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dele(2) の商品レビュー

3.9

58件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2019/09/15

メインの話(祐太郎の妹の話)も良かったけど「アンチェインド・メロデイ」も「ファントム・ガールズ」も両方とも面白かった。ミステリとしても面白いけど、人間関係のもどかしさや切なさがとても突き刺さる内容で、読後は寂寥感ありつつも爽やかさのような。

Posted byブクログ

2019/08/28

ドラマ化原作の連作ミステリ第2弾。 今作では主人公二人が出会うべくして出会った理由も描かれています。ちょっと深くて、重い・・・ そして今後の展開は??ってトコで終わってます・・・が、3作目もあるので、続き読みます!(^_^;)

Posted byブクログ

2019/08/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私は、この結末が好きだ。 あんなに真柴と一緒に怒っていたのに、、関わった人間に、実は化け物のような悪人はいなかった。 自分が生きている実際の世界もそうじゃないだろうか? 小説を読み慣れて、つい悪い方に穿ち過ぎてしまうけど、本当の悪人なんて早々いないものだ。 だからって、許せないことがあるのも事実。 それでも真柴が、鈴の死を乗り越える方法に気がついたことが嬉しかった。 一辺倒にはできないけど、私がなるとしたら、被害者側よりも加害者側の方が辛いと思う。 被害者は泣いて、怒って、許すことが出来れば乗り越えることができる。 もちろん簡単ではないけれど。 少なくとも、相手を責めることはできる。 でも加害者は一生背負っていく。簡単に乗り越えてしまってはいけない。良心が全くない人なんて、そんなに多くない。 そして自尊心や、自分の存在意義に関わってくる。 ケイはきつかっただろう。

Posted byブクログ

2019/08/04

今回は前作でさりげなーく出てきていた妹の鈴の話が主軸。ケイが少し前作よりも違うなーと思ってたら……まさかの展開で最後呆然、突然すぎる。夏目の存在も気になるところだけれど、この2人がまた出会うことはないだろうなあ。  恵まれなかった弟の話も、ネット上でしか生きられない少女たちの一...

今回は前作でさりげなーく出てきていた妹の鈴の話が主軸。ケイが少し前作よりも違うなーと思ってたら……まさかの展開で最後呆然、突然すぎる。夏目の存在も気になるところだけれど、この2人がまた出会うことはないだろうなあ。  恵まれなかった弟の話も、ネット上でしか生きられない少女たちの一瞬の輝いた話も、チクリとくるものがあった。特に後者は分かってはいたけど、いたけど苦しいなあ……。

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2019/07/10

ドラマとは設定も終わり方も微妙に違うんですよね。 先にドラマを見てしまったからか、設定も終わり方もドラマの方がよかったなぁ。 ドラマの原作本ではあるけれど、ドラマはこの中にあるお話をもとに描かれたものではなくて、映像化するならこう、小説として読ませるならこう、という作者の書き分...

ドラマとは設定も終わり方も微妙に違うんですよね。 先にドラマを見てしまったからか、設定も終わり方もドラマの方がよかったなぁ。 ドラマの原作本ではあるけれど、ドラマはこの中にあるお話をもとに描かれたものではなくて、映像化するならこう、小説として読ませるならこう、という作者の書き分けがうまくできてるな、と。 タマさんや妹の友達がでてくるぶん、小説は主人公に寄ったストーリーになっているので、読み物としてはよかったです。 ただ、何回も言ってアレなんですが、ドラマ版が良すぎたので評価は☆4で。

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2019/07/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1と2の感想。 知ることが救いになるのか、呪いになるのか、何も変わらないのか。祐太郎は、遺されたひとのために知りたいと願う。それに対して、圭司は、クライアントの遺志を尊重するべきだと考える。 どちらかというと、圭司に賛成かな、と思って読んでいた。何を伝えるか、伝えないか、勝手に仕分けするべきじゃない。でも祐太郎は、そのひとに寄り添って、情報をどう扱うかをバランスよく判断できる、そういう感覚をもともと持っている人なんだと思う。 圭司が、未来のためにdeleを利用した母親の件から、少し変わっていく。これ、子どもと圭司のやりとりもすごくよかったなー そうしてクライアントと遺された人にとっての最善を見出そうとするふたり…がもっと見たかった… 最後は、そこなの!?そこで繋がっちゃうの!?というやるせない気持ちに… ふたりのスタンスの違いも、deleそのものも、そもそもの始まりはそこだったのか、という…辛いなー ところで自分のことを考えると、消したいのはデジタルよりアナログなものが多いな…

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2019/06/14

人間というものは、忘れることで自己防衛をしていると聞いたことがあります。でも「忘れたくなかったのに忘れていた」と思うのは、それがちゃんと記憶の奥底に残っていて、必要な時にはちゃんと引き出せるということではないかと思うのです。今作では主人公の背景に迫ります。私にも難病の父がいますか...

人間というものは、忘れることで自己防衛をしていると聞いたことがあります。でも「忘れたくなかったのに忘れていた」と思うのは、それがちゃんと記憶の奥底に残っていて、必要な時にはちゃんと引き出せるということではないかと思うのです。今作では主人公の背景に迫ります。私にも難病の父がいますから家族が一本の藁を沈めたくない気持ちがわかってとても辛かった。できないことができる状況にあった…魔が差したにしてもやはり罪は罪で自分勝手です。私はdele.LIFEにお願いしなければいけないようなものは持たずにいたいです。

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2019/06/09

過去への決着。なかなか難しい話を登場人物らしく、という処でしょうか。 私ならどうしたかな 面倒な性格だから考えちゃうね

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2019/05/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ第2作目。 最後に1作目の伏線や祐太郎の妹の死の真相、圭司の父親のことなどが一気に明かされる。 ただ、ちょっと強引な気がしないでもない。 たったそれだけのことで隠ぺい工作が行われ、だれにもばれない?ちょっと無理がある気がする。 ただ、3作目が出るとのことなので期待。

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2019/04/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

去年の6月に読んだ本の続編。この続巻は次の月には出されたと思うけど、その時はあまり食指が伸びずに、この前中古本として仕入れた次第。 前作を引き継ぎ、短編が2つと、最後に少し長い話がひとつ。 祐太郎の亡くなった妹と離散した父母の話は、それまでも時折挿まれてきたが、最後の話はそこに行き着く。この話を書きたいために、ここまで話が重ねられたよう。 医療ミスで亡くなった妹、ミスを隠蔽した国と製薬会社、それを訴えんとしたために圧力をかけられ、結果、瓦解した家族…。 当時の真相を知るために圭とふたりでお得意の方法を駆使し、思わぬ横槍も入るが、サクサクと核心に迫る。 しかし、大山鳴動さそうとしても、巨悪は存在せず、あったのは人間の弱さばかり。なんとも微妙な結末ね。 死者の記憶が薄れていくことに罪悪感を感じる祐太郎だったが、その拘りが流れていったのが救い。忘れていくことが自然なことであり、人はそうして生きてきのだろうな。

Posted byブクログ