「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
性暴力被害、痴漢犯罪、年齢差別、ジェンダー格差、女性蔑視、等をテーマにした記事を書いている小川たまかさんの本。ブログを加筆修正、一部書下ろしたもの。 興味のある分野の本だけに、とても良かった。 全部の問題を、全部考えていたら、なかなかしんどいなぁと思うけど、ちゃんと見つめて、時々はちゃんと考えなくちゃと思わせてくれる一冊。 有名人の名前とか作品名とか、実名で掲載されていてわかりやすかった。反論とかもあるかもだけど、これは大事な視点だと思う。
Posted by
男尊女卑やら性被害やらのニュースに目は行くが、腹が立ちすぎるので直視できないことが往々にしてある。 この本はその「腹が立つ」ことについてしか書いていない。読んでいてイライラする。なんだこのクソみたいな社会は。いい加減にしろ。そんな感じ。 被害者の視点が強調されているが、これは元々...
男尊女卑やら性被害やらのニュースに目は行くが、腹が立ちすぎるので直視できないことが往々にしてある。 この本はその「腹が立つ」ことについてしか書いていない。読んでいてイライラする。なんだこのクソみたいな社会は。いい加減にしろ。そんな感じ。 被害者の視点が強調されているが、これは元々そういうコンセプトだとタイトルで明示されている。というか、フェミニズムは元来、The personal is political.なのだから、正統派の本と言っても良いのでは。笑 様々な視点から見たい人は、気になった事件について自分で調べるといいんじゃないですかね。 これは本自体の感想から外れるが、 リベラルっぽい私のパートナー(シスへテロ男性)にフェミニズムめいた話をすると、嫌な顔をされる。「そんな七面倒くさい議論するのやめよ~」とか言われるのは、本当に腹が立つ。面倒くさい議論させてるのはお前ら男だよ。面倒だと思ってるならさっさと社会改革しようぜ。 リベラル寄りで割といろんな視点を持っているはずのうちのパートナーがこの調子なのだから、社会全体が変わるにはどれだけかかるのだろうか。気が遠くなる。 あまり文章?文体?が好きではないので、☆を減らした。何が合わないのか分からないが・・・。嫌にふわふわしている。
Posted by
日常生活の中で「女性だから」という理由で嫌な目に遭ったり差別されたりすることがあると改めて気付かされる。 25歳の誕生日を迎えたらもうチヤホヤされない、というCMで炎上した化粧品ブランドのエピソードを読んで、自分も若い頃歳をとることで価値がなくなる、と本気で思い込んでいたことを...
日常生活の中で「女性だから」という理由で嫌な目に遭ったり差別されたりすることがあると改めて気付かされる。 25歳の誕生日を迎えたらもうチヤホヤされない、というCMで炎上した化粧品ブランドのエピソードを読んで、自分も若い頃歳をとることで価値がなくなる、と本気で思い込んでいたことを思い出した。 愚かである。 過去の自分の考え方や発言を振り返って反省したい気持ちにもなったが、今気づけてよかった。 女性であるが故に嫌な思いをすることはこれからもあるだろうが、この本を読んで、そういうことに疑問を持ち直視することの大切さを学んだ。 救われた気持ちになった。
Posted by
性被害にあったとき、警察に行くには事前に予約して信頼できる男性と一緒に行くこと。 残念だが、それが1番警察もきちんと対応してくれる方法らしい。 男性警官と女性警官が2人で同席してくれるらしい。 そんなこと、初めて知った。 知らない人は多いのではないだろうか。 泣き寝入りする人が...
性被害にあったとき、警察に行くには事前に予約して信頼できる男性と一緒に行くこと。 残念だが、それが1番警察もきちんと対応してくれる方法らしい。 男性警官と女性警官が2人で同席してくれるらしい。 そんなこと、初めて知った。 知らない人は多いのではないだろうか。 泣き寝入りする人が多いとは聞くが、言っても聞き入れてもらえないとも聞いたことがある。その裏は、こういうことなのか、と腑に落ちた。 小学生の頃の経験は、いたずら、というものではなかった、そう今更ながら気付いた。
Posted by
今までずっと感じていた得体の知れないもやもやを言葉にしてもらった感じ。誰も教えてくれない日本社会の現状。私たちは声を上げることをやめてはいけない。こんな世の中を変えたい。
Posted by
女性である自分でさえ、ほとんどないことにしてしまっていることに気付かされた。 もう物知り顔の傍観者ではいられないなと思った。 何ができるだろう?知ることはやめない。
Posted by
本当にそうだ、と思う事が満載でした。何が問題なのかわからない人のために、こういう本をもっと出版してほしい。外国にも翻訳して日本の現状を知らせてほしい。
Posted by
「男尊女卑」こんなこと本当に起きてるの⁈ そう思ってる人が読んだ方がいいかもしれない 声をあげることの大切さ_φ(・_・ 2021/03/05 ★4.0
Posted by
社会への問題提起。 実際に起きているけれど多くの人が関わりたくない、無かったことになりかける現実社会。 センシティブな内容も多いけれど、リアルでもある。 綺麗な社会しか見えないことにするのでなく、せめて知るだけでも何かが変わるかもしれない。 無かったことにしてきた、されてきたこと...
社会への問題提起。 実際に起きているけれど多くの人が関わりたくない、無かったことになりかける現実社会。 センシティブな内容も多いけれど、リアルでもある。 綺麗な社会しか見えないことにするのでなく、せめて知るだけでも何かが変わるかもしれない。 無かったことにしてきた、されてきたことこそ変わらなければならないのかもしれない。
Posted by
本書はジェンダーの問題に焦点をあてて書かれたコラム集。解決策を提示するものではなく、問題提起するための本になっている。 人間というのは、とても視野の狭くなりやすい生き物だ。このような本に出会わなければ、ボクらはこんなに大きな問題すらも認識できないほど忙しい社会に生きている。いや...
本書はジェンダーの問題に焦点をあてて書かれたコラム集。解決策を提示するものではなく、問題提起するための本になっている。 人間というのは、とても視野の狭くなりやすい生き物だ。このような本に出会わなければ、ボクらはこんなに大きな問題すらも認識できないほど忙しい社会に生きている。いや、正確には『認識できないフリをしている』と言った方が正しいのかもしれない。 そう。「ほとんどない」ことにしているのは他でもないボクら自身なのだと思う。 これはもちろん、男性だけに限定しない。女性だろうとLGBTだろうと、ほとんどの大人たちが今の社会では同様に、ほとんどないことにしてやり過ごしている。 ちゃんと直視しているのは、もしかしたら幼い子どもたちだけかも知れない。 そう思うことが、3人の息子たちと過ごしているとたびたびあったりする。 読み終えて思う。 正直、情けなくて仕方ない。なぜか涙が出るほどにそう感じさせられた。 ここまでモノで満たされた文明の中にいて、確実に文化的発展は途上国以下なのが現状の日本だと思う。 問題を認識するのはスタート地点に立ったに過ぎない。本書を読んで次にやるべきこと。それは、個人として出来ることは何かを考えることだと思う。 本書はそのきっかけにはピッタリな本であり、多くの人に読んでもらいたい。
Posted by