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我が家のヒミツ の商品レビュー

4.2

87件のお客様レビュー

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2018/07/24

安心安全の1冊。 「(良い意味で)何も起こらない小説」というジャンルがあるならば、代表するシリーズ作品といえるのでは。

Posted byブクログ

2018/07/13

奥田英朗の「家」シリーズ3作目。 老若男女を問わず、登場人物の心情を書き分けるのが本当にうまい。それぞれの話でいい存在感を醸し出すのが主人公の家族だ。悩んだり、不安がったり、がんばっている家族に寄り添う姿は自分も勇気づけられる。 本当は悲しい話もあるのに、最後にはなぜだが微笑んで...

奥田英朗の「家」シリーズ3作目。 老若男女を問わず、登場人物の心情を書き分けるのが本当にうまい。それぞれの話でいい存在感を醸し出すのが主人公の家族だ。悩んだり、不安がったり、がんばっている家族に寄り添う姿は自分も勇気づけられる。 本当は悲しい話もあるのに、最後にはなぜだが微笑んでしまうなんて、奥田さんらしい小説だなと思う。

Posted byブクログ

2018/07/08

大好きな「家」シリーズ、待望の第3弾。今作は特に「泣き」の要素が強い傑作。僕自身、第1弾「家日和」から10年が経つ中で結婚し、近親者を亡くし、子どもを持ったため、登場人物たちのなかでも「親」側への感情移入が止まりません。 夫の演説に感動必至の「虫歯とピアニスト」、出世競争の悲哀を...

大好きな「家」シリーズ、待望の第3弾。今作は特に「泣き」の要素が強い傑作。僕自身、第1弾「家日和」から10年が経つ中で結婚し、近親者を亡くし、子どもを持ったため、登場人物たちのなかでも「親」側への感情移入が止まりません。 夫の演説に感動必至の「虫歯とピアニスト」、出世競争の悲哀を見事に抽出した「正雄の秋」、男の甲斐性とデリカシー「アンナの十二月」、妻を亡くした男の世界「手紙に乗せて」といずれも素晴らしい。最後を飾るのは前作でマラソンに挑戦して読者を泣かせた妻が、今度はいきなり市議会議員選挙に出馬する「妻と選挙」。このシリーズは手元に置いて、折に触れて笑って泣きたい。

Posted byブクログ

2018/07/05

前作2作がとても好きで、発売と同時に手に取った。 読むたびに元気になれるので、私にとってはビタミン剤のようなシリーズだ。 人生の様々なステージで起こる、問題や悩みや不安。 もちろん、家族だからといってすべて分かりあえるわけではない。とりわけ今回は、家族ではなくその周りの人たちに...

前作2作がとても好きで、発売と同時に手に取った。 読むたびに元気になれるので、私にとってはビタミン剤のようなシリーズだ。 人生の様々なステージで起こる、問題や悩みや不安。 もちろん、家族だからといってすべて分かりあえるわけではない。とりわけ今回は、家族ではなくその周りの人たちによって気づきがもたらされる話が多かったようにも思う。 それでも、すべてを分かりあえなくても、支えてくれる家族という存在はなんと素敵なものか。 解説にあった「応援歌」という言葉が、本当にしっくりきた。 心が弱ったとき、私はきっとまたこの本を開くのだ。途切れることのない応援歌を聴くために。

Posted byブクログ

2018/07/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大好きなシリーズ最新刊。 今回も安定の面白さ!短編集だけど、どれも好き!どこにでもありそうな日常(今回はちと珍しい設定もあるけど)を、こんなに面白く書けるのがすごい。 個人的には「手紙に乗せて」が一番好き。突然母を失ってしまった家族の話。子どもたちも寂しいけれど、それ以上に父の失意ぶりがひどく、気を揉む子どもたち。そしてそんな人たちを気遣う、同じ経験を持つ人たち。そうなんだよね。脳みそではわかっていても、体験しないと本当に共感するのは難しいんだよね、人間。似たようなことをしてしまった昔の自分を思い出して、気恥ずかしくなってしまった。 あとホッコリする意味で「妻と選挙」も可愛らしくて好きだな。

Posted byブクログ

2018/07/01

「我が家」シリーズの第三作。 相変わらずほろりとさせられる作品群。 読後感の良い作品は複数ありますが,今回「も」最終話「大塚家」のお話しが一番好きです。

Posted byブクログ

2018/06/30

『ガール』のときもそうだったが、どれもクスッとしてホロっときてじんわり温かくなるような話。電車のなかで軽く読むのにぴったりです。

Posted byブクログ