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我が家のヒミツ の商品レビュー

4.2

87件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    39

  3. 3つ

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2021/12/24

家シリーズ第三弾。本作も心温まる話ばかりで、どれもラストでホロリ。再々登場、子供が大きくなった大塚家にも癒された。

Posted byブクログ

2021/10/31

衝撃的な展開が待っているでもない。 心を鷲掴みにする演出が凝っているわけでもない。 なのに、 なぜこんなに心が震えるんだろう? オニムバス形式で、私は殆どの主人公と同じ立場になったことがないのに、 今後同じ立場になった時のもしものことを、 ものすごくリアリティを持って感じてし...

衝撃的な展開が待っているでもない。 心を鷲掴みにする演出が凝っているわけでもない。 なのに、 なぜこんなに心が震えるんだろう? オニムバス形式で、私は殆どの主人公と同じ立場になったことがないのに、 今後同じ立場になった時のもしものことを、 ものすごくリアリティを持って感じてしまった。 こういう話を集めたとかこう感じて欲しいとかそういう作者の意図は全く感じず、 素直に没頭できる物語でした。 奥田さんの本は初めて読みましたが、 他の本も読んでみたいと思いました!

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2021/10/23

いいなぁこのシリーズ。どのお話にも愛がある。 我が家のヒミツ、だなんて怪しげなタイトルだけど、どの家庭でも起きそうな優しい6つのお話たち、全部良かった。『虫歯とピアニスト』はほっこり。『手紙に乗せて』は読み終えてからじわじわ。歳をとると涙もろくなる解説のようで納得。 そして最...

いいなぁこのシリーズ。どのお話にも愛がある。 我が家のヒミツ、だなんて怪しげなタイトルだけど、どの家庭でも起きそうな優しい6つのお話たち、全部良かった。『虫歯とピアニスト』はほっこり。『手紙に乗せて』は読み終えてからじわじわ。歳をとると涙もろくなる解説のようで納得。 そして最後の『妻と選挙』!衝撃でした! これはほかの『我が家の、、』に出てきた家族!短編同士がどこなく繋がるパターンは多いけど、別の本に載ってる短編と繋がるって斬新な気がする〜♪ マラソンの次は選挙なのね。今回もホロリとしました。なんていい家族。 このシリーズ、たまら〜ん!笑

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2021/10/09

絶対安心小説です。 ササクレタ心の私が読んでも、無邪気な子猫のような目になりました。(自己申告のみ)

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2021/10/03

「家日和」「我が家の問題」に続く、奥田英朗による、家族を題材にした短編小説集の3作目。前2作に劣らず面白い。ストーリーが重くならず、文章が軽快で、最後はほぼハッピーエンドであるというのが短編の共通点であり、安心して読める。 6編の作品が収められているが、好きだったのは「正雄の秋」...

「家日和」「我が家の問題」に続く、奥田英朗による、家族を題材にした短編小説集の3作目。前2作に劣らず面白い。ストーリーが重くならず、文章が軽快で、最後はほぼハッピーエンドであるというのが短編の共通点であり、安心して読める。 6編の作品が収められているが、好きだったのは「正雄の秋」と「手紙に乗せて」。 「正雄の秋」は、社内の出世競争に最終的に敗れた53歳のサラリーマンが主人公。この物語のような露骨な形での社内の出世競争の決着は、少なくとも私が勤める会社では見かけたことはないし、世の中にも少ないのだと思うが、昇進昇格をめぐる一喜一憂は、実際には表に出ることは少ないものの、サラリーマンにはつきものの話だ。敗れた正雄は妻や会社の人たちに気遣われながら、最後は、ふっきれそうな予感がするところで物語は終わる。 「手紙に乗せて」は、妻を亡くした56歳のサラリーマンが主人公の話。子供たちや会社のひとたち、さらには、同じ経験をした長男の上司に気遣われ、最後に長男の上司から長い手紙をもらい、それに対して主人公が、やはり長い手紙を返すことにより、立ち直りのきっかけをつかんだと思わせるところで物語は終わる。私自身も最初の妻を病気で亡くしている。主人公や長男の上司の気持ちや行動にはリアリティを感じた。 その他の4話も面白い。いずれの話も、読後、自分も前を向こうという気持ちになる。

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2021/09/12

奥田英朗さんの家シリーズ第三弾。 読んだ後はいつも、日常の小さな幸せに気づかせてくれます。 子どもができない31歳の主婦や、53歳で出世戦争に敗れて一線から外されるサラリーマンや、母と離婚した実の父に会いに行く16歳の女子高生などが登場する全6編。 終わり方が爽やかで、人を恨んだ...

奥田英朗さんの家シリーズ第三弾。 読んだ後はいつも、日常の小さな幸せに気づかせてくれます。 子どもができない31歳の主婦や、53歳で出世戦争に敗れて一線から外されるサラリーマンや、母と離婚した実の父に会いに行く16歳の女子高生などが登場する全6編。 終わり方が爽やかで、人を恨んだり憎んだりすることが一切出てこないので、温かい気持ちになれます。 理想の展開なんてないから、どちらの人生でも楽しめればいいんですよね。 50代で妻を亡くした夫の気持ちも、亡くした経験がなければわからない。「手紙に乗せて」は本当に心優しいお話でした。手紙っていいものだなぁとつくづく思います。 最後に収められている、N木賞をとったことのある小説家の妻が、市議会議員選挙に立候補する話「妻と選挙」は最高の盛り上がりで、涙が出そうなくらいいい話でした。 このシリーズの前作を読んでから2年以上も経つのですが、第三弾も読んでよかったです。

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2021/08/30

「家族シリーズ」第三弾! 大好きなピアニストが自分の歯科医院にやって来る「虫歯とピアニスト」 局長の座を逃したサラリーマン「正雄の秋」 本当の父親を探す「アンナの12月」 妻を亡くした父親の話「手紙に乗せて」 怪しい隣人が気になってしょうがない妊婦「妊婦と隣人」 選挙に出馬しよう...

「家族シリーズ」第三弾! 大好きなピアニストが自分の歯科医院にやって来る「虫歯とピアニスト」 局長の座を逃したサラリーマン「正雄の秋」 本当の父親を探す「アンナの12月」 妻を亡くした父親の話「手紙に乗せて」 怪しい隣人が気になってしょうがない妊婦「妊婦と隣人」 選挙に出馬しようとする作家の妻「妻と選挙」 またまた秀逸な短編集。 大きなドラマや、大袈裟な表現は全くない。 どこにでもあるような、ストーリーなのに、とにかく共感できて、泣ける。 押し付けがましさがないのに、心を打つ、というのがやっぱり作者の技術なんだろう。 とにかく素晴らしい。 特に「正雄の秋」は、会社員なら誰でも、いつかどこかで経験するか、見たことがある風景。 そして、「手紙に乗せて」は、いつか自分に起こるだろう現実。 いろいろな人の人生を通して優しい心を感じられる名作

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2021/07/19

シリーズ三作目。 私の大好きな大塚一家も登場。あのロハスにはまっていた”妻”が懸命に選挙と闘う姿、そしてそれを最後には団結して全力で応援する家族に感動。やはり大塚一家は素敵な家族だ。 他の話ももちろん良い。嫌なことがあった時、前向きな気持ちになりたい時などにふと読み返したくなる...

シリーズ三作目。 私の大好きな大塚一家も登場。あのロハスにはまっていた”妻”が懸命に選挙と闘う姿、そしてそれを最後には団結して全力で応援する家族に感動。やはり大塚一家は素敵な家族だ。 他の話ももちろん良い。嫌なことがあった時、前向きな気持ちになりたい時などにふと読み返したくなるシリーズだ。

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2022/02/13

文庫を購入して何度目かの再読。リアリティ溢れる登場人物、感情移入できるストーリー、笑いも涙もちょうど良い分量、奥田作品は何度読んでも素晴らしい。

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2021/10/17

奧田英朗作品通読月間、連読5冊目。 「家日和」「我が家の問題」そして、本作品「我が家のヒミツ」、の家シリーズ3部作を読了。 本作品は、ちょっとしたヒミツを抱える家族たちの、家族愛&人間愛に溢れる6話の短編集。 どの物語も家族愛に、人間愛に溢れていて、読むだけてホッコリとさせ...

奧田英朗作品通読月間、連読5冊目。 「家日和」「我が家の問題」そして、本作品「我が家のヒミツ」、の家シリーズ3部作を読了。 本作品は、ちょっとしたヒミツを抱える家族たちの、家族愛&人間愛に溢れる6話の短編集。 どの物語も家族愛に、人間愛に溢れていて、読むだけてホッコリとさせられた。私は個人的に本作品がダントツで良かった。 俗に言う『ココロのくすり本』となった。 解説に記載されていた文章が、私のハアトに引っ掛かってぶら下がったままなので、ここに記しておく。 --- 本書では、映画のようなドラマスティックな逆転はない。(中略)その中で、悩んだり不満でいっぱいになったり落ち込んだりしながら、それを受け止め、折り合いをつけ、気持ちを切り替えるまでの物語である。 (中略)そうしていざ折り合いをつけることができれば、どうしようもないと思われていたことでも、案外大丈夫なんじゃないかなということに気がつく。 ---

Posted byブクログ