを変えさせるのは難しい。日本の問題は老人が多く、権力を握っているのも老人(ほとんど男の老人)だってこと。少子化は国力を下げるだけでなく、進歩や柔軟性を失う。 まあ、このままでは先進国とは言えないよ。お粗末すぎて。 教師や保育士が過去に性犯罪を犯していないか徹底的に調べた方がいいのはもちろんだけど、そもそも先生と子どもを二人きりにさせないことが大事。いつも別の先生が近くで見ているだけで防ぐことができる。教育現場に、特に保育の現場に人が足りないことが犯罪の温床となることを、政治家はわかっているのか。政治家がまず読め。 考えると暗くなるが、とりあえず若い人にすすめてみたい。 著書には、心無いバッシングをする人があるとは思うけど、この活動を続けていただきたいです。

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2019/04/08

フェミニズムに関心が出て来たので、何かしっかりと事例を踏まえてコメントしている本が読みたいなあと思って手にとった。「男性の裸を見たいというきもちがわかない」というような主旨の一連に、学校でやっと友達ができたくらい救われたきもちになった。自分も特にLGBTの傾向があるわけではないの...

フェミニズムに関心が出て来たので、何かしっかりと事例を踏まえてコメントしている本が読みたいなあと思って手にとった。「男性の裸を見たいというきもちがわかない」というような主旨の一連に、学校でやっと友達ができたくらい救われたきもちになった。自分も特にLGBTの傾向があるわけではないのだが、男性の体を見ることに抵抗がある。それが生まれもってのものなのか、社会的に女性の裸体があまりにも自然に飾られていることにあるのか、わからない。全体的には性被害を中心にしたエッセイ?のまとまりで、さまざまな事例をすこし苦しく思いながら読んだ。 性暴力に関する法律、もっと厳しくなってほしい。体格差は明らかなのに、どうしてこんなに「同意」のあるなしを示すために、女性側が必死で抵抗しなくてはいけないんだろう。暴力を訴えても暴力と認めてもらえないんだろう。そして訴えること自体で辱めをうけたり。意識を変えていくことも勿論大切だけど、とにかく法律が動くことが必要だと思った。こういったことから社会的な女性の立場も徐々によくなっていくはず。

Posted byブクログ

2019/02/12

リコメンドから特に意識せずに手に取った本書。読んでから性暴力とか性被害について、考えないようにしていた自分に気がついた。作者の言うように、その方が楽だし、生きやすいから。でも、痴漢被害も含めると、性被害にあったことない女性なんて少ないのではないだろうか。少なくとも首都圏で満員電車...

リコメンドから特に意識せずに手に取った本書。読んでから性暴力とか性被害について、考えないようにしていた自分に気がついた。作者の言うように、その方が楽だし、生きやすいから。でも、痴漢被害も含めると、性被害にあったことない女性なんて少ないのではないだろうか。少なくとも首都圏で満員電車に乗って学校に通っていたことのある女性は。私はそれを「よくあること」として処理して被害を受けたと考えないようにしていた。声に出している人たちを遠くから見ていた。それが加害者にとって1番都合の良いことだと気がつかずに。 思えば、20代の頃は男尊女卑と叫んでいる人たちをカッコ悪いと思っていた。もっと言えば、彼女たちをヒステリックなおばさんだと思っていた。自分は社会に入りたてでおじさん達から可愛がられていたから。チヤホヤされることを尊重されていると感じていた。今考えると恥ずかしい。おじさんたちは私たちをちっとも尊重などしてなかった。対等になど見ていなかった。 声を上げなくてはならない。少なくとも声をあげる人を貶めてはならない。 そう言うことに気づかされた良書。

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2019/01/17

タイトルに惹かれて思わず購入。期待以上に考えさせられる内容だった。男性の自分からすると「うわっ、そんなことまで気にしなきゃいけないのか」と思ってしまうことがあったけど、言い換えれば「そこを乗り越えなきゃいけない」んだと感じた。男性から見たらおかしな話でも、実はその考えは男尊女卑の...

タイトルに惹かれて思わず購入。期待以上に考えさせられる内容だった。男性の自分からすると「うわっ、そんなことまで気にしなきゃいけないのか」と思ってしまうことがあったけど、言い換えれば「そこを乗り越えなきゃいけない」んだと感じた。男性から見たらおかしな話でも、実はその考えは男尊女卑の枠組みの上に成り立っているかもしれない。そして、そのことに無自覚な振る舞いは時に人を無意識に悲しませることになる。 男女問題は難しいなあと思うけれど、乗り越えるべきイメージが多少なりとも掴めたような気がする。良い本でした。

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2019/01/15

久しぶり小説以外を。次の予約が入ってる本なので1日で読んだ。社会問題大切な視点が描かれていると感じた。フェミニスト。以前、社会学者の上野千鶴子さんの本良く読んだり講演聞いてみたりした時期ありそのことを思い出した。タイトルがいい。スカート切られた。通勤電車の誰かにやられたんだろう。...

久しぶり小説以外を。次の予約が入ってる本なので1日で読んだ。社会問題大切な視点が描かれていると感じた。フェミニスト。以前、社会学者の上野千鶴子さんの本良く読んだり講演聞いてみたりした時期ありそのことを思い出した。タイトルがいい。スカート切られた。通勤電車の誰かにやられたんだろう。どこかの暗闇でストレス溜め込んで憂さ晴らしか。の冒頭を親を殺された・財布を盗まれた・だと違和感に気づく人は多いと思う。主観から客観への移動がどこか他人事。など、いろんな視点で勉強になった。何不自由なく暮らしているはずが知らず知らずのうちに権利を侵害されていることの怖さ。フランスのジャーナリストが、いろんな国の過酷な状況の人たちを取材してきたけど、日本の女性の取材をして私は初めて泣いたという。身近では、会社の流しの片付けに男性が入ってないのに男尊女卑を感じる。

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2018/10/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

性暴力に関して書かれている本です。痴漢、セクハラ発言、性犯罪。今回はちょっと生々しい話もします。苦手な方読むのをお控えください 「誘うような恰好をしているから悪い。」んなあほか!お前に見せるために好きな服装できないとかないだろ! 「おとなしく従順になった。自分が強くなったように感じた。」恐怖で動けないってことあるだろ!命の危機感じたらだれだって静かになるわ! 加害者側の心理も抜粋等で書いてあります。 「これはレイプではなくただの性行為だった。そう思い込むことができればこれ以上傷つかずに済む」 過去に、性行為を拒んだら「じゃあ、口で」としょんべんと汗と独特のにおいのする性器を口元に押し付けられたことがあります。押し付けられて苦しいし、怒りはわいてくるし。でも「ただの性行為」と思っていました。でもこれは私の合意を得ていないという時点で暴力と思っていいんだと腑に落ちました。 道端で知らない人から、一緒に飲んでいたらその場でいきなり性器を見せつけられたことも、本屋で立ち読みしていたら痴漢にあったこともありますが、それは「暴力」と自分で認識していますので今はそこまで苦しくありません。 ですが、自分が「ただの性行為」と思っていた事柄を「暴力である」と考えがシフトしたのはこの性器を口元に押し付けられたことです。一回だけではありませんし、一人の人間相手の話でもありません。 今もあの口元の感覚と匂いがふと頭をよぎって苦しくなります。暴力と自覚してからあの時の感覚がより一層リアルにフラッシュバックするようになりました。 実際レイプ(セックス)されたわけじゃないんだからそれくらい。と思うかもしれないけれど、はっきり言って嫌な記憶です。 嫌な記憶がよみがえってからというもの、街中でカップルを見るのも恋愛映画、恋愛漫画を楽しむこともしんどくなっています。記憶がフラッシュバックしてしまいます。 それだけリアルの詰まった本でした。女性の方だけではなく男性にも読んでほしいです。

Posted byブクログ

2018/09/13

偶然の出会いから、戦時中に、また現代に性暴力の被害にあった女性たちの存在は心にひっかかってきた。 この本も友人の紹介で手にとって読ませていただいた。 「許せない」と言う感覚を持ちながらも、無意識に自分が選んでいる行動や意見が、社会の常識に染まっている部分もあることに気づける本...

偶然の出会いから、戦時中に、また現代に性暴力の被害にあった女性たちの存在は心にひっかかってきた。 この本も友人の紹介で手にとって読ませていただいた。 「許せない」と言う感覚を持ちながらも、無意識に自分が選んでいる行動や意見が、社会の常識に染まっている部分もあることに気づける本だった。 小川さんにはイベントでお会いし、性暴力被害をなくしていきたい、という強い想いに共感し、私もできることを探していきたいと思う。

Posted byブクログ

2018/08/12

もう見ているだけ、 触れないでいるわけにはいかないんだ。 空気を読むとか、周りに合わせるとか、 そんな生き方だった。 声をあげたりエモーショナルになることを、 ずっとないがしろにしてきてしまった 自分への責任も感じる、このごろに響く本でした。 惣田さんの絵も強くて大好き。

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