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下町ロケット ゴースト の商品レビュー

4.1

200件のお客様レビュー

  1. 5つ

    53

  2. 4つ

    98

  3. 3つ

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2026/03/27

ある時期、池井戸潤の作品を続けて読んでいた。半沢直樹が映像化される前後の頃である。その流れで「下町ロケット」も手に取ったが、シリーズがその後も続いていたことには気づいていなかった。本書は偶然の再会に近い。順序でいえば「ガウディ計画」が先に来るのだろうが、読み進めるうえで大きな支障...

ある時期、池井戸潤の作品を続けて読んでいた。半沢直樹が映像化される前後の頃である。その流れで「下町ロケット」も手に取ったが、シリーズがその後も続いていたことには気づいていなかった。本書は偶然の再会に近い。順序でいえば「ガウディ計画」が先に来るのだろうが、読み進めるうえで大きな支障はない。 物語の軸は変わらない。元宇宙科学開発機構の研究員であった佃航平が、父の遺した町工場「佃製作所」を継ぎ、社員とともに踏みとどまる。その強みは、他社の追随を許さないバルブ技術にある。 だが、その技術もまた、環境の変化から自由ではない。 主力であるロケットエンジン用バルブの納入先、帝国重工の業績悪化。さらに大口取引先からの一方的な通告。積み上げてきたものが、外側の事情で揺らぐ。避けようのない現実である。 行き場を失いかけたとき、示されるのが新たな道だ。トラクター用トランスミッションへの参入。異なる土俵への挑戦は、技術の応用であると同時に、企業としての生存を賭けた選択でもある。 池井戸作品の底流には、金融や資本に対する視線がある。中小企業の側から見たとき、その論理はときに過酷だ。本作ではさらに、知財と訴訟という形で、その力学が前面に出る。 資本の論理は、放っておけば均衡を失う。強いものがさらに強くなる構造は、どこか歪みを孕む。 その中で、何を拠りどころにするのか。 佃製作所の選択は、派手ではない。だが、手放さないものがある。その一点が、最後にわずかな光を残す。

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2026/02/11
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先月から読み始めた下町ロケット3作目。 トランスミッションに欠かせない バルブ製造に挑戦する佃製作所。 部品の販売先としてアプローチするギアゴースト 社との物語 ギアゴースト社の経営陣 2人の過去が印象に残った。実際に、優秀な人材や優れたアイデアが大企業の中で埋もれてしまうことは多いのではないかと思う。 過去にとらわれてしまう人と前に進める人。 前に進むことが当然 望ましいのだろうが、仕事をはじめとした人生の価値観は人それぞれ。 ギアゴースト代表が下した決断は残念だったが気持ちは十分理解できる。 とりあえず、今回も悪いヤツには打ち勝ったのでスッキリ。 後半、少し腹落ちしない部分があったので1.2作との比較ということで星4にします。

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2026/01/16

安定した面白さ! 文庫化されるまで基本的には待つのですが、待ちきれず読みました。 農業用のトラックのエンジンバルブに注ぐ熱い戦いに、読んでいる自分も胸が熱くなってしまいました。 ただ、読み終わりそうになった時の残りのページ数と、そのページ数にそぐわない内容の相違が気になり、読み終...

安定した面白さ! 文庫化されるまで基本的には待つのですが、待ちきれず読みました。 農業用のトラックのエンジンバルブに注ぐ熱い戦いに、読んでいる自分も胸が熱くなってしまいました。 ただ、読み終わりそうになった時の残りのページ数と、そのページ数にそぐわない内容の相違が気になり、読み終わった時に確信に変わりましたが、まさかの「前半」でした。 読み終わったその足で、ヤタガラスを買いに行きました。

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2026/01/15

下町ロケットシリーズは、どれも面白い。本当に私の仕事のバイブルとして、毎回読む度に意識を正しい方向に矯正してくれる。 今回記憶に残ったのは、とにかく「性能」が高いモノを作るのではなく、顧客やユーザーが求めるターゲットを把握してそこに合わせたモノづくりをすることが重要というのは、当...

下町ロケットシリーズは、どれも面白い。本当に私の仕事のバイブルとして、毎回読む度に意識を正しい方向に矯正してくれる。 今回記憶に残ったのは、とにかく「性能」が高いモノを作るのではなく、顧客やユーザーが求めるターゲットを把握してそこに合わせたモノづくりをすることが重要というのは、当たり前だがあらためて考えさせられた。 物語も次のヤタガラス編に繋がる終わり方で、前後編のような構成。次の巻を早く読んでスッキリさせてくれ。

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2026/01/14

今作では佃製作所ではなく、ギアゴーストに焦点が当てられており、これまでとは少し違った雰囲気の物語でした。ギアゴーストの過去や成り立ちが丁寧に描かれる一方で、回想シーンが多く、展開がやや重たく感じられる部分もあったと思います。 また、裁判を巡る話が中心となり、技術開発のワクワク感...

今作では佃製作所ではなく、ギアゴーストに焦点が当てられており、これまでとは少し違った雰囲気の物語でした。ギアゴーストの過去や成り立ちが丁寧に描かれる一方で、回想シーンが多く、展開がやや重たく感じられる部分もあったと思います。 また、裁判を巡る話が中心となり、技術開発のワクワク感やスピード感という点では、物足りなさを感じる場面もありました。ただ、その分、企業同士の因縁や経営の厳しさ、技術を守ることの難しさがリアルに伝わってきます。 派手さは控えめでしたが、物語としては次につながる重要な土台を描いた一作だと感じました。ここで積み重ねられた因縁や葛藤が、今後どのように回収されていくのか。続きがますます楽しみになる内容でした。

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2025/12/26

シリーズ第一弾から面白い。だけど、今回はおっきな出来事が無かった。読んでいる時は楽しかったけど、終わった時には終わり方がちょっと変だなと思った。だからすぐに続編が読みたくなった。

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2025/11/16
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『下町ロケット』シリーズの第3巻。開発の分野を拡大したい佃製作所が新たなベンチャー,大手,ライバル企業と出会い、開発競争を繰り広げる。 のだが、本作の実体は大企業を辞した天才二人のベンチャーの盛衰を描いた外伝的作品で、結末も過去2作に比べてすっきりしない。全編通して次巻への前振りかな、という読後感である。とはいえ、ラストの「リスクのないビジネスなど存在しない」という強いメッセージや、この製品はユーザにどんな価値があるのか技術者が考え抜く姿勢が通して描かれ、さすが技術系の王道作品と感じた。

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2025/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すぐにでも次回作が読みたくなるようなラストでした。仕事も会社も結局は人。やりがいや誠実さを捨てて己の復讐のために仕事をすることを選んだ伊丹の行く末がどうなるのか、とても興味があります。 不正をはたらいた中川、末長の両弁護士がきっちりと逮捕させる場面は池井戸作品らしく、痛快でした。

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2025/04/09

図書館にて借りる、第433弾。 (田尻町図書館にて借りる、第105弾。) 待望の、まさかの下町ロケット続編。 やっぱり面白い。 続編「ヤタガラス」が読みたい。 田尻町図書館さんからの連絡が待ち遠しい。 早く!続きを! 星はとりあえず3つ。 ヤタガラスを読んで星は決めたい。

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2024/12/27

下町ロケットシリーズ第3作、相変わらず開発と情の厚さで引き込まれて読んだ。結末は意外で次作を期待させる内容だった。

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