文字渦 の商品レビュー
ムズい!でも面白い! 『言葉は生き物』とはよく言うけれど、この本の世界では文字そのものを生物として扱っている。 8割方何を言っているか理解できないし、そもそも読めない文字も大量に出てくるのに、読み終わった感想は「あー、面白かった」でした。 普段何を考えていればこんな本が書けるんだ...
ムズい!でも面白い! 『言葉は生き物』とはよく言うけれど、この本の世界では文字そのものを生物として扱っている。 8割方何を言っているか理解できないし、そもそも読めない文字も大量に出てくるのに、読み終わった感想は「あー、面白かった」でした。 普段何を考えていればこんな本が書けるんだろう? まさに「奇書」という名に相応しい本だと思いました。
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DNF。文字に関してあれこれ弄っているというのはわかるが、それの面白さが理解できなかった。いつかまた挑戦したい。
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筆者が文字をとにかく捏ねくり回す作品。 文字をこれでもかと弄り倒す、それが一番この作品を表すのにちょうどいいかな、と思います。 文字を1つ書く、それだけで考えられることはたくさんある。 例えば「の」という字があったとして、誰が書いた?とかどんな意味が?というのはもちろん何故「の」...
筆者が文字をとにかく捏ねくり回す作品。 文字をこれでもかと弄り倒す、それが一番この作品を表すのにちょうどいいかな、と思います。 文字を1つ書く、それだけで考えられることはたくさんある。 例えば「の」という字があったとして、誰が書いた?とかどんな意味が?というのはもちろん何故「の」を選んだのかというのは「の」のつく言葉を書こうとした以外にも、もしかしたら「の」の丸みを注目したのか記号としての「の」なのか「もしかしたら、のが家出してきたのかも」などなど色んな考察ができる。 このように、一般的な考え方の文字の使い方とは限らないところに作品の面白さがある。 小説ではなく、学術書のような話、SFに寄った宇宙と文字の話、まるでムシキングやポケモンカードのような対戦型の文字、ずっと夢の中にいるときのようなファンタジー、真面目に一字一句読むのは正直疲れました。
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導入の「文字渦」がとても好き。文字の持つイメージや芋する分物と引き剥がされ、機構としての「文字」担っていく過程が秦王嬴、後の始皇帝と陶工俑と交わされる会話の中で作り上げられていくのが良かった。 読み従っていく間に固着した「文字」が様々な書き手と書き手の中で少しずつ意味を変え最後に...
導入の「文字渦」がとても好き。文字の持つイメージや芋する分物と引き剥がされ、機構としての「文字」担っていく過程が秦王嬴、後の始皇帝と陶工俑と交わされる会話の中で作り上げられていくのが良かった。 読み従っていく間に固着した「文字」が様々な書き手と書き手の中で少しずつ意味を変え最後には「かな」になり解体していく文字の大冒険を楽しむ本。 「誤字」の章はDTPオペーレーターや校正の方々の苦労が忍ばれて本筋とは別のところで泣けた。
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難しい。言いたいことはわかる。だけど読んでも意味がふわふわ滑ってしまい、戻って読むという作業が必要だった。 特に二番目の緑字。 えーん、なにー?と何度も読んでいて迷子になったし。 速読するタイプの私には特にこの作業はしんどかったけど、それ以上に面白いのだ。 ちくちょーと言いたくな...
難しい。言いたいことはわかる。だけど読んでも意味がふわふわ滑ってしまい、戻って読むという作業が必要だった。 特に二番目の緑字。 えーん、なにー?と何度も読んでいて迷子になったし。 速読するタイプの私には特にこの作業はしんどかったけど、それ以上に面白いのだ。 ちくちょーと言いたくなる気持ちを抑えながら(面白いから難しいのに読んじゃうだろう、のちくしょー)なんとか読みました。 面白い。というか、絶対に私には書けない(他のものなら書けるという意味ではなく) なんか、すごかったです。
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文字遊びの本。この本では、文字が物語の描写や状況の説明に使われるだけではない。 「緑字」では文字が地図のように広がって島を形成するし、「闘字」では漢字そのものを使って対戦バトルをするし、その他にも本筋と関係無いルビを執拗にふってみたりと、文字が記号、シンボル、おもちゃのような扱い...
文字遊びの本。この本では、文字が物語の描写や状況の説明に使われるだけではない。 「緑字」では文字が地図のように広がって島を形成するし、「闘字」では漢字そのものを使って対戦バトルをするし、その他にも本筋と関係無いルビを執拗にふってみたりと、文字が記号、シンボル、おもちゃのような扱いがされている。 よくこんな発想を思いついたものだなあ。
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なんとも不思議な小説。歴史であり、SFであり、ファンタジーでもあり、ミステリーまで入っていたり、なんなのだろう。 コンピューター的なところなどよくわからない部分も多いのだけれど、それはそれとして読めてしまう。 勝手にひねくれた印象を持っていた作家だったけど、文章は素直だった。まあ...
なんとも不思議な小説。歴史であり、SFであり、ファンタジーでもあり、ミステリーまで入っていたり、なんなのだろう。 コンピューター的なところなどよくわからない部分も多いのだけれど、それはそれとして読めてしまう。 勝手にひねくれた印象を持っていた作家だったけど、文章は素直だった。まあでも、この数々の設定はやっぱりひねくれてるのか?
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発売当初入手しながらも、表題作だけ読んでその後読み進められていなかった、『文字渦』をようやく読了。 円城塔の作品は、いつも、小説や物語というもの、言語というものへの実験が含まれており、『文字渦』では、まさに「文字」というものに対して様々な側面から様々な実験が繰り返される。 莫大な...
発売当初入手しながらも、表題作だけ読んでその後読み進められていなかった、『文字渦』をようやく読了。 円城塔の作品は、いつも、小説や物語というもの、言語というものへの実験が含まれており、『文字渦』では、まさに「文字」というものに対して様々な側面から様々な実験が繰り返される。 莫大な知識とSF作家による想像力をもって、文字というものへの可能性をこれでもかと拡張してくれる作品であることは間違いなく、全ての短編を読み終わったあとには、自分をとりまく言葉の世界がまるで変わってしまったような幻覚に襲われる。 そのような意味で、感動とも、脱力感ともつかぬような感覚をもたらす作品といえると思うのだけれども、読むためには相当の忍耐と想像エネルギーを必要とするので、心して、時間をかけて読んだほうがよいかもしれない。
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読みやすいのに分からない!最初は辞書活用して分からない漢字や言葉の意味を調べながら読んでたけどきりがない。流すように読むようにしたらなんとか進めるけど一日一話読むのがやっとでした。するする読めるけど読後の疲労感がすごい。なんなんだこの本と思いながらなんとか読み終えました。多分不思...
読みやすいのに分からない!最初は辞書活用して分からない漢字や言葉の意味を調べながら読んでたけどきりがない。流すように読むようにしたらなんとか進めるけど一日一話読むのがやっとでした。するする読めるけど読後の疲労感がすごい。なんなんだこの本と思いながらなんとか読み終えました。多分不思議な読書体験ができる本なんでしょうけど私にはレベルが高かったです。
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