「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。 の商品レビュー
日本は、旧態依然として男尊女卑が強く、ジェンダー指数は世界の149カ国中121位と順位を下げ続けている。著者は、学生時代の自らの性被害体験を押し黙ってきた事などから、女性に対する性差別、性被害の多様な取材経験などを通じて、だまり続ける女性に「私は黙らない」と励ます。その彼女の軌跡...
日本は、旧態依然として男尊女卑が強く、ジェンダー指数は世界の149カ国中121位と順位を下げ続けている。著者は、学生時代の自らの性被害体験を押し黙ってきた事などから、女性に対する性差別、性被害の多様な取材経験などを通じて、だまり続ける女性に「私は黙らない」と励ます。その彼女の軌跡が、日記形式のエッセイ風にまとめられている。ここ数年で#metooや#kutoo運動へとジェンダー平等の大きなうねりへと変化してきた事など、「黙らそうとしている側の人」にこそ読んで欲しい一冊だと思う。 2020年9月、杉田水脈(みお)議員が、自民党の合同会議の場で、「女性はいくらでもウソをつけますから」と発言したことが、この間大きな問題になった。当人は当初発言を否定していたが、その後、実際に発言があった事実を認めて謝罪した。この問題に対し、オンライン署名は一気に13万6千筆以上を超え、本書の著者である小川たまかさんは声をあげ続けている。
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読んでいて胸が苦しくなることばかりだったけれど、この感覚こそが私たちが今いる社会で「なかったことにしてはいけない」ことそのものなのだと思う。フェミニズム初学者にもおすすめだし、そうでなくてもぜひ読んでほしい。
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タイトルからLGBTQの話と思って買ったが、「ほとんどない」ことにされている側とは性犯罪の被害者のことだった。すいすい読めるので、途中まで性暴力がテーマだと気がつかなかった。 軽めのエッセイ風にしているからだと思うが、それにしても最近のエッセイなのに、聞いたことあるような話が多い...
タイトルからLGBTQの話と思って買ったが、「ほとんどない」ことにされている側とは性犯罪の被害者のことだった。すいすい読めるので、途中まで性暴力がテーマだと気がつかなかった。 軽めのエッセイ風にしているからだと思うが、それにしても最近のエッセイなのに、聞いたことあるような話が多い。10年以上前に学校で習った「強姦神話」の話題のような浅瀬でぴちゃぴちゃしているような印象を受けた。 世代交代しておじさんがいなくなれば良くなるんだろうと思っていたが、ずっとこんなレベルで日本の男女差是正が進んでいないのかと驚いた。退行しているんじゃないか。
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読んでみたら、以前読んだことのある本だった。この本の内容が、うそ、この頃ってこんなに遅れていたの!?って信じられなくなるような時代に早くなるといい。私はできる範囲で声をあげていきたい。痴漢を捕まえたこと、間違っていなかったと思える。
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主観的な意見や感情的な意見が多かったので、期待以下であった。 短いトピックごとに分かれているので読みやすい。 学ぶことも非常に多かった。
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テンポがあるので読みやすい。ブログの文章らしい文体で、普段こういうテーマに触れない人でも気兼ねなく読めそう。
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著者の日常に沿ったエッセイ。 痴漢する人の認知が「痴漢されたい人がいっぱいいる」と思うまでに歪んでいるのか、と知って衝撃だった。 その主張のソースも一緒に記してくれていたから追いやすかったし、ツールが普段使うようなありふれたものだったので、聞いてばかりいないで自分でも調べようとするきっかけになった。
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ほとんどないことにされている性暴力についての問題提起。男だから・女だからではなく、個々の人間が生きやすい社会になってほしい。 世の中には、なんのために教育があるのか。 私たちは、なんのために教養を身につけるのか。
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本当に良い本だった。普段はジェンダーの学問本というのか、教科書っぽい本というのか…をよく読んでいるんだけど、これは話題も新しいし読みやすいし、なんというか「わたしが書いた…?」と思うくらいどれもうなずけることばかりで、首がちぎれそうになりながら読んだ。「THE 学問」みたいな本ほどソースがしっかりしてるわけじゃないけど、だからこそとっつきやすい部分もあるんだろうな。 性被害に関するところは本当につらかった(いつもジェンダーの本はつらくなりながら読みがち)。 痴漢加害者側の心情、鮮烈で驚いたな…。股に無理やり指を入れて気持ちいいわけないじゃんと思うんだけど、そういう思考回路なんですね。 これは手元に持って何度も読みたい本だなと思った。友だちや彼氏にも読んでほしいな。
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>>不公平を指摘すると『面倒くさいヤツ』認定される。散々ひどい目に遭わされて、絞り出した声を『そんな言い方じゃ、誰も味方にならないよ』と言われる。そんなことが、これまで何度繰り返されてきたのだろう まさに、面倒くさいヤツ、になりたくなくて言わないでいることがたくさんあ...
>>不公平を指摘すると『面倒くさいヤツ』認定される。散々ひどい目に遭わされて、絞り出した声を『そんな言い方じゃ、誰も味方にならないよ』と言われる。そんなことが、これまで何度繰り返されてきたのだろう まさに、面倒くさいヤツ、になりたくなくて言わないでいることがたくさんある。それは男女不平等に基づくものだけではないけれど。日本の社会自体が、声を上げることに不寛容だと感じている。
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