彼女は頭が悪いから の商品レビュー
事件のディティールを伝えるためとはいえ前置きと説明がくどく感じた。 オッペンハイマーの愛人がアラビア語?読ませながら致すシーンがあったけど、 性的なものではないにしろ、頭の良さや人としての能力のギャップにこそ興奮する人達っているんだろうな。 本人たちに罪悪感がないなら誰が悪かった...
事件のディティールを伝えるためとはいえ前置きと説明がくどく感じた。 オッペンハイマーの愛人がアラビア語?読ませながら致すシーンがあったけど、 性的なものではないにしろ、頭の良さや人としての能力のギャップにこそ興奮する人達っているんだろうな。 本人たちに罪悪感がないなら誰が悪かったの?と聞かたらやっぱり東大生の親たちなんだろうな。 人の痛みを想像できない人間にだけは育てたくないと思った1冊だった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本著の末尾に「本書は現実に起こった事件に着想を得た書き下ろし小説」と記してあった。 2016年の事件。そうそう当時そんな事件があった気がする。 結局、当事者でなければ詳しいことはわからないからとやり過ごしていたが、ネットですごく騒がれていたのは覚えている。 事実がこの通りであるかどうかは別として、読んでいて女性として読むのが辛い部分もあったけど、こういう人種がいることも確かだ。 加害者にもっと制裁を食らわしてやりたい気持ちになる。 いつも被害者の方が何倍も傷を負っている気がする。 でも、こういうことをただ流すのではなく、事実として認知し、これじゃダメだと多くの人が思うことが必要なんだと思った。
Posted by
読了後の感想は、 どんなに良いブランドを持っていても、中身が伴っていなければ何の意味もない。 ということ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
様々な人のコンプレックスが刺激されて読むのに体力がいる。 また、後半は辛い場面があるため、読み進めるのはかなり辛かった。 人は常に何かと比べて見下し、見下されている描写がリアル。 自分は人を見下していないか振り返り、今後も見下してないか意識して生活するようになった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
実際にあった、東大生5人による集団わいせつ・暴行事件がテーマ。 できごとは、数年かかっておきたといえる。 とくにどうということのない日常が、不運な背景にあったといえる。(p.8) とあるように、事件に関する描写よりも加害者・被害者がなぜ事件に関わることになったのかが詳細に描かれる。如何にしてつばさに差別意識が植え付けられたのか、如何にして美咲が自分を卑下するようになったのか。小さい子どもは隣にいる友だちを値踏みなんてしないのに、世界が広がるにつれ貼られていくレッテルーー容姿、学歴、家柄、親の職業などーーが人を偉くなった気分にさせたり、あるいは人から自信を奪ったりする。残酷なまでの異性からの選別が一つ一つ重なって、人となりを形成していく。母親に衣食住の全てを世話されている人間と、年下の兄弟たちの世話や家事をこなす人間のどちらに人間的魅力があるかなんて、学生にはわからない。 事件そのものも酷いが、事件の後の被害者叩きもしんどい。「優秀な人だから」「才能がある人だから」被害者が我慢すべきという論は今の世にも漂っている。今話題の某芸人に対してもそう。「あの人がテレビからいなくなったら困るから」という理屈で被害者が叩かれる。社会への損失が、被害者の人権を奪っていい理由にならないでしょう。でもお金があるから、かっこいいから、そして「東大生だから」ついていく女の子がいる事実が加害者の認知を歪める。 傲慢になる人とならない人の差はどこにあるのだろう。例えば大谷選手は前代未聞の才能に恵まれながら下半身のスキャンダルはおろか、人間性を称賛する声ばかり聞こえてくる(実際のところは知らんよ)。私は「特別なものを持たなくてよかった」と思うことがある。めちゃくちゃ可愛かったら、それはもう調子に乗って人を見下したりプライドを肥大させたりして黒歴史を重ねていた気がするのだ。特別な人ほど人間性が必要。他人からの評価で自分が偉くなったように感じるのは、自分を客観視できておらず、周りへの感謝がないゆえなのかもしれない。 自分の子どもたちがこれから容赦ない他人からの評価に晒されることは避けようがない。避けるべきとも思わないけど、他人は大して何も考えていないし、あなたの人生の責任を取ってくれるわけではないし、必要以上に一喜一憂することはないんだよと伝えたい。そして、親である私自身が周りへの感謝を常々表していくことが子どもたちの中に謙虚さを生むのかも、と思ったのでした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
頭がいいだけじゃ分からないこともあるし、 頭がいいからむしろ分からないこともあるんだろうなと思った。コンプレックスは、人それぞれ抱えていても、そのコンプレックスは自分が経験したり実感したところからしか生まれないから、安易に共感したりすることはその人を余計に傷つけると思う。逆に、本当の意味で共感してもらえたら嬉しいんだろうな。 ネットの悪意あるコメントの数々がリアルで、 何も事実を知らないのに、知っている、当事者であるような振る舞いをする人たちの怖さを感じた。 やさしい人がいい。 お金持ちのプライドは怖い。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
複数の大学生による強制わいせつ事件がテーマなので、読んでてまったく気分の良いものではありませんでしたが、被害者、加害者ともに作者の丁寧な構成や心理描写が素晴らしいため、加害者側の視点を読んでると、こちら側の意見が正しいのか?と一瞬勘違いしそうになりました。 とは言え、人の立場に立って考えられない成績優秀な加害者達や、自分の息子の非を認めず、保身に走る加害者の親達。テレビニュース等わずかな情報だけで、背景を知らずに勝手な妄想で被害者を誹謗中傷するネット民達など、言語道断ですが現代社会が凄くリアルに描かれています。 いずれにしても、こういった事件が世の中から根絶することを強く望みます。
Posted by
胸糞が悪くなるというかなんというか、なんとも形容しがたい作品である。 有名大学の学生たちによるレイプ事件、それをセンセーショナルにでもなく、淡々と起きた事を描いていく。人間の愚かさだのおかしさだの、そんなものはどこ吹く風の徹底した無理解・無関心がどうやって生まれるのか全く分からな...
胸糞が悪くなるというかなんというか、なんとも形容しがたい作品である。 有名大学の学生たちによるレイプ事件、それをセンセーショナルにでもなく、淡々と起きた事を描いていく。人間の愚かさだのおかしさだの、そんなものはどこ吹く風の徹底した無理解・無関心がどうやって生まれるのか全く分からない。事件の流れは理解できたが、犯行グループの行動などは全くと言っていいほど理解ができない。
Posted by
事件は昔ニュースで見た位の記憶でしたが、 ためしに読んでみました 前半はまだ読めましたが、後半になるに連れて 気持ちが悪くなってきました これがホントにおきた事件だと思うと 胸が苦しくなってきました 評価はつけにくいですが読んでよかったと 思います
Posted by
なぜ今まで読まなかったか 著者名でのイメージ、題名のイメージetc なぜといえばキリがない 読んで思ったのは救いがない話 でも理解できないのの節々に自分の行動に投影できる部分がいっぱいある 心震わされる本に出会った
Posted by