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ファイナンス思考 の商品レビュー

3.8

96件のお客様レビュー

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    21

  2. 4つ

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2024/05/29
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※このレビューにはネタバレを含みます

PL脳に侵された日本において、Amazonのような企業を生み出すにはファイナンス思考が必要である。 PL脳=短期的な損益によって経営の意思決定を行うこと。長期目線での投資ができない上、コントロール可能な売上・利益至上主義、粉飾まで行われる可能性がある ファイナンス思考=長期的なキャッシュフロー・企業価値の最大化を判断基準とした経営手法

Posted byブクログ

2024/02/06

■P/L脳 ■会社の価値 ■外部からの資金調達 ■資金の創出 ■資産の最適配分 ■ステークホルダー・コミュニケーション 短期的なP/Lで評価されるのはイヤだな。でも、まだまだそういう会社が多いんだろう。

Posted byブクログ

2024/01/10

長期的な目線に立つ「ファイナンス思考」と、短期的な目線に立つ「PL脳」の対比が分かりやすかった。 財務に関する知識はほとんどなかったものの、巻末の付録と合わせてすっきり理解することができたのが良かった。 特に費用対効果の観点で、今までの自分が資本コストを無視した捉え方をしていたこ...

長期的な目線に立つ「ファイナンス思考」と、短期的な目線に立つ「PL脳」の対比が分かりやすかった。 財務に関する知識はほとんどなかったものの、巻末の付録と合わせてすっきり理解することができたのが良かった。 特に費用対効果の観点で、今までの自分が資本コストを無視した捉え方をしていたことに気づき、目からウロコであった(本来はROICがWACCより高くなくてはならない)。 事業を運営するために、「PLを描ける人材になる」という話を聞くことが多いが、そもそもPLは一手段に過ぎず、大元にはファイナンス思考の観点が必要なのだと学びになった。

Posted byブクログ

2023/11/15

ファイナンス思考とPL思考の考え方の違いと問題について学べる本。 企業の目的はキャッシュを生み出し株式価値を最大化することが本質的な目的と考えると、目の前の売上や利益に焦点を当てる考え方がそもそもおかしい。ただ、このPL的な思考をしている企業や経営者、従業員が溢れているのが実態で...

ファイナンス思考とPL思考の考え方の違いと問題について学べる本。 企業の目的はキャッシュを生み出し株式価値を最大化することが本質的な目的と考えると、目の前の売上や利益に焦点を当てる考え方がそもそもおかしい。ただ、このPL的な思考をしている企業や経営者、従業員が溢れているのが実態である。なぜそのような思考になってしまうのか、それがいけないのか、についてよく理解できる。日本の高度成長期による時代背景から、成長を前提としてその思考に凝り固まってきたことは理解できる、ただ、今の時代は変化も激しくニーズも多様化している、よってファイナンスを念頭にした未来思考で常に考えることが今の時代には必要であることをよく理解することができる。 ファイナンスそのものとして事業価値を算定する方法などではなく、思考の持ち方を考えるという意味で読みやすく理解しやすい良い本であると感じる。 メモ ・ファイナンス思考の特徴は、価値志向、長期志向、未来志向である。 ・利益は意見、キャッシュは事実。キャッシュはごまかせない。 ・ROICがWACCより低い事業とは、高い金利で借金をして低い利回りの金融商品に投資している状態。株主に対して期待したリターンを返せていないということになる。 ・MBOは、資本市場からの短期的な業績に対するプレッシャーを避けるために取られる。経営の意思をより反映しやすくすることを狙っている。非上場化することになる。 実質的にはバイアウトファンドによる買収と言える。

Posted byブクログ

2022/12/29

PL脳では近視眼的で短期思考になるが、ファイナンス思考では未来志向で長期思考になると捉えられた。 必ずしもPL脳が悪ではなく、高度経済成長期にはPL脳で良かったが、低成長時代の現代では持続可能なファイナンス思考でないと市場で淘汰され生存できないのではないかとの考えに至った。

Posted byブクログ

2022/12/15

2018年に出版されたのをすぐに買い求めて、流し読みして積読になっていました。積読の山から目についたので救出して読みました。一言で言うと、「PL脳(売上、利益)」の弊害と「ファイナンス思考」への転換の重要性が書かれています!

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2022/10/08

「道徳を忘れた経済は、罪悪 経済を忘れた道徳は、寝言」 二宮尊徳 会社は「大商売を成す」為にある。 福沢諭吉 ファイナンス思考とは? ・価値志向 ・長期志向 ・未来志向 財市場 ・ 労働市場 ・ 資本市場

Posted byブクログ

2022/08/25

PLに基づき経営の限界を述べている。 PLは瞬間風速であり、必ずしも企業の成長性や安全性を示しておらず、高度経済成長が望めない状況においてはあまり重視すべきではなく、キャッシュや投資に伴う成長を重視すべきとしている。

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2022/07/21

売上至上主義の何がイケないのか 売上至上主義、利益至上主義の何がイケないのか、と思って読み進めていきました! なるほど。目先の利益のために間違った判断をする、売上や利益は作れる(操作できる)、問題の先送りにつながる、など問題につながっていることを知れて納得。 ちょうど、『世...

売上至上主義の何がイケないのか 売上至上主義、利益至上主義の何がイケないのか、と思って読み進めていきました! なるほど。目先の利益のために間違った判断をする、売上や利益は作れる(操作できる)、問題の先送りにつながる、など問題につながっていることを知れて納得。 ちょうど、『世界一楽しい決算書の読み方 [実践編]』を読んだあとだったので、そういえば業績が良い会社で「良い赤字」を出しつつも成果に出ていた会社が載っていたことを思い出し、ダブルで勉強になりました。 勉強になった箇所 ・LinkedIn の創業者である リード・ホフマン氏は、「スタートアップとは、 書きの上から飛び降りながら、飛行機を作るようなものだ」と述べていますが、会社の再生とは、浸水して沈みゆく船を操舵しながら 、新しい船を作るような 芸当なのです ・会社の戦略の組み立て方。単に 目先のお金だけではなく、将来に稼ぐと期待できるお金の額を最大化し 、企業が稼ぐお金の現在価値を最大化しようとするのが ファイナンスの発想なのです。この点で、価値志向であり 、長期 志向、未来志向であるのか ファイナンス 思考の特徴です。 ・PL 脳とは基礎的な会計知識に基づきつつも ファイナンスの観点に欠け、会社の長期的な成長よりも 直近の業績の見栄えを優先し「目先の PL を最大化することこそが 経営の至上命題である」とする思考態度のことです ・ファイナンス 思考とは「会社の企業価値を最大化するために、 長期的な目線に立って事業や財務に関する戦略を総合的に組み立てる 考え方」 ・ファイナンス思考では会社の施策の意義を「その施策が将来にわたって生み出す キャッシュフローの最大化に貢献するのか」という観点から評価します ・ファイナンスの四つの側面【友田理解、財務CF・営業CF・投資CF、説明する】 ・ROICとWACCの逆ザヤ常況≒利益が出ていても赤字 ・状況を防ぐために、稲森氏は部門単位で 厳密に利益を管理する「アメーバ経営」を提唱しています ・キャッシュ・コンバージョン・サイクルが短ければ 短いほど 手元の資金に余裕ができ 、仕入 や 新たな 設備投資に費やす資金の余裕が増します ・Pl 脳はこうした高度経済成長期に最適化した発想です ・役員の高齢化も、 日本企業が PL 脳を脱しにくい理由の一つとして挙げられるでしょう。終身雇用 、年功序列を基本とする日本的雇用慣行を採用する日本企業の中において、経営者が内部昇進者であることが基本です ・銀行の コベナンツ(融資契約などにおける誓約事項)にしても 一番重要な条件は 、最終損益が何期連続で 赤字か黒字か であるかであり、キャッシュフローではなく、 PL 上の数値で判断を行っています ・多くの日本企業はマーケットが成長しない時代の思考 形態に 、いまだにシフトできていないのではないでしょうか ・まぎらわしい 「内部留保」

Posted byブクログ

2022/07/10

経営者目線で企業経営に何が必要かを具体的な事例を交えて理解ができるようになっている。ファイナンス知識を習得するというよりも、思考を身に付けることに重きがおかれており、他のファイナンス本との違いになっている。

Posted byブクログ